General Material Report

GMR入口に戻る
アルシャードトップに戻る
卓上語りトップに戻る


第22回「ティル・ナ・ノグ(1)」

アルマ=クルツリンガー(以下アルマ)「皆様こんにちわ。「General Material Report」のお時間です。進行は、再びわたくしアルマ=クルツリンガーが担当いたしまーす」
クラセ=トウマ(以下クラセ)「む、よろしく頼む」
クロス=マンシュタイン(以下クロス)「……うむ(うなずく)」
アルマ「えーと、今回からは「ティル・ナ・ノグ」で拡張された世界の解説を中心に行っていきます。……ですよね?」
クロス「承知。それでは参るとしよう」

>侵食する力・精霊
クロス「まず始めに”精霊界”について解説するわけだが……君たちは”精霊”というものについてどれくらい知っているかね?」
クラセ「精霊ったら、そりゃサラマンダーとかウンディーネとか、そういう元素の象徴みたいなもんでbござろ?」
アルマ「そーゆーメタな視点で語るか、ふつー(笑)」
クロス「いやいや、一向に構わんよ。なぜならアルシャードにおける”精霊”とは、その常識を異にするものであるからね」
アルマ「……と、言いますと?」
クロス「そこで”精霊界”が出てくるわけだ。”精霊の世界”と聞けば、通例炎や水があまねく漂っている空間を想像するかもしれない。けれどアルシャードの場合、元来”精霊”とは純粋なエネルギー体で、属性や確固たる形状を持たないのだよ」
クラセ「え、しかし”精霊”と契ったエレメンタラーたちは、炎や氷を操るようでござるが……」
クロス「属性や実態が無いというのは、あくまで精霊界の中のみにおいてのことなのだよ。ひとたびミッドガルドに降り立ち、他のなにかと融合することで属性と形状を持つというのが、アルシャードの”精霊”というわけさ。炎に憑けばサラマンダー、水や氷をまとえばウンディーネというように」
アルマ「……なんだか、マナや奈落に似てる感じですね。あれらも物や生物に交わって、変容させますから」
クロス「然様。だがそれらに比べ、精霊はより強い目的意識によって侵食行為を行うのだ」
クラセ「……それは?」
クロス”奈落”と戦うためだ。精霊たちがミッドガルドに降りるのは、自分たちの住む世界が”奈落”の侵食を受け、それに抗する力を求めてのことなのだ」
アルマ「そして、エレメンタラーと契約するってこと?」
クロス「いんや、精霊はそこまでの余裕はないようで、基本的には積極的に対象を呑み込みにかかるようだな。奈落への憎悪が先立っているのだろうが、厄介な話だ」
クラセ「ふむふむ……って、それでは遠くない内に、みな精霊に飲み込まれてしまうのではないのか!?」
クロス「……ただそうした侵食にも例外があって、クエスターであれば精霊は友好を示すようであるな。本能的にクエスターが奈落に対抗できることを知っていると見える」
アルマ「まあ、シャードは世界の欠片だしね。世界を飲み込もうとする奈落に立ち向かうなら、欠かせない力ね」
クロス「もっとも、たとえクエスターであっても、精霊の過剰な情動を受けて無事ではいられない。往々にして、怒り以外の感情を欠損する場合が多い。複数の精霊と契れば、それはさらに深度を増す」
クラセ「……恐ろしい話であるな。我々がときに戦う”奈落”とは、それほどまでせねばならの存在、なのかもしれんな……」
クロス「精霊界に関しては以上だ。どちらかというと、精霊そのものについての解説が主になってしまったようだが」

>マナの申し子・妖精
クロス「ふむ、では次は妖精郷かね」
アルマ「妖精っていうと、なんか可愛くていいわよねえ。ファンシー?」
クラセ「……そーいうこと、あんまりおおっぴらに言うことでもないと思うんでござるが(笑)」
アルマ「いいじゃない、可愛いものは可愛いんだから。で、クロスさん。続けてください」
クロス「承知。さきほどの精霊界はミッドガルドとは異なる場所に存在しているのだが、妖精郷はミッドガルドの内部に存在する世界なのだ」
クラセ「む、それは珍しい話であるなあ」
アルマ「ほら、よく伝承なんかで”妖精との取替え子”とか”神隠し”ってあるじゃない? そーいうのが、ミッドガルドでは妖精郷に関連してるとか」
クロス「ほほう、ご明察。その通り、妖精郷は異世界でありながらミッドガルドに非常に近い存在と言えよう。環境なども、ミッドガルドとさほど違いはないようだな。自然に富んでいることが、わずかに違うくらいか」
アルマ「ふーん……で、そこに住んでいるのが妖精、フェアリーなですよね?」
クラセ「妖精か。どうやって生まれたのか、興味があるな」
クロス「うむ、では答えて進ぜよう。俗にフェアリーと呼ばれる者たちは、物品や生物に蓄積されたマナの特別な反応によって誕生するのだよ。通常ならクリーチャーと化してしまうのであるが、まれに妖精へと変貌するようだ」
アルマ「ええ〜っ、花のつぼみからはばたくとかじゃないんですかぁ〜?」
クラセ「誰なんだ、おぬしは(笑)。法則などはあるんでござるかな?」
クロス「さて、儂は学者ならぬ身、それを解き明かすのは容易ではないが、なるべくして選ばれたものがフェアリーとなるという憶測は立てられよう」
クラセ「ふむ、精霊もそうであったが、そうホイホイとなんでもフェアリーに転生されては困るものな(笑)」
クロス「誕生したフェアリーたちは、”妖精王”と呼ばれる、いわば妖精郷の主に導かれ、妖精郷で生きることになる。多くはその暮らしに安寧するようであるが、まれにそれに外れるフェアリーもいる」
クラセ「……シャードに選ばれたフェアリー、でござるな」
クロス「いかにも。もっとも根が享楽的であるから、外の世界への好奇心も手伝って、さほどそれを苦にするということはないようだな」
クラセ「なるほど。妖精郷については、こんなところでござるか」
クロス「うむ」

>まとめ!!
アルマ「ちぇー、それじゃまとめですー」
クラセ「……アルマ殿、あの娘がいなくなってから、どこか変わってはおらんか?(笑)」
アルマ「え? 気のせい気のせい。それじゃまとめいくね。
 まずは精霊と精霊界。

 ・ミッドガルドとは異なる空間に存在する
 ・純粋なエネルギー体、なにかに憑依することでかたちを取る
 ・行動原理は”奈落憎し”
 ・そのため物品や生物に憑依し、奈落と戦う力を得ようとする
 ・ただクエスターとは”契約”を結ぶ
 ・代償としてエレメンタラーの”感情”を奪う

 かな。次は妖精と妖精郷。

 ・ミッドガルドに限りなく近い異世界
 ・神隠しなど、民間の伝承に関連している
 ・妖精は蓄積されたマナの変容によって誕生する
 ・だいたい享楽的
 ・”妖精王”によって妖精郷は統治されている

 ってとこかしら。久しぶりにまとめたから疲れたわ(苦笑)」
クラセ「なるほど、こうしてみるとどちらもなにかに干渉して生まれるというところが似ているのだなあ。たどる道は、まったくといっていいほど異なってはいるが」
アルマ「そこが面白い、とも言えるわね。それじゃクロスさん、次回はなにを?」
クロス「む。……考えたのだが、儂は名乗ったとおり召還師(サモナー)をしていてな。それと絡めた異世界の解説をしてみたいと考えているのだが……よいかな?」
クラセ「おお、いよいよ世界が広がりを見せるのでござるな?」
アルマ「ですね。よろしくお願いします」
クロス「ふむ。であれば、皆の衆。また会うときまで(手を振る)」
クラセ「うお、締められてしまった(笑)。それではまた」

 第22回終わり→第23回「ティル・ナ・ノグ(2)」に続く

GMR入口に戻る
アルシャードトップに戻る
卓上語りトップに戻る



「アルシャード」は、有限会社ファーイースト・アミューズメント・リサーチの著作物です。
(C)2002 Inoue Junichi / FarEast Amusement Research Co.,Ltd.
(C)2002 ENTERBRAIN,INC