<ハヤブサ・インプレッション>
*ブラバから乗り換え直後のインプレとしては、想像以上にコンパクトで軽い。
*前傾はそれなりにきついが、SSほどではなく慣れれば長距離も全く問題ない。ただし前傾をハンドルで受け止めようとすると手が痛くなるので、ニーグリップを意識して下半身での吸収を意識するとよい。
*インジェクションの特性か、発進時はキャブに比べてややアクセルを開けてやる感じがよい。
*直進安定性はブラバと同様、シルクのように高品質。ほとんど同レベルといっていい。
*ワインディングの滑らかさはブラバより一枚上手かな・・・。ブラバはバーハンに交換していたので厳密には同じ土俵ではないが、程よい前傾とセパハンのせいか、フロント荷重を意識しながらセルフステアで自然とサクサク曲がっていく印象。メガスポーツらしからぬスムーズなハンドリングは絶妙な味付け。
*サスペンションはキツめではあるが、ブラバもキツかったのでノーマルでも違和感なし。あまり柔いとワインディングの踏ん張りもスポイルされるだろうし、このぐらいがいいのではと思う。
*エンジン特性は前にも書いたが、どこまでもリニアで素直で大人しい印象。特にブラバの7千回転からのミサイル加速に慣れているせいもあるが、これほど扱いやすいとは最も想定外だった部分。あえてネガにいえば面白みに欠ける。ここがRB店長がワタシにハヤブサを勧めなかった最大の理由でもあったわけだ。逆にポジにいえば敷居が低く、誰でも入りやすい。高回転まで回してもブラバにようにフロントリフトやホイルスピンするようなライダーの意図せぬ振る舞いを勝手にやることはなさそう(笑) しかし、敷居が低いが故に勘違いを誘発する危険もある。すなわち、曲がる、止まる、がしっかりできないままに速く走ろうなどと思い上がると痛い目に遭うことになろう。
*アイドリングはとても安定。ノーマルマフラーなので音も静か。水温は走ってるとメーターの半分よりちょっと下で、渋滞にはまると上がってくるが、ツインファンのおかげで半分より上には上がらない。熱風は熱いが(苦笑)そのあたりの創り込みはバイクというより四輪に近いクオリティの高さを感じる。
*ノーマルスクリーンはちょっと低すぎるというアドバイスをもらって社外品に交換。高速で超長距離を走ったが、少し高めのPuigに交換して正解。自然なポジションでちょうどよい高さになった。
*インジェクションのマッピングをA〜Cモードに設定できる。Cモードだと燃費はいいのだろうが、いざというときに加速がついてこないので、ワタシ的にはいつも戦闘Aモードに入れておきたいところ(笑)
*燃費はとても良い。下道ツーリングでリッター20kmぐらい、高速道路にいたっては23〜24kmまで伸びた。ブラバの場合、高速道路でアベレージが上がると途端に燃費が下がったが、ハヤブサの場合、多少アベレージが上がっても極端に燃費が落ちない結果に。インジェクションのおかげだろうか。ともあれ財布に優しい(笑)
*ヘッドライトのロービームの配光パターンは、中心を重点的に明るく、周辺も適度に照らす感じで好印象。ロービームのみHIDに交換したため、光軸がやや低い印象だが慣れれば問題ないレベル。一方、ハイビームはプロジェクターだがいまいち明るく感じない。ブラバのハイビームは中心を重点的に照らす配光でとても明るく感じてたので少々残念なところ。
*高速巡航でもハンドルの振動で手がしびれるようなことはないし、ミラーがブレることもない。2次2軸バランサーを備えるブラバよりは多少振動はあるかもしれないが問題ないレベル。
*センタースタンドがないのは整備上マイナスポイント。サイドスタンドの位置はブラバと全く同じで、今までと違和感なく上げ下ろしができる。
*ステップはブラバより少々高めな感じ。ポジションはかっちり決まるいい感じ。
*高速長距離はブラバも十分快適だったので、これ以上快適なんてありえないのではと思ってた。実際、高速道路をしばらく走っても、ブラバと何ら変わらない印象。しかしあるタイミングでトリップメーターを見て驚いた。自分では100kmぐらい走ったかなと思ってメーターを見たら、なんと170kmを指していた。東京〜福岡のような超長距離を走っていると、「まだまだ先は長いな・・・」と感じることがよくあるが、今回は一度も感じなかった。もちろん新しいバイクを操る楽しさに夢中になった面もあろうし、その日の気候や体調にも左右される問題なので即断はできないが、確かに一度も「まだこんなところか・・・」というようなことを思わなかった。一体何が優れているのかズバリ言い当てることは難しいのだが、より遠くまで疲れを感じさせずに走っていける能力を確かに備えているのだろうと思わずにはいられないバイクだ。
ハヤブサのインプレは、とりあえず以上のような感じです。
現役のブラバ乗りの方に一言申し上げるとすれば、いまブラバを気に入っていて特に不満もないのであれば、あえてハヤブサに乗り換える必要はないと思います。確かに近代的なデザインで成熟した機構を備えたハヤブサは、所有する満足感や安心感が非常に高いのは事実ですが、1997年に「最もプレジャラブルなバイク」として開発され、この世に登場し、当時、世界最速、キャブ車では今だに世界最速の高性能を誇るブラバは、今の時代においてもまったく色あせていないと強く感じる次第です。ハヤブサオーナーになってみて、改めて実感した印象です。
以上、参考になれば幸いです。
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