まず2進法の構造を調べることから始めましょう。
A B C D
---------------------------
1 1 1 1
2 10 10 2
3 11 1 1
4 100 100 3
5 101 1 1
6 110 10 2
7 111 1 1
8 1000 1000 4
9 1001 1 1
10 1010 10 2
11 1011 1 1
12 1100 100 3
13 1101 1 1
14 1110 10 2
15 1111 1 1
ここで、A は10進数、B はその2進数、C は2進数を
右から探して初めて1が現れるまでを書き出したもの、
D はそのときの1の位置(桁)を示します。
D を2進法の「リズム」ということにします。この「リズム」
が2進法の特徴を示しているのです。
練習1 親指を1、人差し指を2、中指を3、薬指を4、
小指を5とします。これら5本の指を用いて1から31までを
2進法で数えてみましょう。どの指を折ったか(伸ばした指
は無視して)に注意すると2進法の「リズム」が得られます。
次は「ハノイの塔」です。
ハノイの塔とは、大きさの異なる数枚の円板が、大きさの
順の山に積み上げられていて、
1 一度に1枚しか動かせない。
2 小さな円板の上に、より大きな円板を乗せ
ることはできない。
3 始めの山も含めて3箇所にしか置けない。
という制限のもとで、円板の山を別の場所に移動せよ、という
遊びです。
上の小さな円板から順に 1、2、3、4、と番号をつけます。
n 番目の円板を動かすことを単に n とあらわすことにします。
n 番目から上の山を動かすことを a_n で表します。
n は現実の具体的なひとつの操作ですが、 a_n はいくつかの
操作を続けておこなったものです。
これらの間の関係式として次の漸化式
a_n = a_{n-1} n a_{n-1}, a_1 = 1
が得られます。 n 番目から上の山を動かすには、まず n-1 番目
から上の山を動かし、次いで n 番目の円板を動かし、 n-1 番目
から上の山を戻してくれば良いという、まことに常識的な話を、
数式で表したものです。
これから帰納的に、
a_1 = 1
a_2 = 1 2 1
a_3 = 1 2 1 3 1 2 1
a_4 = 1 2 1 3 1 2 1 4 1 2 1 3 1 2 1
と求めていくことができて、これはまさに2進法の「リズム」
そのものです。
4桁までの2進法と4段のハノイの塔が 「同型」となる
ところを表にしてみましょう。
A B C D ハノイの塔
------------------------------------------
4321
1 1 1 1
432 1
2 10 10 2
43 1 2
3 11 1 1
43 21
4 100 100 3
4 3 21
5 101 1 1
41 3 2
6 110 10 2
41 32
7 111 1 1
4 321
8 1000 1000 4
321 4
9 1001 1 1
32 41
10 1010 10 2
2 3 41
11 1011 1 1
21 3 4
12 1100 100 3
21 43
13 1101 1 1
2 1 43
14 1110 10 2
1 432
15 1111 1 1
4321
ここで2進法は 「操作」、ハノイの塔は 「状態」
であることにご留意下さい。
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