第20号

いま一人の侍が、未知の領域への第一歩を踏み出そうとしている。

目的地は商人街。

全国屈指の『めずらしいもの』を商っているところ。


以前ラシャを買いに同地へやってきた時は、他の商人には目もくれなかった。

それぞれがどんな物を売っているか確認すらせず、ラシャひとつ持って引き揚げていきました。


当時は思いましたよ。

『南蛮品なんざいらんよね』


まぁラシャ売ってた商人を例に取っても、南蛮製の商品は利用価値が低い。

それでいて値段は超高いときたもんだ。

完全に趣味の世界である外国産カタカナ表記のアイテムたち。

ラシャに限って言えば、器用が上がる腰装備と使える内容ですが。


これに金使うぐらいなら自分の装備を立派にした方がいい。

まぁ当然の結論やね。

私も当時はそんな考えでした。


ところが。


ある日、私の頭を『ある欲求』が駆け巡っていきました。

それは何か。


『南蛮製の装備に身を包んで、売り子したい』


本来は金を儲けるために売り子するのだが、
金を儲ける下準備として金を使い果たす矛盾。

超高級な財布を買ってみたものの、それに入れるべき金が無いような状態とでも言いますか。

少し考えれば『全く無駄な行為』以外の何者でもないのだが、そこに立ち塞がる大義名分。


こだわり。

もう、この一言だけで南蛮モノを買う事が無駄ではなくなります。


しかも見た目上は全く変化なしの部分まで揃えてしまおうという意気込み。

三吉一族に漢を見た。

今からでも遅くはない。
誰か止めてやってください。

しかし商人街へ向かう兄貴の足取りは軽い。


やはりメインとなるのは、見た目が大きく変わる(と思われる)鎧です。

ポルトガル製鎧と、イスパニア製鎧。

初期振りの魅力が1とN相手の商売には向かない兄貴だが、今回は自分で買うしかない。

何せ南蛮モノは取引不可。

製が買ったとしても、兄貴に手渡す事はできない。

ここは割増し価格でも涙をぐっと堪えて買うしかないのだ。

これだけの為に潜在で商才を上げる手もあったが、さすがにそれはどうよと思い挫折。

潜在レベル上げるの大変だし。


道中、鎧はどちらがいいのか考え続けていました。

何せ取引不可なので購入後に返却ができない。

クーリングオフなんて制度はありません。

飽きたらゴミの日に所定の位置に投棄するしかないのです。

幸いオフィシャルに侍がポルトガル着た姿が載っているので、現時点ではイスパニアがリード。


あれこれ考えているうちに、堺に到着。

外で関所兵やd所兵に追い回されたが、ここは治外法権(言葉の使い方ちがう)である。

追手をまくために走り続けて疲れた体を癒しつつ、ゆっくりできるのです。


堺の両替にて全財産を引き出す。2300貫。

その金を持ってレッツ商人街。

どの鎧を買うかはまだ迷っています。


そして商人街に突入。

みんな同じ姿の商人NPCが多数お出迎え。


さて、商品を目前に控えた今、そろそろ結論を出す時間です。

安牌は見た目が分かってるポルトガル。

しかしポルトガルより一回り高いイスパニアがどうしても気になる。

あなたの運命を変えるかも知れないクイズ・ミリオネア。

このネタ前にも使ったな。まぁいいや。

さぁファイナルアンサー?




両方。

悩みを一気に解決するウルトラCキタ。

二兎を追う者は二兎ともゲッチュ。

ひたすら貪欲に。これが戦国の定め也。


まぁ両方買うに至る経緯はしっかりありまして。

最初に買ったのはやはりイスパニアでした。

1000貫オーバーのお金をぶっ飛ばして買った必殺の鎧、かっこよくないワケがない。

そんな根拠の無い確証を持って、商人の目の前で生着替え




もう、ただの黒金箔。

最初はマジで黒金箔との違いを見つける事ができませんでした。



後から冷静になって見てみると、上半身より下半身の違いが目立つ。

何しろ、草履じゃなくて靴履いてます。

膝パッドも付けて黒金箔との違いをアピール。


しかしまぁ、劇的な変化を期待してた私としては思いっきり期待外れなワケでして。

このままイスパニア着て春日山に帰っても、

『あれ?鎧買ってこなかったの?』

とか言われる可能性なきにしもあらず。

このままじゃ帰れねぇ。


…そんないきさつがありまして、安牌を買わせていただきました。

見た目が結構ステキなので満足。

イスパニア料金はまるごとドブに捨てたという事実はこの際無視。

当時は南蛮鎧購入記念祭だったので、無視できる精神状態だったのが幸い。

神職さんが付与石作成に失敗した時の赤字に比べれば何のこれしき。


約2000貫の無駄遣いを経て手元にやってきた南蛮鎧。

侍(♂)の方は私の姿を見て購入を検討されるのがよろしいかと。

いわゆる人柱

特にイスパニアを買おうとしていた人には
『待った』を宣言できたと思います。

イスパニア買うなら鍛冶屋(♀)がオススメ。

何かひらひらしたの付いてました。これもオフィシャルに載っていたのを記憶している程度ですが。


さて、鎧は買った。

残るは『頭』『首』『武器』『特殊』『袋』。

残念ながら南蛮製の頭装備は存在しないようなので、残り枠を埋めていこうか。

私の名声に膝を屈した商人街のあきんど共の商品をジロジロ。

と、




なかなかお買い得な首装備発見。

これを買うと伴天連になれますな。

戦の前にはこいつを握りしめて、聖地エルサレムの方角に頭を垂れて祈りを捧げるですよ。ラーメン。

余の言葉に間違いはあるか?


お買い得とか言っても利用価値ゼロの時点で超無駄遣いなワケですが、そこはもうお構いなし。

何より南蛮製の装備がまたひとつ増えた事が単純に嬉しい。




カタカナだらけの兄貴。


さぁどんどんいきましょう。

お次は見た目の変化が一目で分かる武器をチョイス。

今の三吉家は決して金持ちではないが、それでも『欲しい物を買う』場合は予算無視。

文無しになったら兄弟で採集して生産資金を貯めて、製が小刀ノックすれば回復できる。

それよりも今は商人街。もうすっかり虜。

だんだん装備が南蛮色に染まっていく自分を見ながらテンション上昇中。




と思ったら
私のテンションがバンジージャンプ

むしろ紐無しバンジー。

欲求をむき出しにして買い物を続けた結果、厳しい現実の壁にぶち当たる。

くそぅ、何とかせねば…。




オラ働け!

肉親を強制労働に駆り出して資金を捻出。

まとまった金が都合できるまで弟どもに休息の文字は無い。


そんな感じで、軍資金復活。弟達よ、よくぞ頑張った。

後は兄貴に任せてゆっくり休め。


さて武器であるが、何にしますかね。

あきんどの前に立ち、品定め再開。




英国紳士必須のジェントルメン装備にウットリ。

あとシルクハットとちょびヒゲがあれば…。

間違いなくイメージが変。


まぁ当然ですが、侍は杖を装備できません。

ジエェェントュルミエェェェンになる資格が無いと判断されたようだ。

何ですかその奇抜な発音は。貴様エセだな!?

一人で勝手に盛り上がりテンションゲージMAX。

超必殺技が使えますよ。


購入前からテンション上がりっぱなしだと燃え尽きるので、ここは冷静に。

ステキなステッキ以外は全て装備できるワケでして、選択肢が多い。

南蛮かぶれラな身なりを目指してるので、中世ヨーロピアンなウェポンをトレビアンするべきでしょう。

まだ冷静にはなりきれず、随所で暴発する三吉ワールド

かぶれラ(カブレラ)はちと厳しいのでは。

一発で分かった人に拍手。


やはし中世と言えば剣ですよ。

片刃の刀ではなく、両刃の剣。

ただノブオにおいて剣のグラはあまり目立たない。

イメージとしては飾剣。あくまで想像だが、たぶん気付かれない。

さてどうしたものか。


膠着に入ると結局は妥当な線に行くパターンが多いワケでして、スピアとか買ってみました。

見てくれはアレですが、カタカナの装備がまた一つ増えたということで。


さて残すは特殊装備と袋である。

財布は見るな。


特殊装備の品揃えがまた面白い。



馬とか売ってるし。

これ買ったら馬に乗れるなんて事があったら即買いですが、そんなワケないですね。

名前よく見たら剥製とか書いてあるし。

目で鑑賞して終了。


当初は『地球儀』を買おうと思ってたですが、ここにきてライバル登場。



カタカナ。

欲しいのは地球儀ですが、フルカタカナ武装の夢が終わってしまうのが難点。

ただ、ジュパンて何なのかが今ひとつ不明。


と!




ど真ん中ストレートキタ。

あまりにも分かりやすいネーミングに敬礼。

地球儀とかジュパンとかの存在を一気に消してしまいました。

それほどまでに強いインパクトを持っています。何せカッパですから。

レインコートならぬ、カッパ。

ここ暫くカッパなんて単語を聞いた覚えが無い。


カッパ登場により特殊装備枠の当確ランプが点灯しましたので、これにて品定め終了。

残るは袋のみ。


一通り当たったですが、カタカナ表記の袋はありませんでした。

その代わり、




ハイリスク・ノーリターンなブツが。

南蛮製という感じが全くしない。

これを装備してても、

『誰のドロップですか?』

とか聞かれそう。

それでいてお値段はキレている。

イスパニアクラスである。


私個人の評価としましては、カタカナじゃない時点であまりよろしくない。

加えて、名前だけ見ると思いっきり国産な雰囲気をかもし出している。

これを商人街で買ったという事を相手に理解させるには少し説明が必要でしょうな。

大いに悩む三吉新蔵47歳。

金の使い方が根本から間違ってる事に気付こうとしない。


もし、ここでミリオネアだったとする。

ライフラインはオーディエンスのみだったとする。

買う?買わない?

恐らくは『買わない』が大多数を占めるであろう。

そりゃそうでしょう。




オーディエンス超無視。

皆が『買うな』と言うと、その助言が脳内変換されて『買う』になるのです。

その逆もしかり。みんな持ってる装備とかはあまり興味なし。

全く役に立たない1000貫オーバーの袋参上。

1000貫あったらいい装備買えるよね。


袋はカタカナじゃなかったので、ここで装備品フルカタカナの野望は潰えた。

一度潰えると脆いもので、他の装備品もカタカナじゃなくてもいいのではないかという思いがチラリ。

やはしニポンジンとしては漢字が一番しっくりくるのか


ちゅう事で、装備品の交代を行うことにしました。

カタカナ装備はロザリオとポルトガルに留めて、他は漢字にしよう。


そういえば、蜃気楼のボス退治をした折に紫電の羽衣をいただいたので、ラシャと交代。

実はこの装備も器用+5だったりします。

ラシャの存在意義が消えた瞬間なり。


カタカナ神話の崩壊により、ドラフト2位指名となっていた地球儀が繰り上がりでレギュラーの座を獲得。

さっき買ったカッパが一瞬で二軍落ちという事件が発生したが、まぁいいや。


続いて武器であるが、槍は見た目がけっこうスキなのね。

でも名前がちょとダサイという本音もあったり。何せスピア。

ここはヒトツ、見た目も考慮して鉄砲とかに手を出してみますか。


無銘三連銃とかが販売されている中、一際目立つお値段の鉄砲が。

南蛮式最新銃。

性能は何も言うまい。問題なのはイスパニアを軽く凌駕する価格である。

2300貫ってなにさ。最初にここ来た時の総資産じゃないのさ。

今は金使っちゃったから持ち合わせ無いよ。

それ以前に、
こんなの買う人が風雲鯖内に果たして何人いるのか。

でも躊躇はしない。願わくば外見が少し立派であらんことを…




見た目めっさ普通。
残念!!

まぁ予想はしていましたが立ち止まる事は許されません。




貴方にはこの装備にいくら使ったか計算する勇気はあるか。

合戦装備ならン万貫ぐらい使った猛者もいるであろう。

それならまだしも、今回は完全な『ネタ装備』なのである。

見た目上の変化が無い部分もご丁寧にメリケン装備が入ってきている。


何気なく街を歩いている時に私を見かけ、装備品を覗いて、

『えっ!?』

と驚いてもらえれば幸いです。

恐らく二言目には、

『うわ、バカがいる』

が来ると思われますが。

上杉家中にはこんな奴もいる、と皆様の記憶の片隅にインプットしてもらえれば本望です。




カッパと羅紗製陣羽織の画像を失くしてしもうたが、まぁ計算すれば商人街に捨ててきた大体の金が出てきます。

私に計算する勇気はありません。

019  021

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