11月23日 牛の背〜亀尻峠 一人
今
回は、S氏・K氏が記述されている牛の背をめぐる山歩き。
「茫漠とした高天原」「緑のプロムナードを雲上漫歩」とお二人が記述されているが、天狗峠から見た天狗塚の天に突き刺すような鋭峰と打って変わって、なだ
らかな曲線で構成される牛の背。ここでのんびりしたいと、TAKA氏のサイトに直接「牛の背」へ上がるコースが紹介されているのでこれを23日辿ることに
した。
今回は直前に連れ合いが体調を崩し出かけられなくなり急遽一人で歩くことに。空に星が一杯のR32を大歩危へ走り、西祖谷へ入る。道の駅には県外の車が駐
車場
一杯に仮眠中。R439京上では気温0℃の表示。前回は夜でも10℃以上を示していたのだが。ここ2回ほどは行きも帰りも暗い中を走った西山林道も、今日
は珍しくライトなしで走れる。
取り付き点近くに車を停め外に出ると頬を刺すような冷たさ。向かいの矢筈の稜線には暖かい太陽の光がさしかかっている。身支度をし、8時に歩き出す。最初
は境界杭やケルンに導かれ人工林へ入って行く。途中で真新しい獣道に引きつけられたのかケルンを見失うが、人工林の中を縦横に走る獣道を追いながら高度を
上げて行く。視界が効かない人工林の中で何回か地図と方向を確認するが、地形図の点線よりどうも南寄りに上がっているようである。
人工林の中にも何カ所かヌタ場があり、四方へ獣道が続いている。直ぐ上の方で鹿が警戒警報?を大きな声で発した。右手側に尾根が見え始めたので斜上すると
1350m地点の尾根へ出る。少しショートカットしたようである。ここからは久しぶりの赤い境界杭に導かれ大きな霜柱が一杯の、歩きやすい尾根路を辿る。

【霜柱】
地形図上の1460m地点には凍った大きなヌタ場があり、ここも周りには一杯足跡が残っている。

【ヌタ場】
少し進むと直ぐ脇で鋭い「警戒音」にビックリさせられたが、逆に鹿も人間にビックリしたのであろう。鹿に「お邪魔します」と挨拶したいのだが、方法が解ら
ないのでいつも無断で進入することになり、こうなってしまう。
さらに上がり、1560m付近で樹林帯を抜ける。笹には霜が一杯付着している。この辺りで牛の背の上に太陽が顔を初めて出し、日光が直接当たる所の霜はみ
るみる内に溶け始め色が変わって行く。スパッツを忘れてきたのでズボンの裾が直ぐに濡れる。下山時はこの辺りでガスに巻かれると方向が解りにくく苦労しそ
うな地形である。
笹原の中の獣道を追う。ここも前回と同じように縦横に走っていて、動物達にとって天上の楽園だろう。空には雲一つなく、振り返れば矢筈が直ぐ近くに見えて
いる。
高度を上げ牛の背三角点を巻くように上がって行くと笹原の上に三角形の天狗塚が徐々に顔を出す。

【天狗塚】
10時30分1757mの三角点へ立ち寄り展望を楽しむ。石鎚・瓶方面から瀬戸内海の向こうに中国地方の山並み。そして矢筈。正面には天狗方面。南方には
土佐湾が光っている。

【土佐湾】
天狗の池がどうなっているだろうかと先へ進むと、日陰のコメツツジには小さな霧氷がまだまとわりついている。

【霧氷】
風もなく、強い日光を受け腕まくりをし半袖で歩く。途中三嶺小屋から来たという空身の二人と今日初めて挨拶を交わしすれ違う。
周りを濃い緑のウマスギゴケに囲まれた池の水は少なく、厚い氷が張っている。

【凍った天狗の池】

【天狗の池&天狗塚】
急斜面を頂上へ上がると大混雑。数えると18名。更に天狗峠の方から歩いてきている。人混みを分け?写真を撮りザックも置かずに直ぐに下山する。

【三兄弟】
静かな無人の牛の背へ引き返し、最大の目的?の「熱燗タイム」前回までは缶酎ハイであったが、今日からは冬バージョンの「熱燗」 一人で飲むとまた連れ合
いに文句を言われるので携帯でお許しを得る。三角点をテーブル代わりに手酌で一杯。内臓に染み渡る心地よさ。我が家の「自然との触れ合い」とは本当は「山
でのアルコールとの触れ合い」を指しているのかな???

【熱燗】
昼寝は諦め三角点の側で少し横になっただけで亀尻峠目指すことに。お二人の本のコピーを再確認し笹原を下る。途中では古味や阿佐方面へ伸びる尾根を眺め次
はここを歩こうかな?と思いながら樹林帯へ戻る。途中まで朝と同じルートを辿り、最後ははっきりした尾根を進むと、1時間20分であごなし地蔵が迎えてく
れている亀尻峠へ飛び出す。1年半ぶりの訪問である。

【あごなし地蔵】
峠にてi-modeで掲示板へメッセージを書き込み、「地形図上のルート」を確認しに少し引き返し樹林帯へ入る。途中で、朝獣道を辿った地点を確認し車へ
戻る。脇の林道を天狗塚登山口方面からの登山者の車が帰って行く。今日は時間も早いので久しぶりに落合峠へ上がってみようと車を走らせる。

【燃える山肌】
日没が近くなり西日を浴びた周囲の山並みが赤く燃え上がっているようである。カーブを曲がると路上にカモシカが一頭。車の音に振り返り、数m離れて互いに
会釈をして?別れる。
日没直後の尾根を撮り、暗くなった三加茂への道を走り下る。

【落合峠より】
今回もルート途中までは境界杭以外は残置テープも無く、笹原は歩いたところが山歩き路となる自然の中を堪能でき、またまた動物達をビックリさせた静かな初
冬の「自
然との触れ合い」でした。
【こ
のコースも地形図・磁石等を活用し、自己責任でお願いします。
そして、残置テープのない自然を充分に堪能下さい。】
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