第14回 アメージング・ワールド(2)
エステル(以下エスト)「…皆様ごきげんよう、「General Material Report」のお時間です」
クラセ=トウマ(以下クラセ)「む、よろしく頼む」
アルマ=クルツリンガー(以下アルマ)「今回はシリウスとリンクスだったっけ。両方紹介するの?」
エスト「…そう長い文章量にはならないだろう、とのことです」
クラセ「皮算用にならんといいのだがなあ(笑)」
>黒き森の人狼
エスト「…それではまず、シリウスの解説からはじめます」
アルマ「はいな」
エスト「…シリウスは太古の昔、”古き神々”が新たな人間を生み出す際に、誤って獣の毛を混ぜてしまったことによって誕生した種族であると言われています」
アルマ「あー、人間って”古き神”が泥こねて作ったって話だったわよね」
クラセ「意外とアバウトでござるのだなあ(笑)」
エスト「…そうであるがゆえに真帝国は獣の民を劣等種と見ているのですが。リンクスも同様に、異なった獣の毛が混じったことによって誕生したのだと言われております」
クラセ「ふん、新しき神を標榜する割には、相変わらず心根の乏しいことだ」
アルマ「はいはい、続けて続けてー」
エスト「……シリウスは理知と精神性を重んじる種族で、積極的に他方に対して攻撃的行動をとることはほぼありません。旅に出る一部の者を除いては、ミョルニル山近隣の”黒の森”で狩猟や放牧によって生計を立てています」
クラセ「ふむ、狼というからには、もっと荒々しいイメージがあったのだがな」
アルマ「シリウスは温和で勤勉な種族なのよ? 中にはウィザードを志すシリウスもいるんだし」
クラセ「ウィザードというと、魔法の達人というやつでござるな。……なにゆえに?」
エスト「…ご説明いたします。シリウスには、”天狼拳”という、通常の武術とはその根源を異とした格闘技が伝承されています。”天狼拳”は「大地と己をひとつにする」というその性質から、魔法=マナの使用と関連性があるとされています」
クラセ「むう、つまりウィザードとしての鍛錬を積むことが、”天狼拳”を洗練させるとでもいうのか?」
アルマ「ルール的には”天狼拳”は【魔法攻撃】あつかいだしね(笑)」
クラセ「……お主はそーいうメタ的な視点でものを言うのが好きでござるなあ」
エスト「…話を戻します。シリウスの特色としては、転生思想を重んじるというものがあります。彼らは”頭(ジャール)”と呼ばれる族長をその権力の頂点に置きますが、”頭”の死期が近づくと、みずからが転生をする子供を予見し、その子が次代の”頭”となるのです」
クラセ「うーむ……ん? それって真帝国の新たな皇帝の誕生に似てはござらんか? 第七回でやったぞ。拙者は物覚えだけは良いからな(笑)」
エスト「……異種族と皇帝陛下を同一にされては、困るのですが……そう解釈できる点があること自体は、否定いたしません」
クラセ「ほう、激するかと思ったがそうでもない…か」
エスト「…あなたのように四六時中敵愾心を抱いているわけではありませんので」
クラセ「……ぐ、おのれ……」
アルマ「一本、取られちゃったわね?(笑)」
エスト「…シリウスについては以上です」
>金の森の人猫
エスト「…続いてはリンクスです。リンクスはシリウスとは異なり、人間と猫の特徴がほどよくあわさった外見をしています」
アルマ「ねこみみにしっぽだものねえ〜。可愛いったらないわ、ホント」
クラセ「拙者は別にどうとも思わんがなあ。男も女もそうなんでござるか?」
エスト「…ルールブックの記述を額面通りに受け取るとすればそうなりますが、例外があってもなんら問題はないでしょう」
クラセ「では顔が猫だったりしても良いというわけか?」
アルマ「GMや卓内の許可が必要でしょうけどね」
エスト「…リンクスは”猫”というところから想像が容易でしょうが、その性質は放埓にして自由、とどまるところを知らないというものです」
クラセ「まさにまっしぐら、でござるな」
アルマ「あんたトシいくつよ」
エスト「…ただし、リンクスを束ねる王家ゾアネスハイムには絶対の忠誠心を備えているのが、リンクスの特色であると言えます。彼らは王家の命があればいちどきに団結し、おのれの命すらいとわないのですから」
クラセ「ほう、なんたる心意気。ただの猫かと思っていれば、そういった一面も持っているとはな」
アルマ「そのギャップがまた、たまらないのよねぇ」
クラセ「続けてくれ」
エスト「…リンクスは”黄金の森”の奥に国家を構えております。もっとも、その地に辿り着けるものはほぼいないのですが」
クラセ「森で迷う……わけではないでござるなあ」
エスト「ゾアネスハイムは現在、女王である”金虎”クレメンスの方針によって外界との隔絶を敷いています。”黄金の森”に未踏の伝説が数多く眠り、真帝国やキルシェ公国がそれを狙っている現状では止むを得ない判断と言えるでしょう」
クラセ「また出たな、キルシェ公国。色々やってんでござるなあ、あの公子殿も」
アルマ「ジャーヘッドたちもそのまにしているようだしね。策略のニオイ?」
エスト「…もっとも、閉ざされているとはいえ、ゾアネスハイムから外界に出奔しようとするリンクスがとがめられることは、めったにないようですが」
アルマ「まあ、可愛いリンクスには旅をさせよってことじゃない?」
エスト「…その性質からわかるわうに、リンクスたちは厳密にまとまったかたちでの生活を送ることはほとんどありません。よくて核家族程度ということになります。それでさえ、ある程度子が育てば自然に解散されていきます」
アルマ「産業や流通なんかは? わたしも”黄金の森”までは行ったことないのよね」
エスト「…ゾアネスハイムはなかば鎖国状態ですから、積極的に外交を行うことはありません。シリウス同様、”黄金の森”での狩猟が主となっています。
一方で、リンクス生来の好奇心を刺激するような物品があれば、高値で買い取ることもあるようです。リンクスは移り気ですから、それを一本の商業として成立させることは困難のようですが」
アルマ「うーん、ひとやま当てようと思ったんだけどな〜。二の足踏んじゃうね」
クラセ「それでいいんでござるか、会社員(笑)」
>まとめ
クラセ「ということでまとめなんでござるが。今回は多いな」
エスト「…問題はありません。それではシリウスからです。
・頭が狼、身体が人間(これなーんだ)
・性格は温和、勤勉さも兼ね備えている
・”天狼拳”という独自の武術を使う(魔法扱い)
・狩猟、放牧民族
・”頭(ジャール)”の転生を信じている
となります。続いてリンクスです。
・ねこみみねこしっぽ
・自由 is リンクス
・でも国家のためなら死ねる
・外界との接触はほぼ閉ざされている
・好奇心は猫を殺すのか?
となります」
アルマ「ほんとうはいくつか漏れがあるんだけど、それはまたクラス解説のほうで、ってことになるわね」
クラセ「あいわかった。次回はどうなっているのだ?」
エスト「…次回は天空を駆ける酒樽・ドヴェルグの解説をお届けいたします」
アルマ「……あ〜、ドヴェルグねえ。うーん……」
クラセ「? ともあれ、次回もよろしく頼む。それでは(手を振る)」
エスト「(ぺこり)」
第14回終わり→第15回「アメージング・ワールド(2)」に続く
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