この文章はミルトンの失楽園(英:1827年)の小説を参考にしています。
アダムとイブが楽園から追放される話なのですが
テーマを天使に関する記述に限って書かせて貰います。
多少表現は修飾してありますが御了承下さい。
まず、キリスト教に登場する天使の名前というとミカエル
(英:マイケル、仏:ミッシェル)の様にエルが付きますが、
これは〜する者と言う意味です。
堕天使のルシファー/ルーキフェルは光をもたらす者、
という意味になります。(ルックス:光、エル:〜する者)
そのルシファー(明けの明星の意味もある)も天界から追放されると
「サタン」(敵:ヘブライ語)と呼ばれるようになります。
古代の神話と言うと非常に性格の似た神にプロメテウス(ギリシャ神話)
があります。
この話は有名で、人類に火を与えた為天界から追放され、
貼付けの刑に服すというものです。
プロメテウスは人類の恩人という事になっています。
何が言いたいかというと、同じく人類に光を与え、知恵を授けたのに
キリスト教ではこの天使の事を「人類を惑わした悪人」としている点です。
ミルトンの失楽園は聖書に基づいて物語を書いていますが、
筆者が主人公を神ではなくこの堕天使の物語の様に書いているのには
驚かされます。(反発もあったようです)
ルシファーについて説明すると非常に高位の天使で、
神の次に実力があるとされました。
軍天使ミカエル(炎のサーベルを使う)に匹敵するする戦闘力を持ち、
天界では神々しく美しい姿でした。
(天使の性別は不明です。
又中世には民話の妖精やローマ神話のキューピットと区別がはっきりしなくなりました。)
神から追放され、天使の1/3の軍勢と共に地上に落ちたルシファーは
地下に建設した万魔殿より、空中都市天国の奪回を主張します。
(天国についての記述では正方形でオパールと金で出来ており、
地球とは黄金の鎖で繋がっていて、巨大な建築物の様です。
昔の人が「浮かんでいるなら雲の上だろう。」と考えた様に、
現代の人はこれを浮かんでいるなら静止軌道上と考えるでしょう。
他にも火を噴くピラミッドで地球に行く表現などがあり、
想像力には感嘆します。)
この堕天使が万魔殿で演説する場面は植民地アメリカが支配者である
イギリスに対して独立を宣言する演説を思わせます。
結果としてルシファーは目的を果たせないのですが、
「主人公」には魅力を感じてしまう物語でした。 〆
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