Back

雑記帳

切り取ったいまを重ねたら



踏み切りの音消えてゆく夕のまち
                                          塗りつぶし記憶を捨てたダイアリー
                  暗い部屋メール着信光るいろ
                                五月雨て千々なる心押し流せ
                                  街明かりひとつぶ消えて午前二時
        闇のなか響くは時を刻む音
                                                          陽に抱かれ風に輝く夏青葉
                        ビルの間見上げて気付く陽の高さ
                                            会いたいの只ひとことに想い込め
                      青空にクレーン赤白林立し
    ステージのライトにかすむ俺の道
                力にもなれない己の不甲斐なさ
                                                        杯の数を数えて秘め話
                            夜が明けて白みゆく空酔いの後
                                                    ひと一人出逢える事の大切さ
          一日がひと月になり年重ね
                              汗ばんだ肌吹く風に夏を見る
                                                      久方の晴れ間の覗く十六夜か
                                        如何にして君に捧げん流れ星
                                    夕闇にみれば黄色い朧月
            自転車で駆け抜けて行くあいつの背
                                              ネクタイをゆるめ一息手酌酒
                                                  言い合いを出来るのもまた旧友だから
      水飛沫切って一息深呼吸
                                                            20号飛ばして星を見にゆこう
              高原の夜明けの霧と輝いて
                                      首都高を抜ける夕暮れ摩天楼
                                                帰り道「いつも」に戻るまたあした
                    その瞳吸い込まれるまま会いに行く
                          抱きしめたいその思いだけ空を切り
  強がりを言えないはずの痩せ我慢



Back