それが何であるかを僕は知っている
決して近づいてはいけないと
どうなってしまうのか僕は知っている
なのにこの身は引き寄せられてゆく
灼熱の炎はなんのためらいもなく
僕の羽を焼き焦がすだろう
二度と飛べなくなるとわかっていて
僕はそれから眼が離せない
理性を奪い去る魔性の炎は
闇にゆらめきながら僕を誘う
触れたら最後だとわかっているのに
心を狂わせるその灯火は君だ


                    by 一筆












蝋燭の灯火は


いつか消える

いつかは分からないけれど


時に激しく

時に優しく


君も僕も燃えた


いつか

君の心の灯火も

僕の心の灯火も

消える


その前に

君のすべてを僕に

僕のすべてを君に

捧げよう


                    by 貴水水海













ろうそくに 灯をともして下さったのは
あなたですか?

私 泣いていたんだのに

なにも おっしゃらないのね?

ありがとう


                    by りうな












来年も
君と見たい
この灯り


                    by ATUKO













かなしみも
喜びも
涙に変えて

いつも心に
湛える鏡

己を映す液体は
命の使命に吸い上げられてこそ
風となって燃え上がる

闇を退ける
熱と光

凍えた闇にうずくまる
まっさらな君に届くかな

どうか この灯火を 受け取って

この痛みを分かち合おう

僕の命が終わっても
君のいる場所が見えるよう
どうかこの灯を消さないで

僕は逝くよ
でも 大丈夫^^
空を見上げていてごらん


空の彼方の
ちいさな星に
僕も灯をともすから


                    by みすまる












ひっそりと灯は消えた

私の知らない処で

強い風が吹いたから・・・

天へと上るあまりにもか細い煙

私の手をすり抜けて

迷わず空の雲になった

私、貴方を守れなかった

瞳の中の残像は

涙に押し流されることなく

今でも静かに揺らめいている

貴方が居てくれたから

今の私が存在できる

貴方が居てくれたから

私のそばにあの人たちが居てくれる

ありがとう

私に血を分けてくれて

ありがとう


                    by aki












君が自ら照らして行く
その足元を
ジャマしないように
ママの灯りはほんの、ささやかなもの

けれど
君の灯りがもしも消えたとしても
ママの灯りは消えないから
君の足元を照らすから

安心して
安心して
ゆっくり深呼吸してもう一度
君の灯りを灯せば
いいからね


                    by 海神いさな。












「ロウソクの灯」

冬の夜
ロウソクに火つけたら
雨戸こえて隙間風
ロウソクの灯ゆらいで消えそう

冬の夜
ロウソクに火をつけて
僕は両手で覆いをつくる
ロウソクの灯消えないように


ロウソクは思う
わたしは世界で一番はかないもの
ほんの少こしの風でも消えてしまう

ロウソクは知らない
世界中には数え切れないほどの
ロウソクがあって
中には机の中にしまったまま
一度も火をつけてもらえない
ロウソクだってあることを


冬の夜
星も震える 冬の夜
ロウソクに火をつけて
僕は両手で覆いをつくる

胸の中まであたたかい


                    by るなく












「ショートケーキの上で」

君が好きだよ
ひとりでもいいよ
もう会えなくてもいいよ
会うと辛いのなら
友達じゃなくていいよ
君が好きだよ
だからいいよかまわないよ
誕生日は君の好きなショートケーキ
一個しか買わなかった
ろうそくも一本でかまわないよ
君が喜ぶ顔が見たかったショートケーキ
炎が消えるまででいいよ
ひとりだけど淋しくないよ
僕じゃなくて君が好きなショートケーキ
消えないでね
消えないでね
いい歳してって笑ってくれた
去年までの誕生日君がいたね
でもかまわないよ
君はもう僕が一番じゃなくなったんだ
ひとりでいいよ
ひとりでも頑張れるよ涙で
今年の炎が消えないように
僕は君が好きなまんまだけど


                    by 七海月香