Back
雑記帳
遠い空で
旅
「何故山に登るのか?」「そこに山があるからさ」登山家は言う。
旅人に問う。「何故旅をするのか?」
人は皆、時の流れの中を生きている。大きく、果てしなく強く、そして目に見ることの出来ない流れ。その中で出会い、愛し、競い合い、いがみ合い、悩み、成長し、別れを繰り返していくもの。流れには、いくらあがいても逆らうことは出来ないし、留まることすら出来ない。それは誰しもがわかっていて、誰もそのことにあえて反抗しようとはしない。SFの世界を除いては、反抗することを思い立つこともまず殆どない。
けれど、流れに身を委ねていればいつも快適でいられるとは限らない。「このまま、ずっとこうしていたい」「あの時ああしていれば…」「早く大人になりたい」……むしろ、流れに身を任せている時よりも流れに呑まれている時の方が多いのが現実といえるのかもしれない。そんな時、人は圧倒的な流れの力を見せつけられる。反抗することすら思い立たせぬほどの圧倒的な存在。
反抗することの代わりに、人は逃げ出すことを考えた。自分のいるいまここでの時の流れを抜け出して、こことは違う別の流れに身を投じてみる。自分のいない時間に入りこむ。そのために、人は旅に出る。
当然なことだけれど、全く違った時の流れなんてこの世の中に存在しない。自分が元いた流れと、必ずどこかで繋がっているもの。しかも、その新しい流れだって同じように大きく、果てなく強く、目に見えないことに変わりはない。きっと、その流れの中でもまたいつか、いっぱいいっぱいになってうんざりしてしまうに違いない。…そのことだって、人は皆分かっている。
それでも、十分承知の上で、人は旅に出る。まやかしのその場凌ぎに過ぎないもの、それでもいい。今と、何か一つでも違った風を求めて。
Back
眼に映るもの
幼い頃、学校帰りの道草が大好きだった自分を思い出す。少しだけ、一本だけ隣の道に入ってみよう、一つだけ違う角で曲がってみよう…
例えいつもと同じ道でも、今日は道の左側を歩いてみよう、明日は右側にしよう、今度は途中で横断してみよう。立ち止まって、石段に上って、後ろを向いて、伸び上がって、塀に腰掛けて、時にはしゃがみ込んだりして。
同じモノをいろんな所から見てみる。そんなことを繰り返してきた。
なんで?そんなに面白いものがあったの?そんなに好奇心旺盛だったの?…後者はまぁ間違いではないのかもしれない。
視点を変えること。それが好きだったんだと思う。そしてそれは、今でも好きだ。
小さな町だから、私達は小学校半ば頃にはもう遊び場は「外の世界」に移っていた。もうこの町では遊び尽くしてしまった、そんな感じで飛び出していった。でも私は、時々この町を歩き回った。時には自転車で走った。何の用があるわけではないけど、ほんの少しだけ「何か」を見つけることを期待していたのかなと思う。
新しい町に来たときも、私はやっぱり必ず「町を見る」ことにしている。別に、自分の中での決まりとかそういうつもりは無いけれども。それが旅行であれ引越しであれ、自然と、来た町の中を自分のペースで歩き出している。別に、観光地や景勝でなくてもいい。どんな人が、どんな生き方をしているんだろう。どんな歴史が、どんな町並みを作ってきたんだろう?そんな土地の空気を感じられたらと思う。
Back
アジアを歩く
私なりの海外旅行のすすめ、アジア編。と言っておきながら私はアジア以外の海外旅行の経験がないのだから他は書きようがない。
1.一人旅。
やはり地元の空気を感じるには単身乗り込むのが一番。思う存分好きなところに出かけ、好きなところに留まれる。私のお奨めは地元の人々の集まる市場などだ。アジアの市場はどこも活気がある。店のおばちゃんと値段の交渉をするのもおもしろいと思う。日本も昔はこんな、売り手と買い手のやりとりのできる小さな店があったんだろうな、と知りもしない「旧き良き日本」への郷愁を憶えることも。そしてもちろんメジャーな観光スポットも、自分のペースで見てまわれるからいい。じっくり好きなだけお楽しみください、ということだ。(時には見知らぬツアーに混じって解説を聞きながら・笑)
2.ツアーで行く。
学生の旅行でツアーに参加するのは結構少ないのかなとも思うが、意外とお奨めだ。そのとき、日本人のガイド付きのツアーじゃさすがにおもしろくない。現地人ガイドのつくツアーだと、そのガイドさんと仲良くなるのも旅行の醍醐味といっていいのではないだろうか。他のツアー客(大抵はオバチャン方ばっかりだけど)とも気が合うと結構楽しい旅になる。何といってもそこは海外。日本人同士というだけでも妙な連帯感が生まれてくるものだ。旅が終わって、空港でガイドさんやツアー客とがっちり握手して別れると、旅の思い出もまた違ったものになるかもしれない。
3.気心の知れた仲間と行く。
…というアジア旅行はやったことがありませぬ。韓国ぐらいに行ってみるのもいいのかもしれない。
Back