with tamago







誰かが名づけた

数え切れない砂星に

誰のものでもない彩り

誰のものでもない輝き

一つの命
詩/tamago  画/さち






誕生日

こちらは種子島宇宙センター
未確認信号を受信しています
たくさんの笑い声のようでもあり
泣き虫の甘えた声のようでもあり

天文学者は宇宙の謎を覗き込み
自衛隊はイラク派兵どころでなく
SF作家はオリオリン星人だと断言し
評論家はマスコミの加熱ぶりを批判し
早朝から世界の報道機関は右往左往

白鳥がながい羽を半島に伸ばすと
宇宙センターが小さな海岸には
スケッチブックをひろげる子供たち

遠い水平線の向こう側から
聴こえるよ
30分も遅れてきた言葉
誰かの口ずさむシャボン玉の歌

真っ直ぐな光が半島の端に爪を立てると
色とりどりのシャボン玉の歌が弾け
ひときわ大きな赤色から
「おめでとう」〜





詩/tamago  画/さち