36号
小さいから楽しいホテルの経営』
                                   平成16年7月2日
                                    vol 036
                                  金曜日発行

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[小さいから楽しい。古いから味がある
         大きいホテルに負けるな!]
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      スイスのエコホテル2
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◆前回に引き続きスイスのエコホテルについてお話します。
以前、日経新聞に紹介されていたエコホテルの中に、「ホテル・ア
ドラ−」という名前のホテルが紹介されていました。

◆そのホテルでは、客室内のミニバーに電気を一切使わず、冷却材
で冷やす方法を考えています。

◆そのミニバーというのは他のホテルの冷蔵庫と利用目的は同じで、
形は冷蔵庫そのものです。

◆しかし、それは厚さ5センチの断熱材で覆われたもので、通常フ
リーザーがあるところに、プラスチック容器に入った青い冷却材が
置かれています。この冷却材は一般に売られているものです。

◆この冷却材は24時間しか持ちませんが、ホテルのスタッフが冷
蔵庫の飲物をチェックする時に一緒に交換することで、新たな人的
負担は発生していません。

◆この冷蔵庫は、常温の飲物を入れて冷やせるほど冷蔵能力は高く
ないので、飲物をあらかじめ大型の冷蔵庫で冷やして置いたものを
入れます。

◆チューリッヒ工科大学の研究者が、ホテルのエネルギー消費を研
究し、その調査の結果、ホテルのエネルギーの15%を客室冷蔵庫
が占めていることがわかりました。

◆そこでホテル側は冷蔵庫メーカーと協力して、電気を使わない冷
蔵庫を開発したのです。
普通の冷蔵庫の3倍の価格がするそうですが、これを導入してホテ
ルの電気使用量を13%削減することが出来たそうです。

◆騒音はゼロ、フロンなどの冷却ガスや排熱の問題も起こらなくな
りました。

◆この他に、このホテルではトイレ用水は雨水をためたものを使用
したり、廊下にセンサーを設置して、人がいない時は照明を切って
います。

◆日経新聞が取材したこの時点では、まだ始めてから1年経ったば
かりで、ホテルの支配人の話では、まだ具体的な数字は出ていない
けれどかなりの経費削減効果が出ているのは確かとのことです。

◆私にとっては、ここに紹介された冷蔵庫が大変興味深いものでし
た。
実体験はないのですが、昔の冷蔵庫は木製で一番上の棚に氷を入れ、
それによって庫内を冷やしたそうです。これと仕組みは同じでしょ
う。今のほうが断熱材で覆われている分、より効率的でしょう。

◆飲物を冷やしておいて置くだけならば、この冷蔵庫で充分です。

◆ただ、日本のホテルの冷蔵庫は「レジコンピューター」と連動し
ているところが多いと思います。
特にビジネスホテルの冷蔵庫はそのタイプが多いので、このような
冷蔵庫の導入には少し問題があるかもしれません。

◆でもこれから、環境問題等がより注目され、またホテルコストを
考えていく時に、このような冷蔵庫が必要とされるのではないでし
ょうか。

◆私は、まだ日本でこのような冷蔵庫が作られているとは聞いたこ
とがありません。
日本でも先んじて始めれば、注目されるかもしれません。



次回もスイスのエコホテルでの別の実例をご紹介します
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□■編集後記■□

先日、用事があり上京しました。その時、久しぶりに目黒通りを歩
きました。目黒通りには小さな家具屋さんが沢山あります。
特に、家具屋さんが多いのは「元競馬場」付近です。
その日は、JR目黒駅から20分ほどかけて歩きました。

ここに在る店は、インテリアショップ的な家具店というより、小さ
な「家具屋」さんという感じで、ほとんどが中古家具を売っていま
す。

中古家具といってもリサイクルショップではありません。
主にヨーロッパの30年から50年前のデザイナー家具やミッドセ
ンチュリーの家具を売っている店が多いのです。

今、日本でも若い人達の間にミッドセンチュリーの家具が見直され
ています。

ある店ではワグナーという有名なデザイナーの椅子が、25万円で
売られていました。
ナラ材の白木の椅子で、座のところは黒の牛革ですが、使い込まれ
て白っぽくなっています。

ソファーでなく、肘の付いた食堂椅子的なものです。
それが中古でも25万円します。それでも欲しくなる程いいデザイ
ンでした。

店の人に聞きますと、若い人達は古いデザイナー家具を見つけ出し
て、少しくらい高くても自分が気に入ったものであれば買っていく
そうです。

皆さんも手頃なデザイナーズ家具が欲しいなと思ったら、1度この
通りを歩いて探してみると、思いがけないものを見つけ出すかもし
れませんよ。
私は今回も見るだけでした。


参考:ミッドセンチュリー 【mid-century】
世紀の半ばの意味。1950 年代前後にアメリカや北欧などで工業製
品として大量生産された家具類やそのデザインのこと。また,その
デザイナーたちが活躍した時代をさす。プラスチックや成型合板な
どを素材に採り入れ,ポップな色合いと滑らかな曲線によるシンプ
ルで機能性の高いモダンなデザインを特徴とする。
         (三省堂提供「デイリー 新語辞典」より)

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