75号
『小さいから楽しいホテルの経営
平成17年4月15日
vol75
金曜日発行
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[小さいから楽しい。古いから味がある
大きいホテルに負けるな!]
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その他のことについて 2
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◆前回お話しましたように電気料金の低減方法は、東京電力で「深
夜電力料金」のことを教えてもらい、安くすることが出来ました。
次に水道局にも行き相談しましたが、ここも親切に教えてくれまし
た。
◆私が今までの経緯を話すと、「ある業者が『自分たちの力で安く
します。』とか『一般の人が水道局に行っても相手にしてくれな
い』とか言って商売にしている」と水道局の人は少し怒っていまし
た。
◆「相談しに来てくれれば、誰でも親切に教えますよ。」とも言っ
ていました。
◆係りの人の説明では、水道料金が安くなるポイントは下水道料金
です。ホテル屋上にあるクーリングタワーのところに流れ込んだ水
道量は空中に散布されるため、下水として流れません。
形式にのっとって申請すれば、その分の下水道料金が免除されると
いうことでした。
◆ご存知と思いますが、水道料金は上水道と下水道の両方の料金を
言います。
そして、上水道使用量は水道メーターで計測されますが、下水道量
は自動的に上水道の使用量と同じと決められています。
◆いくら飲料で使われるとか、クーリングタワーで空気に散布され、
下水道の量が少なくなっているとか言っても、それを証明するもの
がなければダメなのです。
◆水道局の係の人が教えてくれたのは、水道局が認可した「水量
メーター」をクーリングタワーに入る水道管に取り付る方法です。
そして、クーリングタワーに流入した水道量を計測するのです。
◆手続きの流れとしては、あらかじめ「下水道減免申請」をします。
この用紙は水道局にあります。
その水量メーターの取り付け工事した後、水道局の人が来てその
メーターと設置状況等を確認してから「下水道減免申請」が認めら
れます。
◆後は、2ヶ月ごとに来る水道検針員に、ホテルスタッフが前もっ
て検針した「クーリングタワーへ流れ込んだ水道量」を知らせるだ
けです。
◆流れ込んだ量を自己申告すると、その分の下水道料金が安くなり
ます。
これで水道料金が年間50〜60万円浮きました。
◆ただ、この軽減方法はホテルの冷房設備がクーリングタワーを設
置しているところでなければ使えません。
◆料金が安くなることに関しては、東京電力も水道局にしても利用
者から尋ねられると親切に教えてくれますが、あえて積極的に利用
者側には働きかけてくれません。
ですから知らない人も多いと思います。
◆このように、いろいろなセールスマンから数多くのことを教えて
もらい、情報をもらいました。
◆ホテルロビーに「NTTコミニュケーションズ」が無料で「無線
LAN」を付けてくれたのも、今は楽天トラベルの「旅の窓口」に
なっていますが、創成期の頃の「旅の窓口」に早いうちから参加で
きたのも、飛び込みセールスマンのおかげでした。
◆その「旅の窓口」をセールスをしに来館したのは、小野田さんと
いう部長でした。
「旅の窓口」は元々は日立造船の新規事業として、小野田部長が立
ち上げたものです。
◆その部長はその後、「ベストリザーブ」と言うインターネット予
約の新会社を設立して活躍しています。
◆ホテルに来館する人はお客様ばかりではありません。思いがけな
い出会いが生まれる時もあります。
◆「忙しい時に急に来て」とついつい思ってしまいますが、「飛び
込みセールスマンは私のために、知らないことを教えに来てくれる
大事な情報源」と思って応対すれば、「今日は何か言い話でもある
かな」と思って楽しみになります。
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□■編集後記■□
デパートなどで、上りのエスカレーターに乗っている時、チョット
気になるのが前に立っている人の靴です。
その人より3〜4段くらい下に立っていると、ちょうど目の位置に
靴があります。
先日、その前の人がハイヒールをはいた女性でした。
残念ながら、白いハイヒールの細いヒールの部分が傷付き、汚れ、
裂けていました。
その女性はしっかりドレスアップしているのですが、それに比べて
靴の状態が良くないのです。
そのような靴を見ますと、どうしてもその女性の性格を「結構だら
しない人なのかな」と思ってしまいます。
以前聞いた話が頭の中に残っているせいなのかもしれません。
それは、一流の料亭にいる下足番の仕事をしている人の話です。
ベテランの下足番の人は、お客様の履物を見ただけでそのお客様の
仕事や性格を見分けてしまうそうです。
値段が高い履物だからどうかではなく、手入れの良さだそうです。
人を値踏みすることを「足元を見る」と言うのはここから来たので
しょうか。
靴はヒール部分ばかりでなく、つま先のところもぶつけたりして、
そのままにしておくと擦り切れてきて汚らしくなります。
私も以前は余り靴を気にしていませんでしたが、その話を聞いてか
ら手入れした靴を履くようにしています。
娘にも注意するように言いました。
ただ、私の靴は家内が毎日磨いてくれています。感謝。
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