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長春から乗った寝台列車には鉄道員の人がやけに多くいました。瀋陽に到着して列車を降りてホームを移動していると、それぞれの車輌のドアに鉄道員が一人一人立っています。こちらの車輌の床はホームより高い位置にあって、ステップが必要です。既にステップは片付けられて発車を待つばかり、たくさん乗車していた鉄道員はステップの出し入れやドアを閉める役目を担っているのかなぁと想像しながら瀋陽駅に降り立ちました。
もともと中国の都市の名前をほとんど知らない私ですが、脱北者事件で何回もニュースで聞いていましたので、今回のツアーのなかでは一番耳に馴染んでいる街の名前です。そして今回のツアーでの最後の観光地となります。
瀋陽駅前の人込みも凄まじいものがあります。牛丼の吉野家のお店が目に入ってビックリしました。こちらの吉野家では牛丼を食べられるのかなぁと思いつつ、バスに乗り込み老辺餃子館に向かいました。ようやく毎回続いた油の強い同じような料理から解放されます。最初に出て来たチマキや紫芋もいいお味です。お待ちかねの餃子は7種類ほどの蒸し餃子に焼き餃子1品と水餃子1品でした。ニンニクは餃子の中には入っていないようで別に置かれていました。次々と出てくる蒸し餃子をいいペースで頬張りましたが、しばらくして???。中の具は違うはずなのですが、どれも同じ味がして違いがわかりません。というか味がしません。同じテーブルの方々の感想も私と一致していたのですが、味がわからなかったのは厚い皮のせいだったのかもしれません。唯一、水餃子はスープと一緒に食べるので味がしっかりしていました。水餃子は小振りで給仕の係が鍋からお椀によそる時に「何個入るかで○○の幸せ」とゲーム感覚で楽しませてくれました。多少残った蒸し餃子を水餃子の鍋の中に入れて暖めて食べようということになりました。給仕の女の子は戸惑いながら承知してくれましたが、鍋に醤油を入れ始めましたところ、さすがにストップをかけました。私は既に満腹で手が出ませんでしたけど、きっとその鍋に入った蒸し餃子が一番おいしかったのではないかと思った次第です。食事が終わり、まわりのテーブルを見回すと、山のように餃子が残っていました。やはりみなさんの口には合わなかったようでした。
翌朝、まず北陵公園に出掛けました。駐車場の料金はバイク2元、小型5元、中型8元、大型10元となっています。ここは清の2代皇帝を祀った陵墓で正式名称は「昭陵」です。外門から内門までは1kmぐらいあるでしょうか、16人乗りのカートに乗って移動します。睡蓮やカバのオブジェに???と思いつつも、ここに来て初めて中国らしい建物に会えたという感じです。ちょっぴり中国の歴史に思いを馳せました。
北陵公園を出た後はお土産屋さんです。ここがツアー最後のお土産屋さんで、なんとか手持ちの元を使い切りたいと思いました。いろいろあって売り子さんも一所懸命ディスカウントして買う気を煽ってくれます。時間切れで結局買ったのは「お茶」です。ツアーの人に「へぇー、静岡の人がここでお茶買うの?」と言われてしまいました。ごもっともです。でも他に自分が欲しいものも、お土産に買いたいものもなかったんです。放っといて下さい。(T_T)
とりあえず手持ちの元を減らして最後の観光地となる瀋陽故宮に向かいました。ガイドさんによると故宮は北京と台湾と瀋陽にあるけれど、皇帝が実際に住んだのは北京と瀋陽ということでした。由緒正しいということでしょうか。中は確かに中国の歴史を感じさせてくれる建物群です。見終わってガイドさんからテレホンカード大の入場券が配られました。入場料金は50元だったようです。ちなみに国内線の空港利用料も50元です。
瀋陽故宮を後にして、昼食です。ずーと油の強い料理が続いたのですが、連れて行かれたレストランでは「日本が近づいた」と思わせる料理が出てきました。嬉しかったです。
昼食後、瀋陽駅に向かいます。改札を通るとすぐX線の手荷物検査がありました。乗り込んだ列車は2階建てで、エアコン完備です。私たちの座席は2階に用意されていました。こんな列車も中国にあるんですね。大連までの運賃が95元です。ハルピン・長春間が普通の快速で103元だったことを考えるとお得な感じがします。ちなみに国際線の空港利用料が90元です。大連が近づくと車内放送でラジオ番組のようなものを流し始めました。サービスの一環でしょうか。私としてはボリュームを下げて貰いたいなぁと思う代物でした。
そんな中、大連空港に差し掛かりました。丁度飛行機が飛び立つところで、まっすぐ私の方に向かって離陸していきました。なかなかの迫力です。でも離陸に失敗したら怖い話です。ガイドさんの話では新しい空港がクルマで1時間ほどの距離に建設中なのだそうです。空港が移ったらガイドさんは仕事を辞めると言います。「これ以上きつくなるなんて冗談じゃない」のだそうです。私たちに同行している間は「ホテルでも24時間対応」と言っていました。ガイドの仕事は大変のようです。毎日Tシャツにジーンズ姿で、それぞれの街では現地ガイドが面倒をみてくれるし「気楽なもんだなぁ」というのが私の感想なのですが、実体は違うということなのですね。やはり楽な仕事はありませんね。 |