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会を開く事が決まったとき、色平さんから 私のホームページを見てきてとメッセージがありました。*色平さんのホームページへのリンク 当日30人近くが参加して会がありました。机を 口 に並べて座り、車座っていう感じ。 まず参加したみんなが自己紹介。 色平さんからは自己紹介代りにラジオ番組の録音テープをお聞きしました。 (色平さんと、住んでいる村の様子までもうかがえそうな内容でした) そして『みんな聞こえましたか』と色平さん。 ラジオ番組が放送された後、番組で紹介されていた村のお年寄りのところへ、東京とか静岡から弟子入りの車が何台も来た。 山の中なのにおもしろいお爺さんお婆さんがいるということで知られてきたのかもしれない... とお話がはじまりました。 お話しの内容は、事前に色平さんのホームページをつまみ見していったのですが、そちらからのお話がたくさんありました。 (ホームページにものせてある連載記事は、朝日新聞に連載していたもので、 色平さんが書いた本『源流の発想』は、それをまとめて書き直したものだそうです。 *本の方には、新聞連載の時好評だった版画の絵も載っていて、この版画も魅力的でした。この本からのお話しが多かったかな) 1時間ほどのお話しは、かなり盛りだくさんでした。その後ディスカッションがあり、希望者で場所を変えての交流会 とありました。 自分がしてきたぶつかりの体験から得てきたお話しは、国内だけに留まらずアジアやロシアなど実際の現地から見えた視点でのお話し、そして改めて様々なところから立体的に見えてきた日本のお話し、色々な話をお聴きしていて、聴いているこちらも立体的に世界 日本を感じるようでした。..さらに町での生活からの視点、村での生活からの視点... そして さらに、今ぶつかりの体験をしている日常生活も、自分の生きてきた歴史があっての自分の視点。他人が生きてきた歴史あっての他人の視点に思いをはせて、立体的にお互いを思ってみる。 そうした事から、どうしてそうなっているのかっていう姿まで見えてきて、色々な解決法や道も見えてくるのかな。 と、会でのお話しを整理して この報告を書きながら思っています。 |
| この「金持ちより心持ちになろう」というモットーは、もちろん、私に金持ちになる気力と能力がほとんど無いことを前提に、やっかみで言っているのである。
そして心貧しい私であるからこそ、周囲の心豊かな人々にあこがれる思いで、「心持ち」に、もしなれるとすれば、それはお金の関係ではない友人をたくさん持っていることなのではないか、と強弁しているのである。 山の村の医師住宅、居間にある金魚鉢の中で、金魚はクルクルと泳いでいる。なぜも、こんなに楽しそうなのだろう? クルクルまわり続けるしかない、とも言えようが、しかしうれしそうに見えている。金魚の脳は、三十秒間しか記憶力が保たないので、周囲の景色が毎周毎周いつも新鮮に映って、ウキウキしているのだ。そう聞いたことがあるが、本当だろうか? 戦後の日本は、カネ・キカイ・クルマ・ケイタイ・コンビニの「カキクケコ」に代表される豊さの拡大を目指し努力を結集した。小さかった金魚鉢はどんどん大きくなって、目新しいウキウキ刺激が人々の心を捉えた。戦後の社会変化は、高度経済成長に代表されるように「個人」より「組織」の力に拠るところが大きかった。しかし、「組織」というのは、必ずしも望ましい成長と変化だけをもたらすわけではない。……組織は成果を挙げるにつれて、内部完結の錯覚が芽生え、視野狭窄になるとともにマンネリ化し、他方、閉鎖的となって排他性さえ帯び、内部対立を醸しつつ、生産性が急激に落ちる……。 こんな立論もある。 21世紀に入り、既存の大組織は経済グローバル化の大波をかぶりつつある。人間は記憶力が強いので、金魚のように、いつも新鮮な幸せ感に身を浸して生ききることはできないだろう。だからこそ、金魚鉢から一歩離れて、つまり、日本の「外」との対比、日本の「過去」との対比で、現状を考え直してみなければなるまい。 考えてみよう。 東京だけで一日に500万食の残飯を出し、日本全体では一日に2000万食分の食べられる食材を廃棄している。そんな今の日本人の暮らしがある一方で、地球上の1年間の餓死者は2000万人規模だ。「日本の一日分は世界の一年分なのだ」と感じ、ヤスパース的な罪(「責罪論」1946年))を意識してしてしまった。また、「溺れるものはナイフをもつかむ」 いうフィリピン民衆のことわざも想い出した。 一方、村人と話していて、今への戸惑いを伺うことがある。「学問もねえからようわからんだども……おまんま食って、いつでも食べたいときに食べられる。こごとがなくて、うちじゅうにけんかがなく、気楽だ。いえでよく寝て、あんどに暮らせる」――「幸せなんだね」―― 「(今が)あんまり幸せすぎて、いったいどういうことだ、と考えてしまう……」。 それにしても、教育だ、勉強だ、学習だ、とはいっても、私の大きな不安と不満は、現状が「教えられたことをただ覚えるだけ、そして正解を早急に求めすぎる」点にある。逆に、「ちがい」と「まちがい」を大切にできるような教育観こそ大事なのではないか。実に「ちがい」と「まちがい」が許されるような学校空間が今こそ求められている。寛容な雰囲気は日本社会全体で渇望されていると感じる。 「人はみんなそれぞれ『ちがい』ます。 それでおかしくないし、世界は多様で、多民族で多宗教で当たり前だし、それを押し出しても決していじめられたりしない、ちがっていることこそ21世紀には価値になる……。『まちがい』もそうです。誰も決してまちがえたいと思って取組むわけではないのです。 まちがいかもしれないことであっても、言ってみて、やってみて、試行『錯誤』して、その上でディスカッションすることこそ新しい豊かさなのだと思う。決しておかしなことではないよ」と言ってみたい。 そして、教育に限らず、「人間として人間の世話をすること」こそ「ケアの本質」であり、いつも「専門家として」だけでなく、「人間として」人間のお世話をすることに現場で取組みつつ、しかも(欲張りにも)「広い視野」と「低い視点」の両方をめざして生きることで、 私たちの人生が暖かく、より豊かになっていくと確信したい。 ・・・・・・・・・・・ |
-- 参加者の感想/心に残った言葉 --色平さんを囲んでMM つかみどころのないメンバー達からの質問に答えながらひろくにわたりお話し下さって、 人柄が見えてくる講演でしたね。 視野は広く、目線は低く人として生きる姿に共感です。 地球村メンバーや塚原さんの世代に、こういった生き方をしている人達に会えて本当に嬉しい幸せです。 望月みつよ 先日は多岐にわたり興味深いお話をありがとうございました。 中でもアルミリサイクルの矛盾の話、地雷の話、子供達の教育の話は とても心に残りました。地雷の話では直接体験された話だからこそ 伝わってくる緊迫感があり、一人の親としてとてもショックでした。でも だからと言って自分に何ができるんだろうと、数日はとてもすっきりしない 気持ちでしたが、本当に世界中の子供達に幸せになってほしいと願うなら 今までの自分のように「貝」になっているのではなく、あきらめずに回りの人に 事実を伝え気づいてもらう事が大切なんだという思いに落ち着きました。 又、子供達をのびのびした子、自分と世界はつながっている事をイメージできる 視野の広い子、物事をきちんと二つの目と心で見られる子に育てる事の 大切さと難しさ、大人達の責任の重さを強く感じました。 近頃見えてきた事は、本当にそれぞれの分野のキーパーソンとなる方達は、 みんな地球規模で物事を見、判断しており、それぞれの専門は違っていても、 根底に流れているもの、心の持ち方は共通していらっしゃるという事です。 一人一人がどう考えてどう行動するかという「自立」を基本に、 そういう価値観や視点を「教育」によって育み、「政治」によって実行する事が大切と 上村雄彦さんが言ってらっしゃいましたが、その思いは色平さんはじめ いろいろな分野のキーパーソンの方々の活動と、まさに共通している気がします。 日本人が変わる事が全ての鍵だとすれば、近い将来、立場は違っても 同じ思いの人達が手をつなげたらきっと、地域が変わり日本が変わるのも 夢ではない・・・と思いました。 ピノコ 色平哲郎さんのお話と本を読んでの感想 「源流の発想」を次の日に読みました。興味深い内容が短編で書かれており、読みやすかったです。 お話の中に出てきた事もいくつかあり、話の中だけではわからなかった背景などが良く理解できました。 「広い視野」と「低い視点」で「人間として」どう生きるかということが心に残りました。 ダム問題に関わった時に(今もまだ活動中ですが)狭い地域の中でどう対処していくかということで悩んだ時がありました。 「何が真実なのか」「本当はどうなのか」という視点で対立するのではなく、共に知恵を出そうという考えでいかなければと感じたものです。 地域社会の中では、住んでいる人の意識も、昔からのしがらみにとらわれている部分も多くあると思います。 ダムや合併など地域の問題は、これからの時代、自分達の住んでいる地域をどんな街にしたいかということが問われていると思います。 地域や今までの歴史に学んで、これからの地域作りに生かしていけたらと思います。 また御縁がありましたら、「佐久地域国際連帯市民の会(アイザック)」の活動についてのお話をお聞きしたいと思います。 ありがとうございました。 辰野町 牛丸 喜美子 7月5日の色平先生の講演会はとても楽しみにしていました。 朝日新聞の連載は 子育てで忙しく、新聞を読むことは一日の中の数少ない自分の時間であり楽しみだったころに、 毎回かかさず読み続けていました。 村の人を土の人、自らは風の人と呼び、若者、ばか者、よそ者こそが社会を変えていけるー こんな風に気負いを感じさせず、軽やかに前向きに物事を考えられる人が、 しかも信州にいるのか、という驚きを感じてしまいました。 読み進むうちに、そして今回は直接お話をきいて改めて、海外をめぐった経験や、医師として村人と接して経験された、 事実に基づいた力強い生き方から生み出される、自信を持った言葉なのだと気付きました。そばで聞いていると圧倒されるような思いがしました。 何を言ったか、何を書いたかはごまかせるけれど、生き方はごまかすことができないと言っておられましたが、 真にその通りのごまかしのない生き方を見せてもらった気がしました。 さっそく、購入した本は実家の母にすすめ、長谷村のお医者様の話も伝えました。 私も塩尻の地ではよそ者です。地球村に出会い、そして今回はご縁があっておききした 色平先生のお話を財産に、環境のことや地域のことを学び、考え、行動していきたいと思いました。 渋谷美紀 「よそもの、わかもの、ばかものが世の中を変える」 という言葉に勇気が湧きました。 私達家族はどれにも当てはまるので、勇気をもって 「ちがい」と「まちがい」が許される社会づくりを提言していきたいと思います。 「源流の発想」一気に読ませていただきました。 看取るとはどういうことか、初めて知りました。 人間として人間のお世話をする。「広い視野」と「低い視線」で生きる。 地球村の生き方と相通ずるものがたくさんあって、物事の本質(源流) をたどれば、おのずと行き着くところは等しくなるのかなあと感じました。 硲野 徹 人はみな、一生懸命になると、つい、視野が狭くなりがちです。 真面目に、情熱的に、なればなる程、、、、。 そんな時、一歩、外に出て、一歩、高いところから自分の立ち位置を 見ることができたら、そんな力を持てたら、いいなぁ、と思いました。 肩の力も抜いて、、、、。 硲野 さやか 色平さんを囲んでのMMの感想 いろいろお話を聞いて 普通のおじさんなんだけど、 やっぱり おもしろい魅力のある人だと思いました。 そして 今、 世の中で うやむやに流してしまいがちな所を 流れから外れて、 色平さんにとって、あたりまえに生きてきた。 そんな方なんだな .と思いました。 世の流れが、自分の流れに合わない そんなところは流れから はなれてた方が自分らしく活きられる。 生きやすいかな そう考えはじめました。 小池徳彦 世界各地を周られての様々な体験談、世界の現状・実情などを分かりやすく話をして頂きました。 昔ながら生活の中に永続可能な社会があった。村にお世話になることで、色々な体験が身にしみつく、学生たちに教えている。 ぶつかりの体験を学びの体験に変えてほしい。 日本の゛循環゛について、ヨーロッパでは禁止している゛缶゛。 日本のリサイクルアルミより海外の安いアルミ。アルミを作るには沢山の電気が必要。そのために巨大ダムが作られ、環境・森が死んでいく。 そこの住人には電気が来ない。悪いことをすればするほどもうかる社会。世の中、おどおど、びくびく育っている。 子育て、学校、職場・・のびのびと育つことが大切。声を上げること。びくびくには抗議、のびのびには応援を。 よそ者、若者、バカ者こそ社会を変える。しゃべること、書いたことはごまかしがきく、でも生き方はごまかしがきかない。 人間は学ぶことによって変わる。良くも悪くも変わる。「気づき」が大事。 【岡谷 : 堀川】 先生の生き方に賛同します。金持ちより心持ちになろう、お金の関係でなく友人をた くさん持つことである。お互いさまの心をもとう、変革は、よそもの、わかもの、ば かもの、が担う。 医師会の古い体質の中で、医者として人間が人間を世話する本当の人間味ある医療に こころがけている先生に感動しました。今源流の発想を読んでいます。 **五味 東条** 7月5日(土曜日)にあった色平哲郎さんを囲んでのミニミーティング(MM)の感 想を 報告いたします。 はじめてのMMでした。 色平さんの紹介テープを聴き、歴史のある方と感じました。 塩尻の方言「悪いね」について、明快な答えが得られて、嬉しかったです。 『方言は文化の違い・心の想像の翼・医者語、役人語、村人語・ 背景の違い・相手の立ち振る舞いを理解・言葉は間合いの取り方が大事・ ぶつかりの体験を学びの体験に変える・辛抱しながらの学び・ 何かあったときはお互い様。』 他県から転入した者にとって、「悪いね」は高圧的な言葉です。 謝罪の言葉でなく、いじめっ子の言葉です。 反省がありません。 人格的に優位に立てば、「悪いね」という言葉がなくなると推察しました。 アルミ缶リサイクル施策の問題は、勉強になりました。 安い電力を作り出すために、自然破壊が進行しています。 「日本の病気を治すことが世界の病気を治す」との指摘がありましたが、 日本経済は、加工工業の上に成り立っているので、 日本の病気を治すことは、不可能に感じました。 加工工業で生計を立てている国民が大多数なので、 加工工業発展のために、政策が決定されます。 環境省は、経済産業省に負けています。 MMに参加されていた、有機農業実践者の方から採れたての「にんにく」を いただきました。この場を借りまして、お礼させていただきます。 地球村MMに参加させていただきまして、ありがとうございました。 ’03.7.17.小市民 塩尻の福沢です。 色平先生の講演会、ありがとうございました。 まず、先生のお話が直接お伺いできてとてもうれしかったです。 先生もおっしゃっていましたが、もし次回があるのであればもう少しテーマを絞って お話が聞けたら良いなあと思います。 また、お話を聞くだけでなくディスカッションできればとも思います。 今度は皆様とご一緒に先生の村に押しかけて行ってお話したいです。 色平ツアーをぜひ計画してください。 よろしくお願いします。 先生の本も買ったし、HPの内容も印刷しました。 これからゆっくり読ませて頂こうと思います。 とても楽しみです。 福沢 正人 荒井明美です。 先日は、ご苦労様でした。 「源流の発想」は、塩尻図書館に、リクエストして購入していただきました。 沢山の方が、読んでくれるといいなと思います。 私の周囲には、70才を過ぎた父母が、90を過ぎた祖父母を介護する現実。 子供3人をかかえて、ガンのご主人を支えて働く友人。 結婚したばかりの息子に、大きな脳腫瘍が見つかったと涙する隣人があります。 本当の幸せとは何か?考えながら今健康でいられる自分を生かさなければいけないと思う このごろですが・・・・現実、仕事と、家事と、たった4人の家族が、ばらばらの時間に 食事する世話に、少々疲れ気味の情けなさです。 色平先生のあのパワーは、いったいどこから来るのでしょうか。 本当に貴重な時間をありがとうございました。 機会があれば、是非またお話をお聞きしたいと思います。 この様に、魂の徳の高い素晴らしい方々にお会いするチャンスを与えていただいた、 武居さん、望月さんをはじめ、地球村の皆さんに感謝!です。ありがとうございました。 |
色平哲郎inしおじり諏訪『地球村』MM あらあら急に、色々とおもしろそう?な人、色平哲郎さんをしおじり諏訪「地球村」のミニミーティングにお招きすることになりました。囲む会という感じの予定。
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| 色平哲郎(いろひら てつろう) 長野県南佐久郡南相木(みなみあいき)村診療所長、内科医、NPO「佐久地域国際連帯市民の会(アイザック)」事務局長。 1960年神奈川県横浜市生まれ、42歳。東京大学中退後、世界を放浪し、医師を目指し京都大学医学部へ入学。 90年同大学卒業後長野県厚生連佐久総合病院、京都大学付属病院などを経て長野県南佐久郡南牧(みなみまき)村野辺山へき地診療所長。 98年より南相木村の初代診療所長となる。外国人HIV感染者・発症者への「医職住」の生活支援、 帰国支援を行うNPO「アイザック」の事務局長としても活動を続ける。こうした活動により95年、タイ政府より表彰を受ける。 現在、長野県東南部、人口1300人の南相木(みなみあいき)村(鉄道も国道もない山の村)で家族5人で暮らしている。 |