ジャンクは燃えているか
  本体編

V7は標準では50*1.5=75MHz。
これを高速化してみましょう。




さて、CPUです。このCPU(中央演算処理装置)ってモノは ベースクロック(FSBクロック、システムクロック)を何倍かにしてそのクロックで動作しています。 我がV7の場合だと、CPUはPentium75MHz。ベース50MHzを1.5倍して75MHzで動作しています。
普通、CPUはCPUの適正クロック(Pentium75MHzなら75MHz)で駆動するのですが、 この適正クロックを超えたクロック(90MHzとか100MHzとか)でもCPUは動きます。 こうして無理にクロックを上げてCPUを動かすことをオーバークロックというのですが、 これをするともちろんメーカーの保証は受けられなくなりますし、下手したらCPUが壊れます。
この技は当然CPUにとってみれば無理をしているわけで、そうすると電子回路の宿命であり 敵でもある熱が発生します。この熱をちゃんと放熱させてやらないと、暴走、さらに破壊することに なります。そのため冷却ファンやらペルチェ素子、果ては水冷ユニットやらを駆使して とにかく冷やしながら駆動させるわけです。
そういうオーバークロックをしたりする時にいじくるのが、普通マザーボードにある ジャンパです。これは普通ベースクロック、倍率、双方とも存在します。 基板から2本一組で生えていて、それが何組も並んでいることもあります。
最近のマザーボードはこれをいじらなくてもソフト的にクロックや倍率を変更できるものも 多いようです。そのショートの組み合わせ(つなぎ方)はマザーボード上にシルク印刷で 書いてあるものが大半です。

しかし・・・我がV7はそんな気のきいたモノはありません。古いし、メーカー機だし・・・。
探してみても、ベースクロックの設定用ジャンパはあるんだけど、倍率設定のがない。 そのかわり何だか用途不明のジャンパが一組あっただけでした。

フロントパネルを手前に見て、
ベースクロック:CPU右横下にある2組のジャンパ
33MHz?:奥のみショート?
50MHz:両方ともオープン
60MHz:手前のみショート
66MHz?:両方ショート?

表にするとこんな感じです。
1-23-4
33MHzオープンショート
50MHzオープンオープン
60MHzショートオープン
66MHzショートショート

このジャンパはSW2というシルク印刷がすぐ横にしてあって、1とか2とかも印刷してある筈です。

謎のジャンパ:Cバスコネクタのすぐ上あたりで、緑色。

実はBIOSのブートブロックの消去許可ジャンパ。普段はあんまりお世話になることのないジャンパです。


これらはマザーボードのロットによっても違うと思うんですが、とりあえず書いときます。

で、わがV7も当然いじりましたよ、ベースクロック。倍率が変えられないなら、せめて ベースクロックだけでも・・・。ベース66MHzにしたら、CPUは1.5倍で100MHz。
実は倍率もゲタと呼ばれているものを使えば変更できるんだけど、高いしなぁ。 Pentium75MHzをオーバークロックしてもよかったんだけど、今はPentium100MHzも安いし(笑) CPUを交換することにしました。Pentium100MHzは秋葉原のじゃんぱらで税込み200円で購入。
ああ、V7買った当時は○万円もしたのに・・・。今は200円。ちなみに75MHzは100円。トホホ・・・。


Pentium75MHzの勇姿 これがPentium75MHz。
アキバで100円。


で、まあCPUの交換自体は簡単です。

V7のCPU交換方法


1:本体カバーを開ける

2:HDDを固定ネジ2本を取って本体から外す

3:CPUのヒートシンク固定金具を外し、ヒートシンクを取る

4:その下にあるCPUソケットのレバーを引き上げる

5:挿さっているCPU(Pentium75MHz)をひっこ抜く

6:空いたソケットに買ってきたPentium100MHzを挿す


*注意*

この時、CPUの向きを間違えないように。 V7の場合、角が欠けている部分が左下になるようにして下さい。
うまく挿さらないのに無理に押し込むと、CPUのピンが折れたり曲がったりしてしまいます。 スムーズに入らなかったら一度抜いて、方向は合っているか、ピンは曲がっていないかなどを チェックして下さい。だいたいソケットとCPUとの隙間が1ミリ以内になったらOK。


7:レバーを倒し、CPUを固定する


*私が買ってきたPentium100MHzには、既にヒートシンクが接着してあったので ヒートシンクを戻す作業はありませんでした*

さて、これでCPUは交換できました。次はベースクロックの設定です。 一応、全ての組み合わせでやってみました。
ベンチマークテストはいずれもメモリ48MB、サウンドカード増設、それ以外は標準で行っています。
なお、ベンチマークテストにはHDBENCH(EP82改/かず氏作)を使用しています。

66MHz?:両方ショート
起動は一応するんですけど、画面がおかしいんです。 TVの放送していないチャンネルのザーザー画面、あれの黄色バージョンみたいになっちゃってる。 一応マウスポインタらしきものがマウスに合わせて動くんだけど、それだけ。
壁紙もアイコンもタスクバーもスタートボタンも、全て黄色の嵐に飲み込まれていて影も形もありません。 恐らく、ビデオ関連がベースクロック66MHzに耐えられないのが原因でしょう。
うーむ・・・。当然ベンチマーク不可能。

60MHz:手前のみショート
何とか成功。特に支障もないし、現在はこれで60MHzの1.5倍の90MHzで駆動しています。
ベンチマークも問題無くできました。

50MHz:両方オープン
今まで通り。一応参考にベンチマーク実行。

33MHz?:奥のみショート
一応起動します。でも、メモリカウントものろいし、WINDOWS95起動画面で止まる。
そこからはいくら待っても変化はありませんでした。 ベンチマーク不可能。


ベンチマーク結果

ベースクロック:50MHz、CPU:Pentium75MHz
★ ★ ★  HDBENCH Ver 3.22  (C)EP82改/かず ★ ★ ★ 
M/B Name      
Processor   Pentium 74.65MHz[GenuineIntel family 5 model 2 step 5]  
VideoCard   PC-9821 Xe10,Xa7e,Xb10,V10,V7/S5K/S7K (Cirrus Logic)  
Resolution  1024x768 (8Bit color)  
Memory      47,512 KByte  
OS          Windows 95 4.0 (Build: 950)   
Date        1997/02/15  17:22  

HDC = スタンダード IDE ハード ディスク コントローラ

A = GENERIC IDE  DISK TYPE00    
B = GENERIC NEC  FLOPPY DISK    
Q = MATSHITA CD-ROM CR-581    Rev 1.05

   ALL  Integer   Float  MemoryR MemoryW MemoryRW  DirectDraw
  1404     2751    2048     1232    2401     2447           1

Rectangle   Text Ellipse  BitBlt    Read   Write    Copy  Drive
     1581   1766     299      10    1653    1569     784  A:\2MB

ベースクロック:60MHz、CPU:Pentium100MHz
★ ★ ★  HDBENCH Ver 3.22  (C)EP82改/かず ★ ★ ★ 
M/B Name      
Processor   Pentium 89.78MHz[GenuineIntel family 5 model 2 step 5]  
VideoCard   PC-9821 Xe10,Xa7e,Xb10,V10,V7/S5K/S7K (Cirrus Logic)  
Resolution  1024x768 (8Bit color)  
Memory      47,512 KByte  
OS          Windows 95 4.0 (Build: 950)   
Date        1997/02/15  17:34  

HDC = スタンダード IDE ハード ディスク コントローラ

A = GENERIC IDE  DISK TYPE00    
B = GENERIC NEC  FLOPPY DISK    
Q = MATSHITA CD-ROM CR-581    Rev 1.05

   ALL  Integer   Float  MemoryR MemoryW MemoryRW  DirectDraw
  1590     3338    2484     1830    2914     2952           1

Rectangle   Text Ellipse  BitBlt    Read   Write    Copy  Drive
     1777   1962     377      11    1727    1663     802  A:\2MB


確かに速くなっています。でも体感速度はあんまり変わんないです(笑)。 やっぱりメモリ交換のほうが効果的みたいです。

ちなみに、だいぶ経ってからもう一度、ベースクロック66MHzをやってみました。
するとやっぱり黄色の嵐。しかし諦めずにしばらく放っておいたら・・・ 何やらMEMORY SWITCHが何とかって出てきて、止まった(笑)。
訳が分からず60MHzに戻して起動すると・・・あれ?ネットに繋がらない。 またCATVのサーバーが落ちたか・・・と思ったのですが、いくら待っても復旧しない。
さっき出てきたメモリスイッチがおかしくなったのかと思ってSWITCH.EXEで見ても、異常なし。 これはおかしいと思ってデバイスマネージャを見てみると・・・。
LANボードのプロパティ
「このデバイスは使用できません」

え・・・?と思ってリソースを見たら、見事にIRQが競合してました。サウンドカードと。 しかもIRQ3です。確かLANボードはIRQ5になってたはずだけど・・・。
さらにI/Oポートアドレスも競合しています。
どうやら無理なベースクロックにしたため、よく解りませんが設定がおかしくなったようです。 I/Oポートアドレスはすぐに設定しなおしたんですが、IRQがおかしい。 元に戻そうとしてLANボードのIRQを5に戻そうとしたんですが、
「この設定のリソースは変更できません」

このボード、手動でIRQの変更ができないようです。 ドライバを一度消して入れ直しても同じまま。 仕方が無いのでサウンドカード側のIRQを10に変更。
これでとりあえず、問題は解決。
ベースクロックアップは色々トラブルを引き起こすので慎重に。


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