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「ネンジュームキューのシュージツエイギョーです」 というわけで第二回は”アングラウォーカー”(サクセス/プレイステーション)です。タイトルだけ聞くと高田純次・大竹まこと・渡辺政行の三人が出演しているテレビ番組を連想します(しません)が、その実はダンジョン探索型のアクションRPGです。
>妙な既視感 そう、このゲームは完全に”ウィザードリィ”などのダンジョンRPGをリスペクトしているのです。 もちろん推測に過ぎませんが、ベースキャンプとなる街にあるスポットが「酒場・教会・道具屋」しかなかったり、中世ふうの世界観なのに戦士の最強装備が日本刀(防具は五行の守護獣)だったりするところに製作者のスキモノっぷりがうかがえてニヤリとさせられます。ラスボスを倒す事がただの通過点であるというところもポイントとして挙げられるでしょうか。 拾ったアイテムが未鑑定だったり、時間が経ち過ぎると空腹状態になってしまうなど、今風のRPGの要素も入っています(アクションRPGだというところが、その最たるものでしょう)が、基本的には”ちょっと昔のゲーム”といった装いです。パッケージ裏にそう書かれているので確信犯でしょう(笑)。
>簡単解説
・戦士 固有能力の両手剣装備は、攻撃モーションの遅さなどは特に気にならない範囲なのですが、両手剣を装備することによってアイテムリング(メニュー画面に入らずアイテムを使えるアイコン)が両手分埋まってしまうという難点を抱えています。もとより所持できるアイテムの数が少なくなってしまう戦士にとって、これはやや厳しいと言えます。どうせ最強の剣は片手剣だしね。
・司祭 と言うのも、聖印を装備して使う魔法は回復・状態治癒のどちらも使用可能(それぞれ別の聖印が必要ですが)で、ものによっては、攻撃魔法として使えるという豪華さ。遠近両用の戦い方が出来ると言う点では魔法使いに似ていますが、こちらは近距離戦に寄っているという印象です。
攻撃力・防御力に関しても、司祭は戦士並みの防具を身につけられる(Wizやってると納得かも)うえに、このゲームは直接攻撃のダメージはある程度以上になってしまうとさほど差がなくなるため、戦士と比べて問題視するほどのものではなく、かなり快適にゲームを進めることができます。
・魔法使い
一般的な”魔法使い”のイメージ通り、打たれ弱く非力という点は受け継がれています。がこのゲームはアクションRPGなので、パッドさばきがうまければどうとでもなるというところがミソだったりします。 さらに、これはゲームシステム的なものによる恩恵なのですが、本作では消費したMPは時間に応じて回復するので、魔法をどんどん撃っても逃げ回っているうちに再度使用可能となるという算段です。魔法使いはもちろん、司祭もこの恩恵によって最強キャラとして君臨していると言ってよいでしょう。 ちなみに魔法には一応属性っぽいものもありますが、なにぶん敵が弱すぎるので、ビジュアル的に気に入ったものだけを使っていけばよいでしょう。でもボーンロッドの溜めレベル3攻撃が一番強いっぽいんスけどね。
・盗賊
まず弓装備ですが、弓とは別に矢が必要で、もちろんこれは消耗品となっています。ということは撃ち尽くすと単なるガラクタになってしまうのです。しかも取り立てて他の武器より攻撃力が高いということもなく、効率よく使うためには溜め攻撃(当然レベル3)が必要となります。
二つ目の特殊鍵使用ですが、盗賊以外のクラスは序盤では「やわらかい鍵」という使い捨ての鍵を使わないと鍵付き宝箱を開けられません。もちろん盗賊も鍵がなければ開けられない(これちょっとおかしいと思うのですが)わけですが、盗賊のみが使用できる特殊鍵は、宝箱を開けても必ず壊れるというわけではなく、「20%→5%→0%」というように破損率の低くなるものを手に入れることができるのです。 攻撃力・防御力ともに装備の制限もあってかなり低く、冒険は苦戦を強いられるでしょう。 …といった具合です。盗賊以外は割とアドリブでどうとでもなるクラスですので、好きなものを選んで迷宮に潜るのがいちばんでしょう。
>結論は?
たぶん、そういう客層には作っていないのだなあと感じられます。ハードをPSで出したというのも、PS2ゲーにいまいちついていけない人たち向けにあえてそうしたのでしょうし、システムにデジャヴを濃く感じるのも入りやすさと懐かしさを重視してのことだと思われます。 難点は今書いたのと直結していて、ポリゴンモデルの荒さや全体的に漂うチープさがマイナス要素として受け取られる可能性が高い、というところですね。
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