with みすまる

サンショウウオの涙   蒼い風(仮題)   無題


サンショウウオの涙



自由を求めて
陸に上がったカエルのように
強い脚力もなくて

山奥の
清らかな水の中
天然記念物にでも指定されて
守られなければ

もう生きていけないの

その醜い体を
映し出すコトを恐れて

幼いままのカラダを
ひっそりと
隠すよう
水底で夢を見る

そんな生き方しかできなくて
ごめんなさい

ここは星がキレイです

詩/みすまる  画/さち






蒼い風(仮題)
    

   蒼い 蒼い 風が吹いている
   碧玉の瞳をした 小川の神様が
   さっきから 伴走しているんだ

   この道は はじめて
   ああ そうか こんなところにでるのか

   君の住んでた家が現れた

   知らない頃から
   届いていたんだね
   目に見えない
   シグナル

   いたずらな神様が
   微笑んで 消えた


詩/みすまる  画/さち






無題
  

   ああそうか
   同じ空を見てたって

   雲の変容を見ていたり・・
   懸命な小鳥を見ていたり・・

   空っぽの永遠を見ていたり・・

   お母さんのスカートの端をにぎりしめる
   小さな子どものように
   君の袖をそっと掴む

   ひとりぼっちで
   空に落ちていかないように


詩/みすまる  画/さち