課題研究(第9回 6月29日)

3 テレビ視聴ノートの指導を通して

社会科授業へのテレビ導入 (5年生)

<理由>
@児童の頭の中に産業の具体的なイメージを描かせるには、教科書や資料集や統計表だけでは不十分で、  実際の映像を見せることが大切

A登場する用語に難解なものが多く、また説明が抽象的であったりして子どもの中に混乱が見られた

自給率、生産調整、養殖と栽培漁業、水揚げ量と漁獲高

NHK教育テレビ「テレビの旅」を継続視聴
・自分の未熟な授業の大きな助け
・子どもたちは、熱心に画面を見つめ、テレビを心待ちにする
┌────────┐
│ 映像の力の大きさ│
└────────┘

★見せっぱなしのテレビ視聴に疑問
 テレビを歓迎し、興味を持って見ていたが、番組が終わるとそれまで
「あーおもしろかった」で終わる



視聴ノートの活用

<視聴ノート(プリント)を作成>
・テレビ視聴の直前に配布

・テレビの題名と場所を書かせる
(自動車工業の町 大阪府堺市)

・視聴中は、メモをとってもよいことにし、番組が終わって、10分間ノートをまとめる時間をとる

・全員のノートを集め、赤ペンで評価し、できる限り早く子どもたちに返す

・評価の基準は、5段階
・観点は
 @番組のポイントがかかれているか
 Aまとめ方は、わかりやすく工夫されているか
 Bいい意見、感想が書かれているか
 C字がていねいで、読みやすいか

・返されたノートは画用紙でつくったノートにはり付けていく

<見るとき>
・その番組が一番伝えようとしていることは何か?
 (番組のポイントは何か)
・「なぜ」「どうして」という考え方を自分でもって、それを番組から見つける
・テレビの見方のコツを教える(学級通信)



よいノート例の公開(ノート公開その1)

<はじめのころ>
書き方の要領がつかめず、感想や疑問点などはかけても、「内容を簡単にまとめる」という欄は、多くの子が空欄であった。

★1回目、2回目が終わったところで、わりとよく書けている子どのノートを10人ばか りコピーーして、印刷し、  全員に配布した

★ノートのどこがいいのかを一人ひとりにつき、細かく、具体的に指摘していった。
 (評価の基準をわからせる)

例 絵や矢印などを効果的に使っている

★良いところをまねしようと呼びかける

@全員が、それまでに比べ、より集中して真剣にテレビ視聴するようになった。細かいところまで見逃さないぞ  と言う様子がうかがえた

A友達の良いところをを、自分のノートに取り入れたノートが増えた

B字が乱雑になった子も、ていねいになりはじめ、いいノートを作ろうという意欲が見え るようになってきた



ある試み(ノート公開その2)

転入生 男の子(5年)
・学力不振
・九九も満足に言えない
・3年生の学力がほとんどない
・別指導を重ねても効果が上がらない
・引っ込み思案で、友達ができない

┌──────────────┐
│ 彼に何とかして自信を与えたい │
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「エネルギー開発のゆくえ」という内容の視聴ノートに他の子が書かない一行を発見

「日本の発電とアメリカの発電はどうちがうのか」という文
 
┌────────────────────────┐
│ 「なぜ」「どうして」という視点を持つことの大切さ      │
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ノート公開したとき、驚きと賞賛の声が聞こえる半面、
どうしてこんなのが載るのかわからない という声

一文を指摘し、彼の視点の良さを大いにほめる
(こういう疑問が勉強では大切である)



波及効果

今まで、できないヤツとしてレッテルをはられていた子

↓ ← その子にしかない輝きを見つけて公開

・だんだん明るく
・大きな声で返事
・友達が多く
・自主学習
・日記をつけるようになる
クラスの子ども
「ぼくにもできる」
「私もがんばろう」


 大学ノート4ページの日記(公開) →  驚きの声
 *3時間かかって
 *立ったままで



テレビ視聴に関するアンケート

★クラスのほとんどがおもしろいと感じている

★反応の多くは、肯定的なものであり、視聴ノートの活用や公開が、子どもの学習態度や 意欲に望ましい変化を引き起こすのに有効だった