34号
小さいから楽しいホテルの経営』
                            平成16年6月18日
                                 vol 034
                               金曜日発行

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[小さいから楽しい。古いから味がある
         大きいホテルに負けるな!]
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            エコホテル
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◆前回はアメニティーの見直しをお話しました。
ホテルのサービスレベルや運営方針によって、アメニティーを見直
し、必要なものとそうでない物との選択が大切ですとお話しました。

◆そして、「品質本位で無駄なものにはお金を掛けない」というホ
テルの姿勢であれば、それをホテル全体に主張するのが良いと思い
ます。

◆その主張する一つとして、「エコホテル」を目指すのも方法かも
しれません。
実際にアメニティーも含めて、省資源・省エネを行い、「エコホテ
ル」を目指しているホテルはあります。

◆そしてエコホテルを目指すとなれば、その主張をホテルのコンセ
プトとして広く告知し、それをホテルの経営方針として通せば、少
し不便でもお客様も納得していただけるはずです。
それがそのホテルの特徴として認知されればホテルの差別化につな
がります。

◆今、「ISO14001」を取得して環境対応ホテルとして営業している
ホテルが多くなってきています。
環境対策を徹底すればそれなりに差別化になるという考えからです。

◆多くなって来ていると言っても、取得しているホテルの大部分は
大手ホテルです。
「小さいホテル」もこれを取得しても良いのですが、それを取得す
るのに何百万円もかかる上、またそれを維持するために毎年コスト
が掛かります。大きな経費負担になります。

◆私は「ISO14001」にこだわらなくても良いと思います。
公的に認められなくても、自分たちが「エコホテル」を目指し具体
的に進め、自己PRしお客様にその姿勢が評価されればそれで充分
でしょう。

◆「エコホテル」として実際にどのようにするかの例を上げますと

最初にホテルからお客様に対して、「環境対策のためエコホテル」
になりますと宣言し、ご協力をお願いします。
その上で次のようなことをします

1・シャンプー・リンス・ボディーソープを詰め替えの出来る設置
  型ボトルに変更。

2・分別用ゴミ箱を客室内に設置。

3・連泊されるお客様の中で、希望者にはベットメイクや清掃はし
  ても、リネン類の交換を毎日しないで2日に1回の割合で取替
  えます。勿論その分いただいた宿泊料金よりリネン代を返却し
  ます。

4・客室内の空調温度の適正設定をお願いします。冷やしすぎたり、
  暑過ぎたりしないように。

5・アメニティーの包装を非塩素系でダイオキシンの出ないものに
  します。

6・お茶は茶殻の出ないものにします。

7・トイレの「清掃済の紙帯」やグラスの「消毒済袋」の廃止等。

◆実施している事柄は文書にて明示します。


■□次回はスイスでのエコホテルの取り組みを少し紹介します□■


◎参考
ISO14001について
1992年6月にブラジル リオデジャネイロで「地球サミット」
が開催され、「環境と開発に関するリオ宣言」を採択されました。
ISO14001はそれを背景に創設され、1996年に発行され
ました。組織活動、製品及びサービスの環境負荷の低減といった環
境パフォーマンスの改善を実施する仕組みが継続的に運用されるシ
ステム(環境マネジメントシステム)を構築するために要求される
規格です。(財団法人日本適合性認定協会の資料より)



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■発行者 SHCC 
     山地伸幸
住所 札幌市西区発寒7条12丁目 株式会社ニシモク

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■ホームページ http://www.geocities.jp/shcc_j/


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□■編集後記■□

先日講演会を聞いてきました。講演者は株式会社武蔵野社長の小山
昇さんです。

この会社はダスキンの加盟店としてスタートして、レンタル商品、
インターネット事業、ボイスメール事業などを展開しています。

この会社の方針は『鉄砲を売るのでなく弾を売る』という考え方で
す。
どのような意味かというと、1回切りの取引より、何度も取引が継
続される業種を選択して事業をするという考え方です。

大変ユニークな発想をされる社長です。そのユニークだけど、まっ
とうな考え方や行動で、低迷していた会社を立て直しました。
そして2000年度には『日本経営品質賞』を受賞しました。

この賞を受賞出来るという事は大変なことで、過去には上場企業し
か受賞していません。
本文で紹介しました「ISO」の3倍ほどの対象業務範囲があり、
また取得する難しさも3倍ほどだそうです。

2000年度に一緒に受賞した会社は日本IBMです。
中小企業が受賞したのはこの会社が初めてのことです。

この会社は小さいにもかかわらず、ITをいち早く導入しました。
それも社長が先頭になって、まず社長が使ってから進めて行きまし
た。「社長が使えないものは社員が使うはずがない」という考え方
です。

ですからITの導入と言っても、業者が持ち込んだものをそのまま
使うのでなく、独自に工夫してIT化を進めました。

その独自な工夫がインターンネット事業やボイスメール事業に結び
付いたそうです。

また、自社に適したITの活用によって、大きく変わったのは会社
の業績です。

          改革前       現在
売上         7億円     36億円
事務員        60名      22名
経理          3名       1名
総務          4名       2名
B/S P/L作成   5週間       1日
従業員       550名     371名


小さい会社でも工夫次第で上場企業に負けない利益を出し、それを
評価されて大手上場企業に負けず『日本経営品質賞』を得ることが
出来たのです。

私は1度会社訪問し、また講演は3回聞きました。
小山社長が出版している本も読みました。とても面白く、為になる
内容です。

機会がありましたらまた詳しくご紹介してゆきます。


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