12月14日 オコヤトコ〜牛の背〜古味 二人



地 形図上の谷道川沿いの今はない集落、オコヤトコ・谷道。林業が盛んな頃には大勢暮らしていた のだろうか?
今回は、TAKA氏が「趣深山」で紹介している牛の背を巡るコースの中の、オコヤト コ〜牛の背〜天狗塚南西尾根〜谷道を歩こうと14日出掛けた。5時に外へ出ると、空には星が輝き好天を約束してくれている。最近は何故か連れ合いは助手席 へ座り込むので、仕方なく運転席へ。

祖谷トンネルへ上がる途中はいつものようにガスが掛かっているが、切れ目からは星が 見えている。気温1℃のトンネルを過ぎ、栃瀬からR439へ入り古味の辺りから脇の民家の屋根には雪が積もっている。昨夜の雪だろうか?

            【綿帽子】

祖谷川林道でも薄く積もっており、脇の斜面の木には綿帽子が付き気の早いクリスマス ツリーのようだ。林道脇に車を止め、谷道川へ下り鉄製の橋を渡る。動物達も利用しているのか、ウサギの足跡が橋上に続いている。

      【橋】

対岸の林用軌道跡へ上がるが、この辺りにも雪が積もっているため山仕事道が解り難 い。はっきりした跡が見えたのでこれを追うがどうも方向が違うようであり引き返す。結局30分ほどウロウロした後に山仕事道を見つけこれを辿る。が、どん どん平行に行くばかりなので違うと判断し、尾根めがけ斜上する事にする。雪があれば獣道が解り難く、途中で鹿の新しい足跡があったのでこれを追ったが途中 で脇へそれて行った。

稜線が近付き強引にブッシュを潜り過ぎると、直ぐにスズタケの中へ入る。雪が着いた 藪へ入れば全身雪まみれである。そんな時に赤い境界杭が見つかりほっとする。ここからは尾根を忠実に上がり1486m峰へ進む。先週の記憶も雪があれば当 てにならないが、唐松林を記憶頼り?に進む。

      【唐松林】

凍った池へ到着し一安心。

      【池】

でもここまで3時間を要し、初めての小休憩。途中前回同様に2頭の鹿と出くわし、間 近で何回も警戒音を発せられた。この雪の中で鹿君達はどうやって過ごしているのだろうか?

ここからは獣道も笹が雪の重みで倒れはっきりしない所もあるが、視界が効くのでおお よその方向を決め亀尻峠からのルートの交差点を目指す。

      【樹氷】

途中の樹木には雪がびっしり着き、笹原のコメツツジも雪だるま状態である。見上げれ ば、青空の中に牛の背の平原が大きく広がっている。途中で写真を撮りながら進むと、鹿の足跡が何筋も交差している。またウサギの足跡も雪の上に続いてい る。

       【足跡】

コルへ上がってゆくと徐々に天狗塚が姿を現してくる。牛の背三角点へ取り敢えず行こ うと進むが三角点が見あたらない。付近を探すとほとんど雪の中に埋もれ頭だけ出していた。

       【天狗塚】

北方は雲があり、矢筈などは頭を出したり隠したりであるが、三嶺・塔の丸は白い山肌 をみせ、南方には土佐湾が輝いている。

        【三嶺】

13時30分ここで、帰途の相談。このまま天狗塚へ進んで南西尾根を下るのは時間が 足りない?ので引き返し1486mPから古味へ下ることに家族会議で急遽決定。下りとなると連れ合いは早く写真を撮っていたりするとさっさと先へ進んでい る。

       【下山】

歩いてきた足跡を辿ると、どうしてこんな所へ入ってのだろうか?と思えるような歩き 方である。途中で朝歩いたルートと別れ、1486m地点から急降下し1390mPを目指す。平原状の1390m地点に15時到着しここで切り株に腰を下ろ し遅い昼食。時間がないので、お燗機能付き燗酒・巻きずし・いなり寿司のみ。何処へ行っても、時間が無くてもアルコールだけは外せない飲兵衛の二人連れ。

30分の休憩のあと古味目指して下りに入る。先週と同様に下りでは左膝が痛み、かば いながら連れ合いの後を追う。前回尾根へ上がってきた地点を過ぎ、1200m付近で左へ道が続いているのでそちらへ入ったが、どんどん人工林の上縁を巻く ばかりなので地形図で確認するとどうも違う様子。引き返そうとしていると鹿が見送ってくれていた。

最初の地点へ戻り、人工林の中へ入るがルートがはっきりしない。尾根が広い所では地 形図で確認しながら、違うと思えばトラバースしたり登り返したりして時間を必要以上に使う。土佐矢筈の稜線へ既に太陽は沈み、下の方には集落に明かりが付 き始めた。

17時近くになり、薄暗くなった人工林の中で積雪も少なくなりやっとはっきりした山 仕事道を発見。樹林越しに下の方に林用軌道跡が見え始める。17時15分やっと林用軌道跡へ到着。1時間弱の軌道跡歩きに備え、ここで明かりの準備をし、 17時30分明かりを付けながら歩き出す。少し行くと軌道跡が大崩壊で消えている。向こう側ははっきりしないが、明かりを頼りに踏み跡を少し下ってトラ バースし、今度は軌道跡目指して登り返す。

途中の橋桁の石積みのみが両側に残っている地点や、岩を削ったと思える場所などでは 思いの外時間を使う。鹿避け?の鉄条網沿いに歩いたりして真っ暗な中を進むが、上の方からは盛んに鹿が鳴いている。「怪しい光が動いている」と。

朝上がってきた地点まで戻り、川を目座して下り橋を見つけたときは一安心。対岸へ渡 り轍が凍り始めている林道へ上がれば18時35分。ザックを車へ放り込み登山靴のままで乗り込み、林道を下りR439の街灯の下で身支 度を解く。

初めての、しかも積雪のあるルートを下りに選んだ安易さに二人とも反省しながら帰途 に着く。
が、想像もしてなかった新雪との出逢いを充分に楽しんだ自然と の触れ合いでした。

今回も驚かせた鹿君達にはごめんなさいでした。

注 意;今回のコース上には一般的な登山道はありません。
残置テープもほぼ皆無です。
慎 重にルートを選んでください。】



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