2002 J1 1st Stage
03/02 | 第1節 | vs.鹿島アントラーズ | 東京スタジアム |
原新監督のもと、攻撃的なサッカーを目指す東京。遂にその姿を公式戦で披露するときが来た。2002シーズンの開幕戦。相手は昨季総合王者の鹿島。相手にとって不足はない。というか原新監督の初陣で対戦するにはやや酷な相手とも言えた。だが、試合を終えた時、それは杞憂にしか過ぎなかった。
日記でも記載の通り、筆者が東京スタジアムに到着したのは前半30分頃。一緒に観戦予定であった友人(鹿島ファン)は最初から試合を見ており、筆者が着くまでの2得点を携帯メールで知らせてくれていた。
前半も半ばを過ぎないうちの東京の2得点が、鹿島サイドにどれだけの衝撃を与えたかが手に取るように分かった瞬間であった。
腰を落ち着けて観戦態勢に入れた30分頃は、双方ともにやや落ち着いた展開になっていた。だが、どうにも鹿島の動きは連覇達成時のそれとは違い、明らかに重く見えた。中盤の鍵を握る中田浩二が不在、リーグ開幕前に既に公式戦を5試合ほどこなしたことによる疲労など、理由を並べるのは簡単だが、ボールが回っていない。そこには東京の積極的かつ堅実な守備もあるだろう。本山・小笠原がボールを持っても、ボランチ三浦を中心に数人で囲い込み、満足にボールを動かせない。時おり飛び込んでくる鹿島FW鈴木へのボールも、CBの伊藤・ジャーンの読みの鋭さ、左SBにコンバートされている下平の献身的なDFでことごとく食い止める。小笠原のPA内でのコントロールショットも、土肥が片腕ではじき出す。
2−0のまま終わるかと思えた前半終了間際、バックパスを土肥がキックで大きく蹴りだし、鹿島陣内で跳ね返そうとした鹿島の選手がさらに後方へ流してしまう。ボールの流れた先にいたアマラオがそれを押さえ、振り向いてから左に位置していた小林成へパス。小林成がダイレクトで中央へ折り返すと、走り込んでいたケリーが相手DFと競り合いながらダイレクトで流し込み、大きな3点目をもぎ取った。
後半開始から鹿島はボランチの本田を下げ、野沢を投入して逆転への態勢を整えるが、流れは変わらず。3点をリードした東京も受身にならず、前半と同様の積極的な姿勢を見せる。
その東京の姿勢がまたもやスタジアムを歓喜の渦に包み込む。52分、PA付近でのパス回しから右サイドの由紀彦に繋がり、ダイレクトでクロスを送る。中央でアマラオが相手DFともつれ合うような形になり、ボールは通り過ぎていくが、そこに待ち構えていたのは小林成。ワントラップの後にGKの股間を破るシュートを放って、遂に4−0! 試合前までは誰もが予想だにしなかったスコアになり、勝利が殆ど確定した瞬間でもあった。
鹿島は柳沢と鈴木の両FWを相次いで下げることにより、本山をFWにより近づけ、アウグストと名良橋の両SBをウィングバックの位置に押し上げる。この陣形配置と東京の運動量低下により、互いに攻め合う状況へ変わっていく。それでも4点差で余裕の東京は、アマラオを下げて福田を投入。前線からの守備意識を再び取り戻す為のものであろうが、高齢のアマラオを休ませることが出来るとは。。。 昨季は左サイド中心で使われていた福田のFW1本での起用は、こんな所でも良い効果をもたらした。ただ、この日の福田はやや空回り気味で、ボールの流れをせき止めてしまっていた。
79分に平瀬に1点返された直後、東京サポ期待の新人、ユース出身の馬場が由紀彦に替わる。更には怪我から復帰の浅利も投入し、守備の引き締めを図る。しかし、鹿島の意地に押されたのか終了間際に秋田に頭で叩き込まれてしまう。それでも2点差。そのままタイムアップとなり、原新監督の船出は、世間的には大波乱の、東京的にはこれ以上ない最高の船出となる試合であった。
鹿島の動きの悪さは確かに目立った。しかし、それを露呈させたのも、三浦を筆頭に積極的なチェイシング&プレッシングであった。複数人で囲い込んでボールを奪い、すかさず攻撃に転じる。原監督の目指す戦い方が効果的に機能した。特筆しなければならないのは、小林成。巧みにサイドから中央へ流れ込み、意欲的にゴールを狙った。その甲斐あって、小林成は2得点2アシストと大車輪の働きであった。
大量リードを奪ってからの2失点はやはり納得いかないが、まだリーグ戦は始まったばかり。心と体が乖離しないように留意すれば改善できるものだろう。そして、始まったばかりなのだから優勝云々は全くもってナンセンスではある。それでも、「原東京」の船出として、これ以上ない位の幸先良いスタートを切れたのは確かである。
03/09 | 第2節 | vs.浦和レッズ | 埼玉スタジアム2002 |
「守りも出来る! 守りも出来る!」
試合終了後の東京G裏のコール、これがこの日の試合を物語っていた。開幕戦とは打って変わって我慢の試合となった。
東京は由紀彦が負傷によりベンチにも入らず、替わりに星がJ1でスタメンデビューを果たした。その他は開幕戦で鹿島を粉砕した時と変わらぬメンバーで臨む。対する浦和もトゥットがスタメンから外れているものの、エメルソンと福田という俊足ツートップを擁している。相変わらず浦和G裏のコールは声質が統一されていて迫力があり、これはこれで凄いモノだと思ってしまう。
浦和は東京の前線からの激しいプレスをかいくぐる為、早めにサイドにボールを散らしてくる。エメルソンもサイドに流れてボールを受けるものの、そこから先が上手く繋がらずチャンスには至らない。東京もアマラオ・ケリーがマンマークに遭い、更に由紀彦欠場の影響もあり、サイドからの突破も単発かつ淡白なものに終始してしまう。コバのシュートをGKがこぼし、それを拾ったケリーのシュートが枠を外れた時が最大のチャンスで、殆どチャンスらしいチャンスも生れない。どちらかと言えば浦和ペースで進んでいった印象もするが、その浦和のチャンスも、山田のクロスをエメルソンが土肥の目前で合わせたダイビングヘッドくらいのものであった(シュートは地面を叩いてバーの上へ越える)。
一進一退の攻防が続いていた34分、文丈が負傷して一旦ピッチの外へ。程無くしてピッチに戻ってきたが、その途端に自ら交代を申し出る。結果的には靭帯断裂で今季絶望の大怪我であった。
両者無得点のまま迎えた後半、試合の流れは相変わらず浦和寄りではあった。だが、先手を奪ったのは東京。50分、左に流れていた星に下平からボールが回る。星は若干キープしつつマークをずらしてクロスを送ると、ファーサイドのゴールに吸い込まれた。
飛行機ポーズで喜ぶアマラオ。これはアマラオ今季初ゴールなのか? G裏も東京音頭に続けてアマラオコールを繰り出す。しかし、、、場内に流れたアナウンスではコバだった。筆者の席(ゴール裏サイドスタンド)からじゃ誰が決めたか分かりづらかった。。。
しかし、その直後、浦和MF山田の突破を下平が身体で防いでしまい、この試合2枚目の警告で退場。すかさず小峯を星に替えて投入するものの、1人少なくなった東京は防戦一方の展開を強いられる事になる。浦和はトゥットを投入し、ビハインドを跳ね返す態勢を整える。それでも浦和の最後の詰めが甘く、東京の集中力を切らさない守備で浦和の攻撃をことごとく切り抜けていく。
最大のピンチは68分。東京陣内で得たFKをトゥットが素早くリスタート。反応していたエメルソンにPA内でボールが渡り、飛び出した土肥をかわす。放たれたシュートはゴール内へ向かっていくが、戻っていた小峯が間一髪でボールに触り何とか失点を間逃れる。
浦和はその後も田中・永井というFWを投入、魅惑の5トップを形成するものの、先ほど以上のチャンスは作れず。東京もアマラオがボランチの位置にまで下がって必死の守備。ジャーンと共に浦和の放り込みを跳ね返し、攻めあがってはシュートを放ったかと思えば、再びそのクリアボールに対して守備に行く。その献身的なプレーの甲斐もあり、1−0のまま試合終了。苦しい展開ながらもなんとか守り切った。
昨年7月以来の無失点試合とは言え、守る事に専念していれば強いものだと再確認した。確かに下平の退場以降は時間が長く感じられたが、集中を切らさずに守り抜いた。これも今後の財産として残されていくはずだし、連携を深めるきっかけにもなってくるはずである。確かに三浦の負傷など杞憂される事項もあるのだが、その穴をどう埋めていくのか、原監督の手腕に期待したいところでもある。
03/16 | 第3節 | vs.横浜Fマリノス | 東京スタジアム |
実際の試合から一ヶ月以上経った状況(4/5執筆)で、まともな観戦記なぞ書ける訳も無いのだが、おぼろげな記憶を元に纏めてみたい。
東京は由紀彦が怪我から復帰。しかし前節で文丈は大怪我を負い、下平は退場で出場停止。浅利・藤山が今季初スタメンとなったものの、ベンチには新人MFの前田が。これを大抜擢ととるべきか、苦しい台所事情を晒しているととるべきか。。。 対する横浜は開幕戦で退場処分の松田、昨季からの持ち越しで出場停止だった奥が今季初出場。外部の予想する横浜のベストメンバーがこの試合で組まれる事になった。
試合は大半が横浜ペース。中澤が加入し、松田に凡ミスの見られないDF陣は確実に強固になっており、加えて波戸・ドゥトラの両サイドも攻め上がるのを抑え、より堅いディフェンスを構築していた。中盤も中村を中心にテンポの良いパス回しを見せる。ウィル・清水のツートップが消えていたおかげで、東京は決定的に崩される事も無かったが、付け込むスキが見当たらない。
東京は文丈不在の戦い方を見い出せておらず、横浜のパス回しの影響もあってか中盤でのプレスがかからない。浅利は文丈のような相手を猛然と追い込んでいくタイプではなく、危険地帯を察知してその穴を埋めるタイプ。必然的にボール奪取の位置は下がらずを得ない。久々の公式戦出場の藤山が、ボールを持った後の次の動きがどうしても遅れる為にリズムも途切れがちで、右の由紀彦の突破に頼らざるを得ない状況に。それも安定した横浜DF陣にことごとく跳ね返される。
そして目立ったのは主審のレフェリング。中村などのドリブル突破を、東京DF陣が身体を寄せて止めようとする度に鳴り響く主審の笛。ボディコンタクトへの過剰なまでのファウル判定。ピッチからも、スタンドからも不満の色が濃くなっていく。笛がなる度に訪れる直接FKの危機。これを土肥が弾き返していなければ、試合は前半で決まっていたかもしれない。
先制点は75分。横浜陣内でコバがキープしていたボールをかっさらわれ、カウンターを仕掛けられる。波戸が右に流れていた中村にボールを預け、ゴール前中央にクロスを送る。これがフリーになっていたウィルにピンポイントで繋がり、余裕綽々のヘディングシュートが東京ゴールに突き刺さった。その後に東京は松田を投入し、前線での基点を増やしてロングボールを送り込むもののゴールは遠く(
周囲のフォローが足りなかっただけで松田は競り負けてはいなかったですよ、念の為)、ここまでの試合の流れからしても、横浜の勝利は確実かに思われた。
しかし、ロスタイムも終わりに近づいた時に奇跡が起こった。どうにかこうにか奪ったCK、宮沢が蹴ったボールに二アサイドのケリーが頭で合わせ、横浜ゴールに吸い込まれた。普段以上に喜びを顕わにするケリー、他の選手、スタンド。後日、ニュースを見ていたら
原監督も大ハシャギしていた。。。
延長戦は昨季2ndの対戦時でも披露された、横浜・松田のポジション度外視の攻め上がりが炸裂する。それも功を奏さない所まで昨季と同じになるとは思わなかったが。結局、両チームともに勝点1を分け合って試合は幕を閉じた。
とにかく、東京にとってはなんとか負けずに済んだ試合であった。試合勘が戻ってなかったとは言え、藤山と周囲の連携の悪さは良く目立ったし、全体的にリズムの悪いままに試合を終えてしまった。牽引役を担っていた文丈の穴は想像以上に大きかった。土肥と中央のDFの健闘が無ければ、ロスタイムの同点ゴールも生れなかったかも知れない。1週間で文丈がいないなりの戦い方を完全に機能させるのは酷な話だが、それを見つけられない限り、今後はもっと苦しくなるかも知れない。引分に持ち込めた安堵感と今後への不安が錯綜した試合であった。
03/31 | 第4節 | vs.清水エスパルス | 日本平スタジアム |
coming soon!
(スマン、横浜戦と一緒に書こうと思ったんだけど、キツかった。。。 早いうちに必ず・・・)