23号
小さいから楽しいホテルの経営』
                              平成16年4月2日
                                   vol 023
                                 金曜日発行

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[小さいから楽しい。古いから味がある
         大きいホテルに負けるな!]
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     客室備品と小物について
             
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◆ホテル客室内の設備で最近急速に設置されているのはシャワート
イレでしょうか。
もうホテルのバスルームにシャワートイレがついているというのが、
当たり前になってきました。

◆昔は「ホテルのような」という言葉は贅沢さや快適さを表すもの
でした。でも今は家庭のほうが快適になっています。

◆シャワートイレが各家庭に普及してきているのに、ホテルにそれ
が設置されていなければ、自宅以下の設備ということで、かなりの
不便さを感じさせることになります。

◆ホテルの備品としては大きいものはベット、クローゼット、ライ
ティングデスク、椅子、ソファー、ティーテーブル、ナイトデスク
などの家具類があります。
電気製品にはテレビ、ポット、ドライヤー、電気スタンド等でしょ
う。

◆家具や備品については意匠絡みの問題や予算の問題で決まること
がほとんどだと思います。ですから、いくらいいと思っても出来な
いことがあります。
でもちょっとした工夫でお客様が快適になったり、メンテナンスが
し易くなります。

◆最初は電気スタンドについてです。
ほとんどのホテルの電気スタンドは本来の役目を果たしていないよ
うに思います。
いくらデザインが素敵で良くても、そこで本を読むことが出来なけ
れば意味をなさないです。

◆机に固定され、その上笠の部分も動かなければ不便で、本も読め
ず仕事も出来ず、ライティングデスク(writing desk)の名が泣き
ます。

◆電気配線のこともあり固定式にしているのでしょうが、電気スタ
ンドは机に固定されていても、笠の部分は自由に動くものを選ぶべ
きでしょう。
お客様の立場になればわかると思います。

◆もう既に固定式で、笠も可動しないスタンドが置かれているので
あればであれば、普通の電気スタンドを沢山用意し、ライティング
デスク上に『電気スタンドを別に用意しております。必要でしたら
直ぐお持ちしますので、お申し出ください。』と書いた案内を置い
ておくだけでも違うと思います。

◆次は湯沸しポットについてです。
これには大きく分けて「電熱式の湯沸し器」と家庭でよく使われる
「電気ポット」があります。

◆お客様の立場からするとやはり「電気ポット」でしょう。直ぐお
茶が飲めて、お湯の量もたっぷりあります。

◆「電熱式の湯沸し器」はホテル側にとっては清掃も維持も簡単で
す。
「電気ポット」は湯垢やカルシュウムがこびり付いて清掃が厄介で
す。

◆でもやはりお客様にとって使い勝手の良い「電気ポット」を選ぶ
べきでしょう。
その時注意しなければならないのは電源の問題です。

◆以前私のホテルであったことですが、客室の鍵はカードキー方式
になっており、客室に入ると室内入口近くにあるカードホルダーに
カードを差込む様になっています。カードを差し込んだ時に室内の
電源が全て入る仕組みの省エネタイプでした。

◆ですから、お客様はお部屋の中でしばらく過ごした後、ポットに
電源をいれ、そのまま外出すると、ホルダーからカードが抜かれる
ため、全ての電源が切れてしまいます。
お客様が戻ってこられるとポットのお湯がぬるいですから、故障し
ていると誤解されます。

◆本来は設計段階で常時通電するコンセントを確保しておく必要が
あったのです。
このような場合は、建物が出来上がって設備の変更が難しかったの
で、その旨を表示した案内を卓上に置いておかねばなりません。

◆このことはホテルの都合ばかりが先行してしまったために起きて
しまったと後悔しました。

◆3番目にテレビについてお話します。
現在、各ホテルのテレビシステムは有料テレビも含めほとんどが
リース契約などで、外部業者との契約で設置されているところが多
いでしょう。

◆ただ今の時期は導入契約するのには微妙な時でもあります。
地上デジタル放送は既に関東・近畿・中京当で始まり、2006年
までには日本各地で始まる予定です。現在のアナログ放送は201
1年で終了してしまいます。

◆これから導入契約をするテレビのほとんどがまだアナログ対応の
テレビでしょう。デジタル対応テレビはまだ価格が高いです。

◆でも、契約してアナログ対応テレビを入れても、将来ホテルの受
信アンテナのところに変換コンバーターをつければ、デジタル放送
も見ることが出来るようになります。その点は安心です。

◆デジタル放送になって大きく変わるのは、映像と音声が良くなる
ことです。ただ、テレビそのものがアナログのままで変わらなけれ
ばそれは従来のままです。

◆それはテレビの走査線(テレビ画面を映す光線)などの違いです。
アナログ対応のテレビの走査線は、日本では525本、ヨーロッパ
では625本ですが、ハイビジョン対応のテレビは1500本で約
3倍の多さです。

◆現在はホテルで使えるようなハイビジョン対応のテレビは、まだ
無いですから、過渡期の現在はアナログ対応のテレビでもしょうが
ないでしょう。



■□次回は「客室備品と小物について」の続きです □■

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□■編集後記■□
前の22号の編集後記でもお話しましたが、3月に開催されました
「ホテレスショー」ではいろいろなセミナーがありました。
その中で「社団法人国際観光施設協会」のセミナーがあり、お話を
聞きに行きました。大変良いお話が聞けました。

帰宅後その協会のホームページを見ていますと、過去にあった女優
の真野響子さんのセミナーが載っていました。

これもなかなかいい内容で、その中に参考になりそうお話が載って
いましたので少し紹介します。

真野さんはどうやってホテルを決めますか?の問いに

・ 朝食がおいしいところ
・ ベッドはダブルベットがいい。
・ 本を読むための照明がある。
・ ぱっと入った時の瞬間の匂い。
・ 音が気にならない:換気口の位置
・ 絵:ひどい絵ならやめて。
・ 虫の管理
・ 小物に気を使っている。コップがプラスチックだと寂しい気が
  する。
・ 加湿器があると役者はうれしい。
・ シーツ・枕の硬さが選べる
・ 窓がちょっとでも開くとうれしい。
・ 鏡の位置 足元まで見える、照明がある等
と答えています。

『なるほど』と思うことばかりですね。


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