MR. Strangelove, M.A., or: How I learned to stop worrying and love IR.
The TA Gazette in Canada
里竹日記「カナダTA時報」
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2002/05/29
1:09
今日のフランス語
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la cart, s'il vous plait? (らかると しるぶぷれ?)
カフェ・オ・レをボールでもらえますか?
est-ce que je peux avoir un bol de cafe-au-lait?(えすくじゅぷーあヴぉわぁー ぁんぼるどゅかふぇおれ?)
お水をください。
l'eau, s'il vous plait?(ろ しるぶぷれ?)
2002/05/28
14:13
わたしの愚問への反応がない。ひどく孤独である。あまりにも幼稚な質問なので誰かが無知な里竹に教えるだろうという予断が読者に蔓延しているか、「なのにあなたは京都へ行くの」という歌を知っていると歳がばれるので言い出せないでいるか、本当に誰もこの歌を知らないか、ダ・カーポって雑誌あるよねと見当違いな答えを呟いているか、あるいはとても恐ろしくて認めたくないが、誰もこの日記を読んでいないか、いずれかであろう。しょうがないので自己愛検索で戯れることにする。でも結果は教えてあげない。ふん。
2002/05/25
11:17
二年間連れ添ったジェイともお別れの日が近い。一緒に暮らしたこともあるだけに感慨深い。「なのにあなたはー京都へ行くのー? 京都の街がーそれほどいいのー? こーのーわたしがー住む町ぃよりもー」っつうフォークソングを思い出す。などと書くとわたしとジェイが何か特別な怪しい関係のように思えてくるから不思議だ。もっともわたしはこの二年間で6人もの男と生活をともにしてきた。もう男と一緒に暮らすのはうんざり、と遠い目をしながらカフェのテラスでタバコをふかすジャンヌ・モローのような気分である。そんなこんなで昨日はジェイと最後の「贅沢な」晩餐を楽しむべく、当地随一の新鮮なネタを仕込むと前評判の高い鮨屋「ときわ」に出かけた。奮発して特上を注文。ゲタに乗せられて運ばれてきた握りを見てニマニマしてしまった。やはり鮨はよい。留学当初は海外でスシ・バーはおろか、日本料理屋にいそいそと繰り出すような邦人には死んでもなりたくないと思っていたが、人の心は変わるものである。変わってしまったぼくを許して。ところで「なのにあなたは京都へ行くの?」って誰の歌? ダ・カーポ? で、ダ・カーポって何ですか?
2002/05/23
0:38
今夜はひとり、ジャズ・バーへ繰り出した。オーナーは当地で「ジャズの至宝」といわれるベーシスト。今宵は珍しく女性ヴォーカルが出演する。わたしは開演30分前に店に入り、カウンターに陣取った。ショートカットがよく似合う女性バーテンにビールを注文し、一息ついて後ろの席を振り向くと、やたらと若い連中が多い。二十歳前後だろうか。50人ほどはいたと思う。どうやらトロントからの団体客であるらしい。女の子7割、男の子3割。比較的年齢層の高いこの店ではかなり場違いな気がする。着席の模様が合コンみたいでなんだか笑えた。皆して和気あいあいとダベっているのだが、ひとり、熱心にペーパーバックを読み耽る少女がいた。なんなんでしょうか。相当にヒネたやつだとしか思えない。こういうときの少女の心境ってどういうものなんでしょうね。周囲と馴染めず、また、わたしはあなたたちとは違うのよという自意識が強く、でもほっとかれると寂しいくせに、自分からは輪に入っていけず、かなり場違いな単独行動をしてしまう。わかった。あの少女は、タイプ8型人間、008なのだ。「あなたはあなた、わたしはわたし、かもめはかもめ」。つまり、わたしと同類なのだ。なるほどね。意を決したわたしは彼女のそばに近づき、こう囁いた。「君も008なんだね。君のこと、もっとよく知りたいな」。などという妄想を繰り広げつつ、ジャズな夜は更けていった。
2002/05/21
14:11
ひとつの決断を下すということは、ひとつの可能性をあきらめ、失うということである。そしていつも幾ばくかの哀しみが残るのだ。そのようにしてわたしたちは生きていくのだろう。失いながら、かなえながら。
*
ともかく、愛読者の皆様におかれましては当地にご来訪の際、宿の心配が要りません。格安航空チケットのみを携えて、どしどし来るがよい。トミイとマギイには空港までの出迎えVIP待遇つき。ジェイは勝手にきたまえ。日本からのお客様は、各種生ラーメンセットを関空か成田の空港売店で購入のこと。買い忘れたら泊めてあげない。
*
ところで、1111番を店主自ら踏んでしまった。すまんのう。
2002/05/20
17:11
最終候補に残ったのは4件となった。家賃は順に440、430、400、375だ。440と430は準決勝で破れ、400と375の決選投票になった。しかしながらここで大きな問題が起こる。まったくタイプが違うのだ。400は二人でシェア、375はひとり暮らし。常識的に考えると375を取るのが合理的選択である。しかし、わたしは迷っている。ならば、両者の長所と短所、決断に歯止めをかけているものを比較検討するのが、分別ある大人というものである。
400の長所といえば、
* 当地の高級住宅街にある。上流階級の生活を知ることは有益だ。
* 立派な一戸建ての地下を借りることになる。雌伏のPh.D.時代に地下に潜るのは誠に相応しい。
* 上に住む家族はとても馴染みやすい人たちである。特に日本びいきのマダムに気に入られた。他人様に気に入られるというのは気持のよいものだ。
* 家族的な雰囲気を味わえる。孤独な論文書きの合間にオアシスとなるであろう。家族相手に公用語さえ練習できるかも知れぬ。人と交わるのは大事だ。
* ルームメイトはピアノマンである。ピアノマン関係の交友の輪が広がるかも知れぬ。友達の輪は大事だ。
* 家具つき、クリーニングサービスつきである。洗濯機、乾燥機まである。家賃さえ払えばよい。手間がかからないというのは大事だ。
* 少し足を伸ばせば「雪の坂道」沿いにあらゆる店がそろう。便利がよいというのは大事だ。
400の短所は
* プライベートな空間が非常に限られる。私生活のない男は絵にならない。
* 相方がどんな人かまだわからない。音楽科修士課程の巨大なピアノマンらしい。夏の間は大型客船のクルージングに同乗し、バンドでピアノを弾いているらしい。あの気のよいマダムが「いい人よ」というが、相性が合わなかったら地獄だ。
* 昼間、子供(ガブリエル)が駆け回る音が地下に響く。ガブリエルは可愛らしい6歳児だが、ガブリエルという名前はあまりよろしくない。個人的な悪夢を思い出す。悪夢は嫌いだ。
375の長所は
* ひとり暮らしである。一国一城の主となるのは気持がよい。独立するのは大事だ。
* 部屋が広い。リビングとベッドルームが完全に分かれている。キッチンも広い。広いことはいいことだ。
* いつでも友人を連れてこられる。トミイとマギイだって泊めて差し上げられる。友人をもてなすのは大事だ。
* 閑静な住宅街にある。わたしの憧れていたヨーロッパ調の街並みの中で暮らせる。憧れをかなえるのは大事だ。
* この値段でこの物件というのは掘り出し物である。掘り出し物を逃す手はない。
* 大家が日本人女性である。ついでにわたしの出身大学所在地の街の出身である。理由もなく親近感が沸く。理由もなく沸く親近感は大事だ。
375の短所は
* キッチンテーブル、食器、料理道具、ソファ、コーヒーテーブル、デスク、イス、ベッド、マットレス、など全てを買い揃えなければならない。物入りである。
* 光熱費も別途支払う必要がある。結構バカにならない値段である。
* 駅から遠い。スーパーマーケットや八百屋までバスで通う必要がある。
* 孤独である。これから論文執筆が本格化する過程で、引きこもりのヒッキーちゃんになってしまうのが恐い。
悩んでいるところへ、今朝、400のマダムから電話があった。
「あなたのお返事を知りたくて。あなたのことがとても気に入ったし、お貸しする相手としては、わたしの望むパーフェクトな方だと思うの」。チャーミングなマダムからそのように言われるのも、心が揺らぐ原因である。独立独歩の375か、家族的雰囲気の400か、それがモンダイだ。
2002/05/20
0:11
今日の赤っ恥(新コーナー)。ビクトリア・デーのセールということで、15パーセントほど値下げしていたので、ジーンズを買おうと思って店に入った。愛読者の皆様はわたしの容姿をご存知かと思う。べつにわたしの容姿を知らない方を「お前は愛読者たる資格はない」と糾弾しているわけではないですけど。わたしは身の丈が6フィートをわずかに越えるという自己イメージを抱いて12歳の頃から生きてきたが、ご多分に漏れず現実と自己イメージとのギャップは激しく、7インチもの差がある。かつ、簡素な食事と日々の雲水修行によってウエストが若干細くなった。というわけで、わたしに合うジーンズはまず、丈が30インチでなければならぬ。世間ではこれを短足と言うらしい。
どうでもいいが「短足」が変換候補にないっつうのはどういうことだ? 最初に出てきたのは「歎息」。ちなみに「歎息」とは、「自分をめぐる暗澹たる過去・現在および将来について絶望の思いを深くする意に用いられる」(三省堂『新明解国語辞典』)らしい。過去・現在・将来におけるわたしの足の長さ(というか短さ)はため息もので、絶望的かつ暗澹たる代物なのであろうか。大きなお世話である。
で、ウエスト。とりあえず一番小さそうな30インチから試そうと思い、30X30のサイズを求めて店の棚を物色したが、どうやら棚の一番上にあるようだった。ちなみにこの店の棚は高さが3メートル以上あり、お誂え向きに移動式の梯子があった。わたしは日頃から他人様の手を煩わせないように、森の小鹿のようにひっそりと暮らしているので、こういうときに忙しい店員を呼んでは申し訳ないと思い、自ら梯子を上ってお目当てのジーンズを取ろうとした。実際、あと一段上がれば手が届くところまでいった。すると、可愛らしい女性店員がつかつかと寄ってきてわたしを見上げ、「お客様は梯子を使わないで下さい。わたしが取りますから」と注意されてしまった。その後、彼女が同僚に向かって「まったく、バカは高いところに上りたがるのよね」と言ったかどうかは定かではない。
2002/05/18
2:11
ここ最近改めて明らかになったことがある。賢明な読者の皆様は既にお気づきかもしれないが、更新ペースが極端に落ちている。別にお気づきでない方を賢明でないと指弾しているわけではないですけど。で、更新ペース低下の原因は何か。言うまでもなく、学期が終わってしまったからである。学期が終わってしまえば、日々のリーディングに追われることもなく、ペーパーのネタを考える必要もなく、TAカンファレンスで小憎らしい学部生様方に週4回も会う必要もなくなる。彼らのペーパー採点は終わったし、期末試験採点も3日連続のほぼ徹夜でやっつけた。ありていに言うと、逃避する理由がないのである。いま、さらりと書いてしまったが、そう、この里竹日誌は、日々のリーディングに追われペーパーのネタに苦しみTAカンファレンスで小憎らしい学部生様方の冷たい視線に週4回晒されペーパー採点で鬱屈し期末試験の採点を夜なべでやっただよという過酷な現実から貧乏留学生が逃避するために用意されたサイバースペース駆け込み寺だったのだ。一文が長いってば。要するに、日々の生活の大半を占めていたものがなくなったのでネタがなくなり、罵詈雑言の対象が見当たらない、そんな状態である。んじゃ、お前は何で今日更新してるのだ、という疑問、ごもっともであります。更新するには更新するだけの理由(ネタ)があるんだろうな、えぇ、おい、どうなんだ?
というわけで今日の罵詈雑言。里竹が先日からアパート探しに奔走していること、ご存知かと思う。当地では不動産業者が店を構えて賃貸を仲介しているというわけではなく、大体において新聞や週刊ジャーナルの項目別広告に目を通して片っ端から連絡を取るという方法が一般的である。加えて大学のハウジング・オフィスも賃貸アパートのリストを提供しているので、わたしは新聞と大学側のリストを利用してアパートを探すわけである。今日連絡を取った相手は、たまたま不動産業者であった。お目当ての物件は既に借りられていたが、先方はさすがプロ、すぐに他の物件を出してきた。なかなか悪くない物件であったが、直後に先方はわたしの憤りの琴線に触れることになる。「学生は保証人が必要である」と曰ったのだ。先方のいう保証人とは「北米に住居し、現在の職について2年以上経過した者」でなければならぬという。留学生にそんな顔見知りがいるわけがない。だいたい保証人が必要だと言われたことも初めてである。奨学金の受給証明書では不十分なのか、と食い下がると、「NO」と却下された。保証人のサインが必要なんだと。指導教官で可、ということで落ち着いたが、どうも納得がいかん。「見も知らぬ学生に部屋を貸すのはギャンブルだ」という業者の言い分もわからないではないが、今までそれ無しでやってきたんじゃないのか。これとは別の件だが、ジェイの友人は、外国人であるという理由で一年分の手付金に相当する小切手を要求されたと言う。これは明らかに当地の借家法に違反している。当地は借り手市場から貸し手市場へとここ数年急激に変化しているが、そうした状況も貸し手の強気に拍車をかけているのであろう。(この項つづく)
2002/05/10
0:11
さて、そろそろ秋から住む新しいアパート探しを始めねばならないのである。そういえば、去年の今ごろも汗だくになってアパート探しに奔走していた。昨年は秋からの留学資金の目処が立っておらず、必然的に部屋代を削ることになった。少しでも安い物件をと血眼になって広告をすみからすみまで探し、いろいろな部屋を見てまわった。騒がしい住人を黙らせるために電話機を窓から放り込んでやったと武勇伝を語る大家のおばさんは、壁紙が真っ赤で恐ろしく汚い部屋に案内してくれた。おばさん曰く、「あたしは大家であって、掃除婦じゃないんだから、掃除なんかやらないのよ」。ある暑い日に訪れると、お姉さんは親切にも冷えたレモネードをご馳走してくれたが、3畳弱のアイロン部屋(本当にアイロン台が置いてあった)180ドル也は犬小屋のようだった。30分ほど約束の時間に遅れてきた大家が見せてくれたのは、キッチンの流し場がどう見ても洗面所という部屋で、夜中に麻薬の取引が行われるという曰くつきの公園の正面にあった。そこで得た結論。安いものにはそれだけの理由があり、いい物件はそれなりの値段がするものであり、掘り出し物はまず見つからない。今年は若干の余裕があるので、選択肢を広げる予定である。しかしながら当地の家賃が年々うなぎのぼりであると言うのはよく知られた事実であるし、人気のある地域は空き部屋が数パーセントしかないと聞く。前途は多難である。続報を待て。
2002/05/08
5:11
最近、読者の皆様を置き去りにしていますが、わかってます。更新します。ここ一週間の強行軍でちょっとピンぼけの里竹、この世の中にはわたしの知らない世界がゴマンとあることに、今更ながら気づきました。「マンガ喫茶げらげら」とインターネットカフェはなぜ融合できるのかとか、なぜ東京の女の子(二十歳前後)はみんな同じ様な顔(メイク)をしているのかとか、電車の中が3年前より静かになったが、みんなでうつむいて携帯電話を見つめる姿はちょっと異様だぞとか、さかなさかなさかなってうるさいぞとか、終電逃して夜明けまでカラオケってとっても不毛だとか、新宿歌舞伎町を連れと歩いていてなぜわたしだけがキャバクラとかイメクラとか風俗とかに片っ端から声をかけられにゃならんのだ、これは3年前と変わらんぞとか、気がついたら罵詈雑言を繰り返す羽目になっております。まぁ、それを差し引いても、とっても楽しかった。それからトミイの愛妻マギー(と勝手に名づける)はとっても美しく素敵で聡明な方であったことを付け加えさせていただく。
* 本誌は基本方針として、筆者の恣意的な判断基準に則って主観的に取捨選択された事実のみを記述しています。フィクションの場合は「妄想」と明記します。あらかじめご了承ください。それでは楽しんでいきたまえ。チャオ。
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