さて、レコードについて書いてみようのページを始めました。

1976年4月

中学1年生のとき、英語を勉強するという目的でラジオを買ってもらい、FM放送が聴けるようになりました。

ちょうど音楽の授業で音楽鑑賞が始まって、シューベルトの「魔王」を聴き、次はヴィヴァルディの「四季」から「春」、その他いろいろ。

レコード店に行って、まずバーンスタインの運命と未完成を買ったのが最初の1枚、

イ・ムジチの四季(モノラル盤)、F=ディースカウのシューベルト歌曲集と少しずつ増えていきました。

田舎の学校だったので、図書室には1976年というのに60年代のガイドブックが置いてありました。

夏休みにおじさんからクラシックのLPを35枚ほど譲り受けました。これがきっかけでレコードの収集が始まりました。

レコードは月3000円の小遣いの中で買わなくてはならなかったので、せいぜい月に1枚しか買えなかったので、

これらのコレクションがなかったら、簡単に挫折していたと思うのですが、ある程度有名な曲が揃ったので、

次から次へと聴いてみたくなるものです。

このコレクションの中で重要だったのは、ワルターのベートーヴェン交響曲全集、モーツアルトの交響曲集(第35、39、40番)、

マーラーの交響曲第1番、フルトヴェングラーのバイロイトの第九、バックハウスのベートーヴェンのソナタ集などです。

レコードの枚数が少ない間は、同じレコードを何度も何度も聴くのでそれは貴重な体験です。

当時はレコードのカタログもラジオ番組の情報誌もなかったので、ラジオのFM放送から気に入ったものを捜すような毎日でした。

レコード店はクラシックの専門店ではないので、適当にお勧めの商品が置いてありましたが、廉価盤が多かったので経済的には助かりました。

ベートーヴェンの交響曲全集が簡単に手に入ったので、まず、モーツアルトの交響曲第41番が必要になりました。

当時は音楽の教科書に載っていたリストを元にレコードを集めていたからです。上から行くとハイドンの次はモーツアルトの後期三大交響曲だからです。

レコード店でカラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏した廉価盤のLPを買った。このレコードには40番の交響曲がカップリングされていて、

ここで初めて聴き比べを経験することになりました。ここで、カラヤンよりワルターの方が断然良かったのです。

この文章を書くにあたり改めて聴き比べたのですが、弦楽器の表情の付け方が違うのでこうなったのでしょう。

ワルターの演奏には優美さがあるのです。ワルターにはウィーン・フィルとのライヴ録音があるのですが、カラヤン盤でのウィーン・フィルとは全く違った音色です、

でも、ワルターの演奏には狂ったようなところがないのでートーヴェンの第七交響曲の良さが当時は分からなかったのも確かです。

中学1年生の私にはベートーヴェンの第九ならワルターでもフルトヴェングラーのどちらも立派に聴こえました。

しかし、モーツアルトの40番になると、なんとなく違いが分かるような気がしたのです。モーツアルトの3つの交響曲、ベートーヴェンの第六交響曲、

マーラーの第一交響曲が気に入ったので、すぐにワルターのファンになりました。

クリップスのドヴォルザークの第九交響曲は気に入ったけど、ムラヴィンスキーのチャイコフスキーの後期交響曲集とかは難しすぎて、

聴いてて怖くなったくらいです。

1982年4月

本当に聴き比べに夢中になったのは、大学生になってオーディオ・マニア・クラブに入ってからです。1982年の4月のことです。

名前はオーデイオ・マニア・クラブでしたが、当時はクラシック音楽鑑賞会になっていました。

入部してからすぐにH先輩の下宿でフルトヴェングラーのベートーヴェンの交響曲第5番(47年録音)を聴かされました。

先輩曰く、これだけ凄い運命は聴いたことがないと。

バーンスタインとワルターの演奏で聴き慣れていたこの曲ですが、次元の違う凄い演奏があるものだと思いました。

ふと、フルトヴェングラーの第九を持っているのを思い出したので聴いてみると、やはり物が違うと思いました。

それでいろんな曲をいい演奏で片っ端から聴いてみることにしました。

部室にはレコード芸術誌のバックナンバーが揃っていて、レコード総目録もありました。

なにより面白かったのは、ひいきのジャンルあるいは演奏家別に精通した先輩がいて、いろんな音楽をたくさん聴けたことでした。

私は化学が苦手で全くわからなかったのですが、授業をさぼってブラームスを聴きに行っていた物理学部の先輩に宿題と試験問題の予想とかまで、

面倒を見てもらって大変助かりました。授業をさぼっていて割には、先輩方が貸してくれたノートのお蔭で試験も簡単にパスできました。

残念ながら山口市のキャンパスには教養学部の1年間しかいられなかったので、(2年生からは宇部市の工学部に行かなければならなかった。)

できるだけ情報を集めてみました。

それから、4年間で900枚くらいのコレクションができて、就職したのでオーディオもいい物を揃えようと思っていた矢先にCDが登場しました。1986年の春のことです。

2016年1月11日

いきなり現在になって申し訳ございません。

去年の暮れからフルトヴェングラーを聞き直しています。

EMIの録音はすべてLPで揃えました。DGの録音は残り5曲くらいは未入手です。

その他の音源もLPだと15枚くらい未入手です。

しびれるような語り口に酔ってしまいました。

今後いろいろと書いてみます。