32号
小さいから楽しいホテルの経営』
                            平成16年6月4日
                                 vol 032
                               金曜日発行

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[小さいから楽しい。古いから味がある
         大きいホテルに負けるな!]
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     アメニティーについて
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今回はホテルのアメニティーについてお話します。

◆ホテルの中には、アメニティーに外国ブランド製品をそろえて充
実させ、女性客へのアピール度を高めているところがあります。

◆その一方で、アメニティーはコストの削減を検討する時、まず最
初に取り上げられる対象物でもあります。

◆アメニティーの品揃えやその内容は、ホテルの考え方によって違
ってきます。
また、アメニティーの品質やブランドによって、女性客の集客に影
響も出てきます。

◆随分以前にホテルアメニティーの業者から聞いた話です。
ある大手のシティーホテルでは宿泊売上が減少したため、売上向上
策検討と共に、コストの削減も検討されたそうです。その時やはり
最初にアメニティーの見直しが行われました。

◆ただし、そのホテルではたとえコスト削減のためアメニティーの
価格を下げるにしても、お客様にそれと気付かれないようにしなけ
ればならないと、相当気を使いました。

◆歯ブラシはその生えている「毛」の種類や埋められている穴の数
(毛が多いか少ないか)で価格が違ってきます。
一般に売られている普通の歯ブラシは、毛の材質はナイロンで、
30穴くらいあります。価格は150円くらいです。

◆ホテルで使用される歯ブラシは、穴の数が19穴から30穴、材
質はポリプロピレンかナイロンです。1本あたりでは8円から40
円くらいでしょうか。価格は仕入本数の数によっても変わります。

先ほどの大手シティーホテルでは、これよりもっと良い歯ブラシを
使っていたのかもしれません。
でも、コスト削減のためにその歯ブラシの穴の数を減らし、材質を
変えた安い歯ブラシに変えることを真剣に検討したそうです。

◆そしてお客様に変えたことを覚られないように、実際に使用して
みて体感実験をしたそうです。
ホテルはそこまで気を使っていました。

◆小さいホテルに対しては、シティーホテルと同じレベルのアメニ
ティーを求めるお客様はいないと思います。特別のことがなければブ
ランド製品を置くことも必要ないです。
求められるものは必要最低限のアメニティーでしょう。

◆ここで注意しなければならないのは、何処までが必要最低限なの
ということです。
これをよく検討しないと「最低限」ではなく、「最低」のものを揃
えてしまい、お客様の不満を招くことにもなりかねません。

◆アメニティーに使う予算はそのホテルの宿泊金額に見合うものと
なります。ビジネスホテルでは、7000円や8000円のシング
ルルーム1室あたりで100円位でしょうか。
それをケチって20円や30円安くするより、それなりに吟味した
必要なものはそろえたほうが良いでしょう。

◆最近は有名チェーンホテルでも、いつの間にかアメニティーの質
が明らかに落ちたものを見掛けます。。
なかなか良い設備なのに、それに比べてアメニティが貧弱なアンバ
ランスなホテルがあります。
「お客様満足よりはコスト削減」というホテルの本心がわかり、興
ざめしてしまうことが時々あります。

◆また、格安ビジネスホテルではアメニティーを客室に置かないで、
必要であればフロントまで取りに来るようにとの表示しているとこ
ろがあります。
そのような表示をしているのは宿泊価格が4500〜5000円位
のホテルです。
ところが8000円のホテルでもそれをしているところがあります。

◆100円程度の「コスト」を削減することと、リピーター客を逃
す「利益」を比較すると、どちらが得策か明白でしょう。
改めてホテルとは宿泊業ではなくサービス業であると認識しなけれ
ばなりません。

◆ホテルを宿泊業として捉えているのであれば、「スーパーホテ
ル」のように極限まで機械化するのがいいでしょう。
サービス業と言いながらサービスの手抜きが見え見えなのが一番良
くないです。



☆参考までにホテルアメニティーの購入単価表をホームページ上に
掲載しておきます。

■□ 次回もアメニティーについてです。 □■

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■発行者 SHCC 
     山地伸幸
住所 札幌市西区発寒7条12丁目 株式会社ニシモク

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■ホームページ http://www.geocities.jp/shcc_j/

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□■編集後記■□

先日、久しぶりに美味しい牡蠣を堪能しました。
義弟が来札したので兄達と共に行きました。
行き先は私の友人が経営しているお店です。

この店の牡蠣は厚岸(北海道釧路のそば)産のもので、大変大振り
です。
漁師さんからの直送されたものです。
「生牡蠣」「焼き牡蠣」「牡蠣のてんぷら(フライではありませ
ん)」「牡蠣のステーキ」など牡蠣づくしでした。
仕上げには店主が手打ちした蕎麦。

このお店は大変繁盛していて、なかなか予約が取ないところです。

このお店はオープンしてから10年以上経つと思います。
オープン当時から大盛況でした。3回お店を移転して少しずつ大き
くなってゆきました。

飲食の業界程、浮き沈みの激しいところはありません。
オープン当初は人気があっても、1〜2年程で消えていくお店が数
え切れないほどあります。

その中で10年以上人気店として営業していくのは大変なことです。
特別な宣伝はしていません。ほとんどが口コミです。時々マスコミ
でも取り上げられました。

マスコミに取り上げられても直ぐダメになるところもありますが、
この店はもともと集客力がありますから全てがプラスに働きます。

夫婦と4人の子供達が中心となって運営しています。
だからと言うのではないでしょうが、肌理の細かい心遣いがサービ
スの中に溢れています。

初めて来店したお客様を、「また来たい」という気持ちにさせる心
配りがあります。
料理と共にその心配りが10年以上もお店を繁盛させる秘訣でしょ
う。

それは札幌にある「開(ひらく)」というお店です。

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