Find out 著者,ヤマモトユキコ



---------ボクはボクの力で--------
『FIND OUT』

寝ても覚めても変わらない現実
横になった体と上を見つめたままの瞳
自然と流れてしまう涙と共に
呆然としていた

遠く離れた場所から電話越しの笑い声
疲れをごまかすかのようにふざけてみせる母と
ちっぽけなことだと笑う父の声
特に腹が立つのは一人の男と一人の女
そしてまだ確かではない影の存在
許せなかった・・・
逃げ出したはずの自分
ただ毎日スケジュールでいっぱいにして
考えることから逃げていた自分
だけど結局そうはいかない
大切な人を失うのは嫌だから・・・
あの女からすべてが始まったようにも思えてしょうがない
あの女さえいなければ寂しい思いをすることもなかったんだ
その店では穏やかになる父
おもしろがってんのか?
あの女に言いたいことなら山ほどあった・・・
思い出したくもない過去の思い出
未だに続く図々しい態度の数々
握りつぶしてやりたい気持ちでいっぱいだ
男を食い 金を食う女
店の前を通るたびに浮かぶ 憎しみを秘めた「笑み」
『壊してやろうか?』
苛立ちは胸に閉じ込めてきた
結局世間や後先のことを考えては押さえる本音を
すべて奴にぶつけられたら・・・・
どんなに晴れやかな青空がこの胸に響くのだろう
そしてもう一人の男
外面で固めただけあってたまに出てしまう素の姿が悲惨だな

テメェのせいで振り回されてる人間がいることに気づけよ
兄貴を更正するだと?テメェ自身から更正することだな!
勘違いもいいとこだ うちはあんたのオモチャじゃねぇ

嗚呼、言い出せばキリのないボクの汚い本音
所詮 すべて呑み込むしかない本音

-----霞んでいく心-----
いつからだろう
心の青空は曇ったままなんだ
晴れやかな気持ちになるのはほんの一部で
裏切りや疑い 不満や不安
幸せの感触は知っているのに
この現状に慣れてしまいたくはないんだ
「しょうがない」なんていわせないでほしいんだ
こみ上げてくるものには濁りばかりが目立つ
[悪夢が覚めない]
人はいくつもの顔を持ち
着せ替えられては生きている

そして自分という自分を見出したとき
泣き崩れるか 笑えるかはそいつ次第だ

ひとついえる事?
それはどんなに正義感が強い奴でも
何が正しいかなんて人それぞれであること
ボクは皮肉なことに嫌いなやつでさえも笑みを見せることができる
どんなに想像や夢でそいつを殴ることや毒を吐くことができても
現実では状況を自ら悪いほうにもっていこうとはしない
偽善者であることに変わりはない

////////Find out//////

声をあげて泣いた
ボクの無力さに泣いた
結局 ボクはボクであって
どんなに汚れても どんなに仮面をかぶっても
それがボクであることには変わりないんだ
甘えられることなら甘えたいよ あなたに
できることなら本音をぶつけてやりたいよ あいつに
だけどダメなんだ
所詮 ボクは偽善者の ボクで
世界で一番憎いのはあの女やあの男や影の存在でもなく
無力すぎる ボクなんだ
あいつと同じ外面で固めた悲惨なボクなんだ