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雑記帳

鮮やかな季節


何もできず来るあてもない君からのメールを待っているだけの恋



生欠伸ひとつこらえて秋の宵



肩の荷をひとつ下ろして背筋伸び ちょっと遠くが見えた気がした



カーブしてトンネルの先に消えてゆく赤い尾燈に何をか思う



おやすみの言葉を虚空に吐き出して冷えた体を一人横たう



人ごみに探し掴んだあなたの手 師走の空に雲なかりけり



くるぶしを埋めるほどの黄色道 枝の向こうの青すぎる空



改札口別れのことば言えなくてただ見つめてる君の唇



吐く息の白さも 遠く仰ぎ見る山も 白さが鮮やかな朝





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