第5回 カバラの闇、帝国の影
>叡智の代償
アルマ=クルツリンガー(以下アルマ)「ということで皆様こんにちわ、アルマ=クルツリンガーです」
クラセ=トウマ(以下クラセ)「クラセ=トウマでござる。今回も宜しく頼み申す」
アルマ「で、今回はカバラ技術についての一歩踏み込んだ解説をするんだけど…」
クラセ「ああ、カバラとクエスターには浅からぬ関係があるんでござったな。それはいかに?」
アルマ「まずはおさらいも兼ねて、カバラについて説明するわね。カバラ技術っていうのは、”リアクター”っていう機械から発生する”ゾーン”というフィールドの範囲内で、カバラを組み込んだ機械を動かすことができるというものなの。基本的に、リアクターから供給される動力は無限と言っていいわね」
クラセ「ほうほう、それは初耳でござるな。では以前見た空飛ぶ車なども、その”ゾーン”とやらの中で動いていると」
アルマ「そ。わたしのパンツァーのように、直接車に組み込む場合もあるけど、そういうのは遠出する車両にのみ組み込まれるわ。大きな力を生むリアクターっていうのは、それだけ大きくなっちゃうし」
クラセ「ふーむ、勉強になるでござるなー。ところでそのリアクターから生まれいずる力の源とはなんでござるか?」
アルマ「シャード」
クラセ「んなにいいいいいぃぃっ!?」
アルマ「ハイ、毎度お疲れ様(笑)。カバラっていうのは、シャードを無限のエネルギーとして利用するための技術なのよ」
クラセ「…しかし、確かシャードは離れていても必ずクエスターの元に戻ってくるのではなかったか?」
アルマ「どういうわけか固定化できちゃったみたいなのよ、コレが。克服できちゃったから、今こうしてカバラが広まっているわけよ。…まったく、人の欲は限りがないわね」
クラセ「…その、シャードがカバラの動力源であるという事は、特に秘されてる事でござるのか?」
アルマ「全然(笑)。それどころかゲオルグ・バウアーっていう考案者の爺さんがご丁寧に著書にしてくださってるわ(笑)」
クラセ「…それでは、もし「新しいリアクターを作りたいなー」という案が出たときには…」
アルマ「まあ、クエスターでも狩って調達するんじゃない?(笑)」
クラセ「笑い事じゃねーでごさるよおおぉぉっ!?」
アルマ「実際、真帝国には専門のシャード狩り部隊がいるらしいから、今もミッドガルドじゅうを探し回ってるんじゃない? シャードに導かれたクエスターを探して」
クラセ「…捕らえられたクエスターは、どうなるんでござろうか?」
アルマ「さあ? シャードを取り上げられてお役御免なのか、帝国に隷属させられるのか。わたしは捕まったことはないし、捕まえられたひとがどうなったか、という話も聞かないしねえ」
クラセ「むう…」
アルマ「ただ、シャードに選ばれる人物には、帝国に叛意のある人が多いらしいわね。反帝国組織プリムローズの旗頭であるウィルマー兄妹などがその一例かしら」
クラセ「…つまり、シャードに選ばれるというのは、「アスガルドに至らねばならぬ」という束縛と「真帝国に対峙せねばならぬ」という可能性を併せ持っているというわけでござるな…」
アルマ「まあ、そういうことね。…怖い?」
クラセ「冗談を申されるな、アルマ殿。このクラセ=トウマ、ヤシマを出たときより打倒真帝国の旗を降ろしたことなど、一度としてござらん(にやり)。むしろ向こうからやってくるのなら、これに勝る僥倖はありませぬな」
アルマ「そうそう、その意気その意気(笑)」
クラセ「ところで、リアクターについては付記することなどござらんのかな。拙者としては、いちいち動力源にシャードが必要というのでは、なかなか技術が広まりにくいのではないかと考えるのでござるが」
アルマ「へえ、そういう説明的口調もできるのね。やるじゃない(笑)。確かにシャードで動くったって、そうそうマナがシャードに凝固してごろごろ転がってはいないから、帝国も考えたのね。マナを意図的に凝固させる”クリスタル”、つまりは擬似シャードを開発しちゃったのよ、コレが」
クラセ「ほう、天羅でいう明鏡と機面鏡にちょいと似てるやも」
アルマ「そうね、出力が劣るところなんかも似てるかな。…ただね、このクリスタル、便利なのはいいけどちょっと問題があるみたいなのよ」
クラセ「はあ」
アルマ「まあシャードもそうなんだけど、もともともマナってミッドガルドの世界を漂っているものじゃない? それを霧散させることなくリアクターという檻の中に隔絶しちゃったらどうなるのか? っていう話なのよ」
クラセ「……世界におけるマナの絶対量が欠落する……!? それはつまり、カバラが奈落を招いているということでござるか!?」
アルマ「声が大きい(苦笑)。確証はないし、なにより奈落のことが何も判っていないに等しいから、その因果関係は一応は否定されているわ」
クラセ「…なんということだ、それでは帝国の連中は、己で己の首を絞めているも同然ではござらんか!」
アルマ「まあね。けどいまさら「カバラ技術をすべて捨てよう!」なんていう主張が通るはずはないけどね。それは文明の放棄と同意義だもの」
クラセ「むう…」
アルマ「ま、アスガルドに至る事ができればなんとかなるんじゃない?」
クラセ「そんな、途方も無い(笑)」
アルマ「”途方も無い”からこそ、行く価値があるんじゃない。もしこのミッドガルドを救えたら、それこそ神話に名を刻む大英雄よ?」
クラセ「…それは、まあそうでござるな」
アルマ「っとと、話がすっかり脱線しちゃったわね(笑)。ともかく、今回重要なのは、
・真帝国はリアクターの動力源としてシャードを集めている。もちろんクエスターもその標的として狙われることになる。
・リアクターにシャード・クリスタルを封じ込めることは奈落の拡大を助長している(未確定)。それでも真帝国がリアクターを量産し続ける真意は不明。
ってとこかしらね。OK?」
クラセ「ふむ、こうなってくると真帝国の真意が不明であるな。機械神とやらがいるとはいえ、連中のすることはどうも異様に思えてならん。いったい、奴らは?」
アルマ「ほうほう、そんなに真帝国のことが知りたいかね、坊ちゃん?」
クラセ「…それは、つまり?」
アルマ「(にんまり)そう、次回からは真帝国編に突入でえーっすぅ!!」
クラセ「なんですとおおぉぉぉっ!?」
アルマ「ということでまた次回」
第5回終わり→第6回「その名はデウス=エクス=マキナ」に続く
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