82号
小さいから楽しいホテルの経営
                            平成17年7月21日
                                    vol82
                        
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   [小さいから楽しい。古いから味がある
            大きいホテルに負けるな!]
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      私が造りたい「小さいホテル」5

                   
◆前号に続いて楓セビルさんが「ニューウエーブ 米国見聞」で
紹介しました「ブティックホテル」を取り上げます。

新聞記事からの紹介です。

◆「1年の3分の1を出張で過ごすワシントンの弁護士アレン・
ブローディ氏は、ここ数年、ニューヨークへの出張が昔のように億
劫でなくなったと言う。ビジネスホテルの無味乾燥なサービスや没
個性多岐な室内装飾に『吐き気がするほど飽き飽きしていた』矢先、
旅の孤独や疲れを『まるで我が家』のように優しく癒してくれる宿
泊施設にめぐり合えたのだ。」

それがブティックホテルです。

◆「ブティックホテルとは部屋数が百を超えないサービスの行き届
いたイン(宿屋)風のホテルをいう。『ヨーロッパにある小さい、
個人経営のホテルに似ています。建物の雰囲気も似通っていま
す。』とニューヨークに5つのブティックホテルを持つバーナー
ド・ゴールドバーグ氏は説明する。」

◆「先ほどのブローディ氏が愛用している『イン・アット・ザ・
アービング・プレース』は1830年代に立てられた煉瓦造りの個
人住宅をホテルに改良したもの。そのため、部屋は12しかなく、
『時にはいっぱいで泊まれないこともある』とブローディ氏は嘆
く」

◆「ホテル経営者のゴールドバーグ氏は『要は人間的なサービスで
しょう。普通のビジネスホテルのようにケーブルテレビやプール、
サウナやスポーツジムといったアメニティーはありませんが、枕元
に置かれた一輪の切花、手作りの朝食、顧客の名前を呼んで挨拶し
てくれるホテルの従業員、そんなものがストレス過剰な現代人に喜
ばれるのです』と言う。」

◆「そのためかどのホテルも開業当時から宿泊率90%という好成
績である。」

◆「トレンド評論家フェイス・ポプコーン氏はこれを分析して『企
業もメディアも全てが巨大に巨大にを目指している世の中で、個人
は小さい喜び、小さい目的、小さい憩いに自分の時間や金を使いた
いと願い始めています。鳴り物入りの宣伝やハイテックサービスや
利用しきれないアメニティーなどより、木綿のシーツの柔らかなベ
ット、暖炉の燃える居間、紅茶を楽しみながら18世紀の小説を読
む。そんな時間や雰囲気を大切にするアメリカ人が増えているので
す。』と説明する。」

◆「サービスばかりでなく宿泊代も普通のビジネスホテルより20
〜30%安い。」

◆「ホテル経営者のブローディ氏は『そのようなホテルは全国に数
百が存在しているはず』という。
利用者はビジネスマンも多いが、旅行案内を丹念に調べてやってく
る旅行通や週末の観光客、芸術家、作家、タレントなども少なくな
い。」

◆最後にゴールドバーグ氏は『人間を数字扱いするビジネスホテル
の影には、必ずこんな人間くさいホテルが花咲くもの』とこのトレ
ンドが当然の成り行きだと解釈している。」

◆前号と2回にわたって新聞記事の内容を紹介してきました。
この2つの記事に、私が目指しているホテルに近いことが全て書か
れていると思っています。

◆ホテルとは低料金ばかりを競うのでなく、また「これでもか」
「これでもか」と豪華さばかりに力を入れるのでもなく、「安全」
と「安らぎ」を提供するために、それぞれのホテルがさまざまに工
夫し、それによって競い合うことが、本来あるべき姿ではないかと
考えます。


◆次回は実際に私が作りたいホテルを具体的にお話してゆきます。


【注】
アメリカで言うビジネスホテルは、日本で言うビジネスホテルとは
違います。
「東横イン」や「ルートイン」のようなホテルよりは、設備が充実
した品川プリンスホテルのようなホテルを表しています。



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□■編集後記■□

私が本を買うと言えば、以前はほとんど新刊本でした。
新聞で面白そうなものの広告などに載っていれば、すぐ買ってしま
います。
特に、経済に関する重要なことは、新しい本が時流に乗っていると
思っていました。

でも最近「ブックオフ」などの古本屋が多くなり、古本も面白い本
は時々は買うようになりました。

先日も10年前に出版された経済に関する本を買いました。
あまり期待してなかったのですが、100円なので買いました。

その本は日本のデフレ経済に関した本です。10年前は経済がデフ
レ傾向に入っていたのに関わらず、日銀はまだそれを認めていなか
った頃です。

デフレ経済について対談形式で書かれたその本を今読んでみますと、
10年後の現在、「予想が外れたもの」と「予想通りの事柄」があ
ります。

予想通りになった事柄や考え方は、「時という選別に耐えれるモ
ノ」としてこれからも「使える考え方」のように思います。

何年も前の本を読み返して、現在と比較をするという新しい読み方
もあるのだなと実感しています。


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