11月2日 西熊山 北尾根 二人


いつも山奥深く、獣道を歩かれているTAKAさんのHPに「西熊山北尾根」の紹介。
地形図を拡げれば何とか歩けそう。でも途中からの引き返しはこういうコースの場合はむしろ危険性が大きくなるので、行動時間を多くとろうと前夜天狗峠登山 口まで車で入り車中仮泊とした。

途中の林道ではタヌキの親子が並んで林道を横断中。「こんな遅い時間にうるさいな!」とこちらを睨んで林の中へ。23時50分3台が駐車中の登山口へ到 着。空には満天の星。明日の天候は何とかもちそうとアルコールで内臓を消毒しシュラフへ潜り込む。

朝目覚めると白いガスが覆っている。暗い中パラパラと霧雨が舞う中、取り付き点へ向かい簡単な朝食。側の木の先端でカラスが「これから雨ですよ・これから 雨ですよ」と盛んに喋ってくれる。

歩き始めは間伐材の障害物競走。潜ったり、乗り越えたり、平均台?を歩いたり。やがて立派な?山仕事路。途中には山仕事の方の休憩用の青いシート。道端に はムラサキシキブの実が付いている。

     【ムラサキシキブ】

少し上がると地形図の旧道入り口へ。ここにはこのコース唯一の目印の赤テープ。途中には猪のヌタ場。周りの草には泥が一杯付着。毎夜毎夜猪君達が入浴?に 集まっているのかな?沢には苔むした石垣で補強された旧道を歩き、久保谷東俣へ到着。水量は多いが石伝いに対岸へ。

     【久保谷東俣】

ここで旧道を見失い、どうしようか?? とにかく上がらなければと急斜面を両手両足を使い獣道を追う。少し平坦になると錆びたトタン板・ブリキの水入れが あり、地籍調査用のピンクのテープ。TAKAさんのルートとあっているので一安心。

踏み跡を少し上がり広い尾根へ乗る。ここにもピンクのテープと新しい杭。ここからは南方へ広い尾根筋を進むのみ。雨も強くなりカッパを着用。引き返しても 果たして歩いてきたコースへ戻れるかどうかは?もう稜線を目指すしかない。昨年のこの時期は新雪の中を歩いていたのだが、今年は暖かい雨のなか。来年は半 袖???かな。
物音に驚いたのか近くで大きな鹿の警戒音。直ぐ近くにいるようだ。

胸ほどの笹の中で獣道を追うが、時々見失い笹の薄いところを選びながら上がって行く。この辺りで女房と先頭を交代し、珍しく旦那が先頭へ。後ろから歩く方 が楽なのに!!!歩き始めて3時間20分。標高1580m地点で笹が無い開けた斜面に出る。振り返ると向かいの稜線がかすかに見えたが直ぐにガスの中に隠 れる。相変わらず雨が降り続けている。小休止するとさすがに肌寒い。

笹の背も低くなり腰以下となり歩きやすくなる。依然として鹿君達の通勤・通学路を探す。見失うと、開けた場所を探すがそういう所はたいてい倒木が横たわっ ている。巨大な二またに分かれた木の根元にはフカフカした鹿の寝床。古い鹿の糞も点在。もうここは引っ越しして空き家なのだろうか?

1650m付近で樹林帯を抜け出ると笹も低くなり膝上程度となる。本来ならばこの辺りから三嶺の姿を望める筈だがガスの中。雨もパラパラ程度となる。やが て小さな湿地。動物の足跡が残っている。笹の斜面の源流?地点では水がチョロチョロ湧きだしてきている。

     【湿地】

稜線はガスの中で見えないが右手方向へ進んでいる内に、晴れ間から左手近くに稜線の陰。稜線下には縦走路がある筈なので左手へ進路を変え11時25分三嶺 〜西熊山の縦走路へ飛び出す。やはり鹿君の路より人間の路の方が圧倒的に歩きやすい。

西熊山頂を素通りし、お亀岩小屋へ立ち寄り昼食タイム。ここでも渇いた喉に美味しいアルコール。1時間半ほどコーヒーを飲んだりして時間を過ごし帰途につ く。今回は当初は時間がかかれば小屋で一泊の案も考えたが、重い荷物・大きなザックでは余計時間がかかるのでは、と小屋泊まりは断念。今日初めて紅く色づ いたコメツツジの向こうに西熊が姿を少しだけ現し見送ってくれた。

     【西熊山】

お亀岩の陰で掲示板へ書き込み天狗峠経由で下山する。途中にはツルリンドウの赤い実がなっていた。

     【ツルリンドウ】

1410m付近で登山道脇に作業路が上がってきていた。歩いてみようかとジグザグの作業路を歩いている内に少し青空が見え、人工林の中で紅葉が黄色く目 立っている。

     【人工林の中の紅葉】

向かいの斜面では、山肌を人工林の侵食から防ぐフェンスのように思える縦横に輝く紅葉が望遠できた。

     【縦横の紅葉】

小屋泊まり?の3台の車が駐車中の登山口へ戻り、途中のさまちの湯へ浸かり疲れをとりのんびりと帰宅。

自然が一杯の尾根歩きでした。


【注 意;今回のコース上には一般的な登山道はありません。
地 形図・磁石等で自己の責任でルートファインディングを行い歩いて下さい。】



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