

40年ほど前に読んだ、ジャリハルラル・ネールの「父が子に語る世界史」という本が、
漠然とですが私とインドとの最初の出会いです。
いま少し世界史の糸をたぐって過去の世界史を知りたいと思ったのも事実ですが、
ネルーが囚われの獄中でわが娘におくる愛情の深さというか、
わが子にあれだけの歴史からの啓示と導きをくみとらせたいと、
独立への不屈の勇気と冷静な確たる叡智をもって綴った書簡に震えるような
感動と驚きで6〜7冊全部一気に読んだ記憶があります。
インドの文明は長い歴史の中に非常に奥深いものを持っているので、
仏教精神の中に育まれた私はインドの古代遺跡には深い関心と
不思議な魅力を感じるのです。
アジャンタとエローラの遺跡 それにインドで最もインドらしいバナラシ、
この三箇所は何としても訪れてみたいと思っていました。
| 写真、地名で |
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| ベナレス | アジャンタ | エローラ | エレファンタ島 | アグラー城 |
語学力の乏しいおばちゃん4人で旅した記録です。
悠久の国インドでは、目耳鼻口など全ての感覚器官を総動員対応しての旅。
これがインドの旅です。
巨万の富で築かれた美もあれば,かの混沌とした刺激の強烈さに目をそむけて
素通りしたい非衛生的場面もあります。
耳にあっては深遠な瞑想的なインド音楽から 放し飼いの牛の鳴き声
ほこりを撒き散らしながら走る自動車の騒音などなど。
鼻にあっては香り高いサフランや白檀の香りから汚物の悪臭に至るまで。
舌にあっては香料のきいた多様なインド料理。
肌にあっては高級ホテルの風の清清しさから 狂わしそうな灼熱の太陽や熱風など。
これらの感覚器官が脳細胞によって どう処理されるか
旅する人によってそれぞれ違い複雑微妙なイメージが異なることが
インドの旅の面白いところのように思いました。
勿論見物の旅ではありますが心の旅であったと思います。
インド社会は万華鏡
インド社会の複雑さと多様さ その煩雑さには旅する前にたじろいでしまいそうです。
私たちのように単一言語 単一文化に慣れたものには理解できないと諦めてしまいそうな
8億人のカースト制。膨大な土地の広さで言葉も違い習慣も作法も異なり奥深い。
そして男女の区別も伝統的に厳しい国ですから
一度は実際に旅する値打ちも大きいものです。
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インドを旅して、寺院や街角の祀堂などで見かける神々の姿があまりにも多いので
私たちは驚かされます。踊るシヴァ神 首や胴の周りに蛇を巻いた神やら
ヒンドゥー教の神々を私の目で見るとあまりにも異様に見えます。
猿の姿 像の頭の神があり あまりにも色鮮やかで艶かしくこれが衆生という
観念から生まれきたのか疑問に思うような神様もあります。
日本にも帝釈天や水の神様の水天宮 美の神吉祥天 弁舌と音楽の神弁才天
布袋に大黒様など‥‥ インドから渡って来られた多くの神様がありますが、
その神を奉ずるならば その信仰に沿って人々の品性を高め修養に資すると
いうような感じがします。仏教は覚りを求めるというのが出発点だからでしょう。
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