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雑記帳

そばにいて


拝む手を擦り合わせたくなる粉雪の舞う初詣にびいろの空

指折って数え待つ日にあと一夜期待とともに少し寂しさ

もぐり込む布団冷たし外寒し明日はどんな一日だろう

立ち尽くす雨降りしきる交差点人込みに消えて行く赤い傘

思い出すまた消えていく繰り返す動き出すそして夢よみがえる

諦めたはずなのにまだあの人に会えないことがこんなに辛い?

邂逅す幼馴染の化粧顔賛辞かけつつ愁懐の感

心当てに旅に出ようと思い立てば気持ちは既に遠い空へと

「大人」だと幼心に憧れた齢もとうに過ぎてゆく我

進むべき道見つからぬ闇の中悩みもがけどまた立ち往生

首筋に吹き込む風にジッパーを顎まで上げてせめて抵抗

ホームへと入り来る電車それぞれの家路に続く転轍機(ポイント)を越え

木漏れ日のそのあたたかさ道端で日向ぼっこのお散歩親子

通学の足ふと止めて見上げればかすかに赤い梅の枝先


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