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雑記帳
そしてその一歩
師走だという街の声に急かされて進める歩み ビル風寒く
誕生日ひとつ迎えた父の背は大きくもあり小さくもあり
雨戸開けそそぐ光の柔らかさ 寝ぼけ眼を優しく包む
少しずつ色を変えてく並樹道 また来年も繋ぐ命へ
声重ね息を合わせて言葉寄せ生み出す歌に心を乗せて
ただ何も言わずに君の手を取って温めてみる 冬の道端
氷雨降る灰鼠色の空の下 送るメールでつながってたい
ごめんねと言う回数が少なくてすむなら きっと幸せだから
雑踏を押し流されて いつの間に行過ぎていた自分の居場所
ふと見れば 隣を歩く見も知らぬ人の手にある同じ携帯
一言で「あぁそのことか」と分かり合う友というのは心地よきもの
毎日が変わらぬ通学電車から見下ろす河原 子供等の声
君は今忙しいかなと知りつつも 「会いたい」メール送ってしまう
流れ星ふたつ数えて願い事あなたのためにひとつあげよう
窓の外並んで走る各駅と抜きつ抜かれつ滑り込む駅
酔い醒まし のんびりネオン眺めつつ帰宅の波に追い越されてく
もう何度同じこの道歩いたか 君を送って帰る真夜中
友達の恋路垣間見ほっこりとした気持ちになる冬のある夜
急停車揺れてぶつかる隣の娘 睨まれたって不可抗力だよ
文庫本ひとつ読み終え 今日もまた暇に揺られる帰りの電車
Web日記書こうと今日を振り返り 伝えたいのはどの顔だろう?
街角に注連飾り売る小屋が立ち 残す日数も片手指折り
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