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雑記帳

「今」というときに



上り電車
渋谷であった幼友達
いつしかみんな「東京」に来てた

小さかった頃電車に乗る事さえ
ドキドキしてたような
小さな町でともに遊んだ
それだけでも充分で
遠い街大きな街へ
‘お出かけ’すること
日常じゃない何かだったり
大きくなることの証みたいに感じてた

年が過ぎ「大人」に近づくほどに
進んできた道を
いまになって振り返る
むず痒い思い出とともに

「東京」までの微妙な距離が
僕らの成長を測るモノサシだったって
言葉にはしないけどきっと同じ思い

今もまだ夜になれば
あの小さな町へ帰るのに


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夏空
抱きしめたこの気持ちこの想いそのままで
風を切って走り出した
このまま真夏の空

ふざけすぎて伝えること無く
消えていった優しい一言
まだここにもほら
見上げればいつもあるよ
白い雲青い空頬なでる風とともに

忘れない眼差しだけでも
運んできたその願は
消えはしないから
きっといつか見えてくる
新しい一日に相応しい夢をのせて

駆け下りた坂道
ハンドル切って向かう
あの道へ


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セピア色の夢
ひとりふらりと出かけた
小さな映画館
ちょっとだけ窮屈な
古ぼけた座席のスプリング

隣に座る見知らぬ人
誰かの姿に重ねてみる
明かりの落ちるこの箱の中
ざわめきを飲み込んでゆく

何かを変えたくて
でも素直になれなくて
いつもと違うこころの形を
スクリーンに探してた

また明日が来ればそんなひとときも
いつも通りの1シーンに納まるんだろう
このおもいもいつか


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