第17回 アメージング・ワールド(5)
エステル(以下エスト)「…皆様、ごきげんよう。「General Material Report」のお時間です」
アルマ=クルツリンガー(以下アルマ)「どもども〜」
クラセ=トウマ(以下クラセ)「…して、今回はザウルスどもについての解説ということであったな」
アルマ「お、なんかクラセくん、ちょっとやる気?」
クラセ「いや、そういうワケでもないんでござるが……」
エスト「……始めます」
>サバイバー・ザウルス
エスト「…ザウルスという種族は、外見的には手足を伸ばし直立させたトカゲといったところでしょうか」
アルマ「ハ虫人類、って感じだわね(笑)」
クラセ「そーいうスレスレのネタをだなあ」
エスト「…彼らはその鱗や尻尾、頑健な肉体によって優秀な戦士として戦場で高く評価されています」
アルマ「わたしもザウルスには会ったことあるけど、あれで軍師でござい〜みたいに言われても、ちょっとヤだよね」
エスト「…ザウルスが優秀な戦士と評されるのには、その戦闘力と並ぶほどの策略家としての側面を持つからなのです」
アルマ「へえ、そーなんだ?」
クラセ「ああ、その通りだ。連中は自分らが生き残るためにはどのような卑劣なことでも平然と行うのでござるよ。目潰しや毒殺はもちろん、偽りの降伏なども進んで行う、見下げ果てた連中だ」
アルマ「ふーん……でもそれってフツーのことなんじゃないかしら。負けた・捕まった・じゃあ死のうっての、わたしはちょっとイヤだなあ。最後まで生き残るすべを探してあがくよ、わたしなら」
クラセ「うっ……」
エスト「……その性質の違いゆえに、かつてヤシマとザウルスは戦争を起こした。…そう、でしたね?」
クラセ「……仕方あるまい。サムライとして許せぬもの、通さねばならぬものは、ある」
アルマ「ふーん……ま、あんまりイジメちゃ可愛そうよね(笑)。エスト、続けて」
エスト「…はい。その生存本能の高さゆえに、ザウルスは傭兵としてミッドガルド全域に存在しています。真帝国の一部隊”亜人部隊”でもザウルスの姿を見ることができます」
クラセ「力が奮えればどこでも良い、か。まったく……(ぶつくさ)」
>龍を崇めて
エスト「…ザウルス社会の解説に移ります。先ほどザウルスはミッドガルドの広域に存在していると言いましたが、彼らのそもそもの住居はミッドガルドの地下に築いた帝国なのです」
クラセ「”恐竜帝国”といったところか。……なにかこう、不穏だな(苦笑)」
エスト「…”アムング地下帝国”と呼ばれるザウルスの国は、ミッドガルドの大地を斜めに分断するグロスヴァンド山脈の地下に存在するといいます。地下帝国の規模は…残念ながら多くが謎に包まれています」
アルマ「うーん、もし大陸全土の地下を押さえてるんなら、うち(G=M社)としてはちょっとお近づきになりたいかもね(笑)」
エスト「…すでにザウルスはその地下通路を交易路として、真帝国との通商を行っていますが?」
アルマ「え、そうだったの? …なーんだ、お手柄ゲットかと思ったんだけどなあ」
クラセ「して、彼奴らはどのような社会を営んでいるのだ? なかなか想像がつかん」
エスト「…ザウルスの社会は大きく「支配層」「戦士層」「労働者層」のみっつに分かれています。戦士層は兵力を、労働者層は地底から産出される岩塩を他国に供給し、ふたつの層によって形成される”氏族”を支配者層が統治することにより、社会として運営されているのです」
アルマ「完全な縦社会、ってわけね」
エスト「…そのほうが秩序ある統治に向いていますから」
クラセ「ふん」
エスト「…ザウルスたちの特色としては”ドラゴン信仰”が挙げられます」
クラセ「ドラゴン? それはまたどうしてだ?」
エスト「…ザウルスには「自分たちの祖はドラゴンの鱗から生まれた」とする宗教観があります。彼らの中で英雄となったものはドラゴンへと生まれ変わることができるというのが、ザウルスたちに深く根付く信仰なのです」
アルマ「英雄、ねえ……。ザウルスが傭兵になるってのも、その英雄を目指してのことなのかな、もしかしたら。手っ取り早く功績を挙げるにはもってこいだもんね」
エスト「…おそらくは。そうした確固たる目的があるがゆえに、ザウルスは戦いで滅びることをよしとしないのかも知れません」
クラセ「志のためには死ねぬ、か……ふむ」
アルマ「あ、ちょっと見直したりしちゃった?(笑)」
クラセ「そんなことはござらん。志がどうあれ、卑劣な手に頼るのであれば、それを看過はできんでござる」
エスト「…ザウルスの多くが真帝国の傭兵を望むのは、戦いの多さに加え、”亜人部隊”隊長であるアンジェラ=ローゼンベルク将軍が目的である、とも聞きます」
アルマ「あー、皇帝陛下に眼球を捧げて忠誠の証としたドラゴン将軍だったっけ? クールビューティーって感じで、憧れるわよねえ」
クラセ「加えて女ながら相当の武人であるからな。ザウルスたちが集うのも無理からぬことだろうな」
エスト「……ただ、ザウルスたちにも問題がありまして、クエスターとなったザウルスはもれなく傭兵団を脱走するのです」
クラセ「おう、それはよいことだ(笑)」
アルマ「あのねえ(笑)。……シャードに選ばれることが”英雄”へのゴーサインだとか、そんなトコかな?」
エスト「…はい。加えて最近では戦死者からリアクターを奪取するという行為にまで及んでおりまして、脱走されるよりはこちらのほうが軍部の頭を悩ませているようです」
クラセ「おおお、拙者、なにやらザウルスどもに親近感が沸いてきたでござるよ!」
アルマ「身替わり早すぎるわよ、こら(苦笑)」
>まとめ
クラセ「いやあ、ザウルスといえども、もしかしたら話せば通じるかもしれんなあ。はは」
エスト「……ザウルスの多くは他種族社会への順応性が高いですから、話すこと自体は問題はないかと」
アルマ「外見がアレだからねえ、他人とうまくやっていくには気を使うようになるわね(笑)」
クラセ「ということで、まとめは頼んだぞ」
エスト「……ザウルスについてのまとめです。
・トカゲ人っぽい外見
・でも頑健で策略家(特に生存にかけては)
・そのため優秀な傭兵として各地に雇われている
・地下に帝国をかまえている
・支配者層/戦士層/労働者層の三層にわかれた社会
・ドラゴンを祖とする祖霊信仰が根付いている
・傭兵を望むものが多いのは”英雄”になるため?
・クエスターになると脱走する
・よくカバラを盗む
・順応性が高い
…以上です」
アルマ「ま、ビジネスの相手としてならいいけど、それ以外はあんまり歓迎したくないかなあ、正直(苦笑)。…で、エスト。次回は?」
エスト「…次回は水中を住居とする半人半魚の種族「メロウ」について解説いたします」
アルマ「……げ、メロウ?」
クラセ「それではまた次回。さらばでござる(手を振る)」
エスト「……(ぺこり)」
第17回終わり→第18回「アメージング・ワールド(6)」に続く
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