わたしは普段、インターネットへの接続には某大手プロバイダーを使っている。You've Got Mail ってやつである。使い始めて3年が経つが、こいつは使い勝手がよろしくない。しょっちゅうフリーズする。勝手に接続を切る。挙句の果てには、過去のメールとアドレス帳を消去するという許しがたい反逆をしでかしたこともある。2度も。メールソフトの癖に生意気なことこの上ない。ただ、わたしの周りにこいつを使っている友人がいないので、この現象がわたしにだけ降りかかる災難なのか(世の中は不平等だ)、こいつの使用者一般が苦しんでいる災厄なのか(世の中は平等に不完全なのだ)、判然としない。もし後者なら、世界中の使用者から何らかのクレームがあるだろう。気になっていろいろと調べたが、どうやらこいつと「ゲイツさん家の窓」は相性が悪いらしい。こいつがバージョンアップするたびに、「窓」との反りが合わなくなるようである。「窓」のバージョンアップの場合も然り(vice versa)。というわけで、両社はトラブル対策用のツールをウェッブ上で配布しているが、非常に見つけにくい場所に置かれている。しかも、トラブルが頻繁に起こることを積極的には公表していないようである。わたしは「窓:千年紀版」(以降、窓千)のページをうろうろと彷徨った挙句、プロバイダーのページへたらいまわしされた。曰く、旧ヴァージョン5.0は窓千に対応しておらず、窓千対応の新ヴァージョン5.0は窓千のCD-ROMに付属しているとな。そんなの初耳。で、CD-ROMを立ち上げ、探したら、あったがな。こりゃ失礼しました。早速インストールだ。でもその前に、旧ヴァージョンがAOL5.0 for Windows 95/98 リビジョン177.148 であることを確認しておいた。インストール後、新ヴァージョンを確かめる。AOL5.0 for Windows 95/98 リビジョン177.33 って、おい、ヴァージョン・ダウンしてどうする。一気に不信感が増す。その後、接続するたびに自動ヴァージョンアップしてくメールソフト。そして、何度目かの接続の後、AOL5.0 for Windows 95/98 リビジョン177.148 になりましたとさ。そして相変わらず、フリーズを繰り返し、勝手に接続を切断する。こういうのを最近では「上書き損のくたびれ儲け」というらしい。大体名前がおかしいよな、窓千なのに95/98ってさ。
懸案(だかどうだか)の毛糸の帽子。金曜日に図書館へ行き、登録したり、データ検索したり、文献のコピーをしたり、ぼー、と窓の外を眺めたり、いろいろと用事を済ませていざ帰るか、と思ってポケットに手を伸ばし帽子を探ったが、なかった。あるべきところにその物がない、というのは心地よいものではない。この埋めようがない喪失感は、月の出ていない夜に感じる気持ちと似ている。あるいは、夜中の三時に目がさめて、隣で寝息を立てているあなたのことがなぜか知らない人に思えて遠い存在に感じてしまう、そんなときに感じる孤独、といってもよい。フィッツジェラルドが、"In a real dark night of the soul, it is always three o'clock in the morning, day after day." というとき、彼は正しい。 そんな大げさなものですか。いやね、今朝はめちゃくちゃ寒くて、マイナス13度の寒風の中、毛糸の帽子無しで歩くと耳がちぎれそうなので、紛失を後悔したという心象風景を綴ったんですけどね。しかし、図書館のどこで、いつ帽子を失ったのか、まったく覚えていないところが哀しい。気絶していたのか、わたしは。日々、物忘れがひどく、これまた青春の終わりを感じる冬の午後である。
2002/03/02 0:34
まず、読者の声から。前日の日誌では二つの話題を取り上げているが、前後の脈絡があまりになさ過ぎ、つい深読みしてしまう、意図はあるのか、との問い合わせがあった。まっとうなご意見である。そこまで真剣に読んでいただけると、日誌書きとしては嬉しい。そうですね、おぢさんが悪かった。次回からは、日誌のトピックとしての重要性はもちろん、empirical puzzle から導き出された research question を論理的に整合性のあるかたちで提示し、従来の日誌から得た知見を批判的に乗り越え、新たな理論的分析枠組みを構築し、もちろん操作可能な独立変数と従属変数を抽出し、検証可能な仮説を方法論的に理にかなった事例で検証するという日誌にしていこうと思う。もちろん結論部ではIRはもとより政治学の知的蓄積への貢献点を強調せねばなるまい。政策的含意は言わずもがな、である。そんな日誌、誰も読まねぇよ、思いつきで書いたんだろ、そうならそうと始めから言いなさい。
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で、早速思いつきの話題転換。きょうは珍しく吹雪いていた。図書館で毛糸の帽子を紛失したわたしは、仕方なく頭髪を雪にさらして帰途についた。途中、雪がやみ、雪を払おうと頭に手をやると、髪の毛が凍っていた。手櫛をするとバリバリと音がする。こんな状態が髪の毛によいとはとても思えない。頭髪の砂漠化がいっそう進むことが懸念される。Excuse-moi, j'voulais pas t'faire de peine.
2002/03/01 1:47
ジェイの勧めで Le fabuleux destin d'Amelie Poulainを観た。そうですね、なかなか可愛らしい作品であった。フランス人がラヴコメを作ると、ああいう風になるのね。メグ・"40越えてその可愛さは無理がある"・ライアンとかジュリア・"お口にCD-ROM"・ロバーツとは一味違って面白かった。フランス人も意外と純情なのである。アメリーは "eye-ball actress" とMirrorで評されていた通り、チャーミングな役回りであった。月9とかが真似しそう。