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雑記帳

たまには


最近読んだ本を紹介。
面白いとは限らない。


タブロイド 山口雅俊・井上由美子/徳間書店
タブロイド:人目を引く見出しや写真をたくさん載せた、センセーショナルなニュース主体の小型新聞。一般家庭に配達されるのではなく、主に駅の売店やコンビニで売られる夕刊紙。tabloid[英]
タブロイド記者は、人を助けたり、守ったり、支えたりしない。それどこか、人に嫌われ、ののしられる仕事だ。それでも――、
私は書く。私は働く。
要するに――、この仕事は、自分なのだ。
☆☆


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マダム・グレコ 藤沢周/川出書房新社
徹底的に「物語」を拒否した奇怪な小作品集。

「人間は考える一本の人間である」
そんな言葉が葉先で浮かんだ。曖昧さと甘えの数多くは、自分を他に置き換えてしまうからかもしれない。



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ショートショートの広場 星新一(編)/講談社
まえがき
昭和五十三年の秋、講談社が文庫のPRのために「推理・SFフェア」をおこない、読者とのつながりを強めようとした。その一環として、一般からショートショートを募集し、優秀作の十名を海外旅行へ招待と言う企画がたてられ、選者を私が引き受けた。

優秀作、選外佳作計45編の集大成。アマチュアの作品とはいえ読み応えも充分であろう。
☆☆☆


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こまんたれぶー 仁川高丸/角川書店
佐倉 嬢…あたし。敗戦処理投手。小学五年生。母子家庭。
四月一日。突然、引退の日が来た。夢が悪かったに違いない。雨のマウンドに7回途中からのリリーフだった。7回だ、7回。5回コールド負けが基本のわが『成就寺ジャングルズ』では考えられない。1アウト2塁。ただしスコアは8−1。これはうちのチームからすれば、ほぼ同点みたいなもんだ。でも関係ない。カーブのサインにうなずく。監督の方針で、カーブが投げられるのは夢の中だけだ。ゆっくり振りかぶってクイックで投げる。びしっ。ボールが指から離れるいい音。
すべては、この引退から始まる。
☆☆


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黄色い猫 吉行理恵/新潮社
猫をいい愛し方をしている人は、その猫が死んだら、次の猫を飼わなくてはいけない。死んだ猫の魂が次の猫にやどって二人とも幸せになれるのです。早ければ早いほどいいのです。

猫をテーマにした中篇作品集
☆☆


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透き通ったタマゴ 篠崎未知佳/マガジンハウス
彼女たちを取り巻く世界は、まるで、『透き通ったタマゴ』のようである。
タマゴの中は温かく、外界の雨風におびやかされる心配もない。空の存在が目に見えないから、周囲の人たちはもちろん、当の本人すら、その中にいることを忘れかけている。
これ以上居心地の良いところはないはずなのに、なぜかその中にいると、どんどん心が空っぽになっていく。



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こうのとりを放つ日 みどりゆうこ/集英社
サロゲイト・マザーとなることを選択した一人の女性がいた。彼女は命を、幸福を人々に運ぶためにこの「職業」を選んだ…
遺伝子とは、親とは、そして生命倫理とは。
考えさせる一作。
☆☆☆


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ミルクコーヒー 中野向日葵/健友館
私には恋人が二人いる。
そう言うと世間様は、私を白い目で見るかもしれない。
でも、そうではない。いわゆる二股ではなく、三人でつき合っているのだ。

辻くんってコーヒーみたいだ。
そうすると私は、ベタベタと甘い砂糖だ。
そこへコーヒーと砂糖を上手く調和させるミルク、西河くんだ。
☆☆


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