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雑記帳

みえないもの



時には狭すぎる部屋の中で
押さえ込んだ心傷だらけにして
大人になるということの不条理さえ
時間と共に溶け込んでいった

痛みは少ない方がいい
辛いことは見えないフリしたい
格好つける相手もいないから

交差点立ち止まり
白い吐息斜め上に吐き出した
右肩の先に空いた空間
誰かに埋めて欲しくて

ついては消えるサイン
足音に紛れ押し流される時間
ひとりの時このまま

何を求めているんだろう?
誰を追いかけているんだろう?
瞼に浮かぶ顔はぼやけてて
踏み出す一歩がわからないよ

小さな頃に好きだった
面影だけを追っていた
眼の奥に像を結ぶには
まだ少し時間が要るみたい

強がりも必要ないのに
ありのままの自分って一体
誰のどんな姿なの?

ドアを開けて踏み出す一歩
光の中に笑顔で佇む影が
見えたような気がした

もうすこしそこで待っていて



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