|
航空会社ウォッチ・ホントにトクなのはどこよ(2)
はい。半分ほどの読者さんが、前半を読んで挫折して、このその(2)には来られていないものだと思います。…実はですね、このその(2)が書きたいがためだけにその(1)を書いたのです。逆に言えば、その(1)などどーでも良かったのです。 ヒコーキの中における楽しみは、機内サービス…でした。過去形で語るのが悲しいのですが、現在ヨーロッパ内の路線の多くや、大西洋横断線の一部サービスさえ機内サービスは有料になってきています。そりゃそうだ…だって、その(1)で書いた通り、運賃そのものは1ユーロだったりするわけだから、それで酒にメシまで出せるはずがない。…理屈じゃあ分かるんですけど、それでも機内サービスが有料になったというのは悲しい限りです。 それじゃあ、機内サービスはいったいいくらするのよ?というのが今回の主題です。結論を先に書いてしまうと、Ryanairのあまりにえげつない現金主義が垣間見えてきます。本文中、二つ並んだ左の写真はRyanair、右の写真はAer Lingusです。bmiについては画像なしになることをご了承ください。 はい。まずはヒコーキの中で、一番ほしくなるのが水。酒は飲まなくても健康には影響しませんが(いい意味で影響するか)、水は飲まないと大変です。エコノミー症候群とやらも水をたくさん飲むことが防ぐための対策とも言われていますので、水は重要。な・の・に、件の三社とも水は有料。以下は500mlの水の値段。
Ryanair €2.5(340円) Aer Lingus €1.5(200円) 気持ち良心的価格設定をしてるAer Lingusに1ポイント。ちゅうかRyanairさん、たかが水に340円も取るかい。フツー。 ただし、「薬を飲むため」とか言えば、無料で水が飲める…という噂を聞いたこともあります。真偽のほどは不明。まさか、トイレの水を出してるとは…思いたくない。 次に、お酒。ワインの1/4ボトルの値段です。
Ryanair €5(680円) Aer Lingus €4.5(600円) これまた気持ち良心的価格設定をしてるAer Lingusの勝ちで1ポイント。Aer Lingus二連勝。 ビール。350ml缶の値段。
Ryanair €4(540円) Aer Lingus €3.5(470円) その(1)で盛んに褒め称えたbmiですが、ここで急に雲行きが怪しくなってきました。ビール一缶5ユーロは、日本の一缶500円も真っ青のぼったくりぶりじゃあありませんか? ここは、一番良心価格のAer Lingusに1ポイント。 そして、誰が頼むのかは知らないが、シャンペンなるもんがヒコーキの中では扱われています。言わずもがな1/4ボトルですが。
Ryanair €14(1900円) Aer Lingus €12(1600円) シャンペンの質の違いはわからないので素朴に値段でbmiの勝ち。 続いてコーヒー。所詮はインスタントコーヒー。なのに、この値段は何よ?会社とか病院の待合室にあるようなやつなら50セントとかなのに。
Ryanair €2.5(340円) Aer Lingus €2(270円) ここでもbmiとRyanairの談合疑惑が浮かびます。推理ですが、bmiが価格設定をする際、先行のRyaiairの価格を大いに参考にしたのではないかと。かくしてAer Lingusにさらに1ポイント。 食べ物に移りましょう。食べ物は同じ物を扱ってないと比較が難しいですが、まずは、各社ともに扱っているプリングルス。言わずもがな50gのミニ缶です。
Ryanair €2(270円) Aer Lingus €1.5(200円) おっと、今回は、bmiが良心的なとこを見せました。…あくまでRyanairと比較しての話ですが。 というわけで、Ryanairのひとり負け(Aer Lingusとbmiにそれぞれ1ポイント)。 そして本格的に腹が減っている場合食べたくなるのがサンドイッチ。これ、質の違いがあるかもしれないので単純比較はいかがなものかと思いますが、こんな感じです。 bmi €5(680円) (Mature cheddar salad with vine ripened tomatoes and chutney on malted brown bread / Roast chicken salad with cracked black pepper, mayonnaise, vine ripened tomatoes, cucumber and lettuce on malted brown bread) Ryanair €5(680円) (Chicken Salad, Bacon, Lettuce & Tomato, Vegetarian Choice please ask crew) Aer Lingus €4(540円) (Chicken and stuffing)
Aer Lingusのそのストレートさと値段に1ポイント。 そして、Maltesers(チョコレート)175gを各社とも扱っていたので価格比較。
Ryanair €3(400円) Aer Lingus €3(400円) くされ大英帝国のおごりでしょうか。ここはbmiのひとり負け(RyanairとAer lingusに1ポイント)ついでに、さっきのビールのぼったくりの件もあるのでbmiは特別-1ポイント。 ふたたび飲み物に戻ります。コーラ一缶。
Ryanair €1.5(200円) Aer Lingus €1.5(200円) おおっと、初の各社横並びか!…と騙されてはいけません。実は、Aer Lingusが330mlの缶を出しているのに対し、bmiとRyanairは150mlの一口缶を提供しているのです。 というわけで、ここでもやはりAer Lingusの良心的な缶の大きさに1ポイント。 そして、コーラにぜひ入れたいウォッカ。ここでRyanairは禁じ手を出してきました。なんと、Ryanairは
一つ買えばもう一つ無料。…なのはいいですが、この薬とも使いきりのマヨネーズともつかない入れ物はなによ?さらに、自称スーパープレミアムなこの酒は一体どっからやって来たのよ?その点、Aer Lingusとbmiはまともなミニチュア瓶を使ってます。まあ、輸送コストとかを考えると、Ryanairの袋のほうが優れている気がしますが、風情という点では…。しかもどうもRyanairのマヨネーズ袋はこぼしそうで危険な香りがたっぷりとしてます。あ、こぼせば、もうひと袋売れるというしたたかな戦略なのかな?
Ryanair €5(680円) Aer Lingus €4(540円) と、値段は高く、容器はひどいけれども「一つ買うともう一つ無料」のRyanairに分があるかと思いきや、ここで、とんでもないドーピング疑惑が発生。すなわち、Ryanairの袋が25mlに対し、Aer Lingusとbmiのミニチュア瓶は50ml。そう、「一つ買えばもう一つ無料」と言いながら、実は量はミニチュアボトルの半分しかないのです。つまり、値段はbmiと変わらない、Aer Lingusよりもむしろ高いという罠。Ryanairの安さを前面に出すための戦略が見て取れます。ま、ありていに言って... というわけで、Ryanairに特別減点-1ポイント。そして、1ユーロ安いAer Lingusに1ポイントが加算されました。 というわけで、以上の10項目でポイント評価した結果発表です。 bmi 1ポイント Ryanair 0ポイント Aer Lingus 9ポイント というわけで、良心的な機内サービスを提供しているのは圧倒的にAer Lingusという結論にいたりました。そしてもう一つの結論は… 結局、その(1)その(2)を総合的に加味すると、Aer Lingusとbmiがそれぞれ好意的に評価されたのに対し、安いという印象づけのうまいRyanairは実はさほどでもない…という事実が浮かび上がります。次回の航空券購入の際のご参考になれば幸いです。 その(1)へ戻る 表紙に戻る |