地球劇場15幕

−気田川レスキュー三昧!

1.幹事の心意気!

 今年の夏がやってきた。今年は気田川にてカヌー三昧の予定である。幹事さんは室田。静岡県磐田市在住の彼は、気田川を知り尽くし、毎週毎週フネ乗りまくり!のレスキュー隊長である。気田川のどこで沈をしても大丈夫。後ろにはきっと室田がいるはず。レスキュー用のトゥーラインも板についてきた(かまぼこ状態)。以下の文章は、室田のやる気と、ダウンレバークラブの主旨を簡潔にまとめた今ツアーの案内メールである。


毎度お世話になります  室田です   皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今年もやってきました、毎年恒例の夏カヌー。 今年は焼津飲み会を控えていることもあり、静岡で開催です。
最近、チャリ部内でカヌー人気が急上昇。 ラフトだのロデオだの、ホワイトウォーターも良いでしょう。
しかし、カヌーの本質に必ずついて回るキーワードは

「泥酔」

ライフジャケット一つで水に飛び込み、気田川の清流に身を任せながら、ドライを流し込む。
最高だ。   何回やっても最高だ。
カヌー?
いらん。

ビールだけあればいい。

賛同者求む。

日時:8月15日(水)〜17日(金)
予定:    8/15:気田川下社前スタート   8/16:大井川(ガイド:ミホコ嬢)  8/17:気田川上流(豊川?)
集合場所:気田川 秋葉神社下社前キャンプ場
   集合地は変わりませんが、今年はテントの場所を移動します。(水なし,トイレなし)
   ぼろバス前です。好きなだけ騒げます。カヌーでも遊べます


 室田の案内状に惹かれてか(?)、今回は総勢11人のツアーとなった。8月14日は、三重県から参加のたくまとはた君と、なぜか静岡カヌークラブの面々と気田川を下ったのだが,この話は後述する。翌15日からが,本番である。朝から続々とメンバーが集まってくる・・・・・・はずなのに、集合時間になっても到着したのは清水だけだった。しかも、清水が参加するなんて,聞いてない。いつものことなので、特に驚かないけどもね。
 30分遅れで幹事室田が10Lの生ビールとビアサーバーを抱えて到着。一同大喜びである。ここで,室田の幹事としての1番の大仕事は終わってしまった。その20分後,浜松在住の高田寛子が500mlの缶ビールを約20本抱えて到着。一同即乾杯をする。ここで私のカヌイストとしての1日は終わりそうだった。しかし、体に鞭を打ち,気田川を一本下る。この日ははた君が2沈。私も,2沈・・・・・。この日進水式の、先日購入したエクセル。初心者艇の超安定艇にもかかわらず、である。
 最後,ゴール地点であるボロバスという瀬で、人間洗濯機を経験し,出来もしないロデオの真似事をして遊んで、この日はカヌー終了。かなり激しい雨のなか、撤収。当初,ボロバス前にテントを張る予定が、悪天候の為、秋葉神社下社前のキャンプ場に変更する。まだ真夏だが,あまりの寒さに,晩御飯のメニューはなんと、なべ!


 翌日,スケジュールにやや難ありかと思われたが、1時間半離れた大井川に遠征をする。ここで、新美さん、さくらちゃん、増田みほこ嬢と合流する。そして,エドともぎちゃんのアツアツのカップルとも。必ずこの川で何かが起こる!
 大井川は、ダムのせいで水量が少なく、また水温も低いが、水は十分にきれいで流れも快適だったので、楽しいカヌーが出来た。エドも期待通り四沈。もぎちゃんは3沈。その都度,室田,そしてみほこ嬢,たくまはレスキューに忙しそうだった。特に最後尾の室田は素晴らしいレスキュー振りだった。おかげで、腰痛の私はほとんど体力を使わずに川下をすることが出来た。確かに,カヌーは楽しかったが,6時間は長すぎた!なぜ,車の回送が5分なのに,ツーリングは6時間もかかるのだ!
 不思議なカヌーが終わったのが5時30分。そこから撤収し,秋葉神社のベースキャンプに戻ったのは夜9時。しかも,温泉に寄ってきた室田やみほこ嬢,えどたちは10時をまわっていた。おまけにそのあと,たくまとはた君は、ハイエースにフネとキャンプセットを満載して帰っていった。はた君は翌日、予定があるらしい。たくまは家族サービスをするつもりだと言っていたが,多分嘘だろう。なにはともあれ、私はフネもキャンプセットもすべて無くなってしまった。


 しかし、当然の如く宴が始まった。私のキャンプセットはなくなったが、変わりに新美さんのそれがある。ほとんど私は新美さんのキャンプセットを真似して選んでいるので、ほとんど同じもしくは似ているものが揃う。イイペースで酒が回る。宴もたけなわの11時半。室田は,ビアサーバーを翌朝返さなければならないので、1度磐田に帰るといって、あまり調子の良くない軽のワンボックスに乗って軽快に去っていった。
 幹事がいなくなっても酒のペースは落ちない。飲む。飲む。飲む。そして不意にケータイが鳴った。
               「止まりました。誰か助けにきてください。」

 室田である。しかも、ここから10km地点の山奥である。さて、誰が行くか・・・・・・。

エド「僕が行きます。」
私「清水,どうだ?」 「ガソリンがないです」
エド「僕に任せてください」
私「高田寛子は?」 「え〜、室田さんとは相性が悪いので嫌です。」
エド「(新車の)フィットで行きますよ!」
私「みほこ嬢は?」 「・…面倒くさい」
エド「僕に任せてください!!!!」
私「新美さん、もうしわけありません」 「うぃ〜っす」

 真っ暗の道路で,彼は一人たたずんでいた。僕等を見るや,やはり安堵の顔をし、喜びをからだ一杯に表現した。

室田「いやあ、○○さんが来てくれたらどうなるかと、ちょっとしんぱいしてましたよ。」
喜ぶ室田を横目に私たちはレスキューの準備に取掛かった。
早速,トゥーラインを取りだし,軽バンに取り付け、牽引する私。
喜んでいた室田の顔から血の気が退く。
勿論冗談であるが,半分遊び気分の私たちは大笑いしながら,
夜中の12時から2時まで,しっかりレスキューしました。
これで、ここしばらくは、何回沈をしても室田に助けてもらえそうである。
幹事さん,お疲れさんでした。

          レスキューする私


2..世の中,バカばかりで面白い!

 @静岡カヌークラブ
 気田川名物,鈴木さんの結成したカヌークラブ。青いトラックにカヌーを立積みしているイカレタカヌイストである,と同時に、アウトドアショップ雄のオーナーでもある。今回,訳あって(というか、回送の車がなくて)ご一緒することになった。
 本当は,私のハイエースを下流に置いてきて,その帰りの回送だけしてくれれば,それでよかったのだ。私自身,そのつもりでみなの車の後ろについて、下流の橋のまで車を走らせた。私の前を走っている3台が回送車だと思っていたのだ。先頭の車は随分ゆっくり走る。瞬く間に,後ろに6.7台の車の列が出来てしまった。かなりスピードが遅いので,後ろの車に対し,申しわけなく思うワタクシ。さて、河原に車を下ろし,乗せて頂いて、秋葉神社下社前に帰ろうとしたときである。
「ちょっと待ってください。どの車で帰るのが1番イイかなあ。あ、これだ、これがいい!」
 森武さんという、インストラクター的な存在の彼が,なんと、私のハイエースを指差してそう言うではないか!!
「なんで?」
 と思ったのも一瞬,すぐに状況を理解した。河原には、10台の車が仲良く止まっている。ここへ来る時,後ろを走っていた車は全部静岡カヌークラブの面々のものだったのだ。
 「なんで?」どうして、私が,私の車が又下社に戻ってきているのだ?
 「なんで?」どうして,ハイエースに12人も乗れるのだ?
 「なんで?」どうして、キュウイ1という超初心者艇で20回も沈をするのだ?
 「なんで?」どうして、何艇も同じテトラポットに張りつくのだ?
 「なんで?」どうして、スコーピオン(私のフネ・一応,上級者艇)に四歳の女の子が一人で乗っているのだ?
 「なんで?」どうして,私達,こんなに疲れているのだろう?

 全て,静岡カヌークラブのせいである!

 12人乗りのハイエースが下社に着くや,車のハッチバックを開けて,ぴょん、ぴょん、ぴょん、と出てくるは出てくるは,周りのキャンパー達の目は、点になっていた。
 静岡カヌークラブの今回の人数は12人。内,初心者が9人,しかも,二人は子供である。こんなメンバーでツーリングが可能なのか?瀬の度に絶叫が聞こえ,静かになったと思えば,フネの腹が見えている。沈である。9歳の男の子は,生まれて初めて沈をして、泣きながら流れてきた。おい!テトラポットには張り付くし,それをたくまが必死こいてはがしている。

やっとの思いでたくまがフネに乗せたのに,次の瀬で毎回同じビデオを見るかのごとく,全員沈。
ワタクシ、トゥーラインをしまう暇がなかったです。しかし、後ろを見れば,何故か四歳の女の子がスコーピオンに乗って一人で下っている。どうなっているのだ?
    スコーピオンに乗る女の子

 結局、ハイエースの回送に2重の手間がかかり,私が下社前のキャンプ場に帰ってきたのは夕方6時半!なんでこんな目に遭ったのだろう?静岡カヌークラブ,恐るべし。

 A清水&ひろこ

 彼らはカッパ兄弟である。水があれば、すぐに飛び込んでいる。気田川,ボロバスの瀬での出来事である。ボロバスの瀬とは,気田川が二つに別れ,再び合流した瀬の名前である。以前,近くにバスが放置されつづけていた為,この名が付いたらしい。この瀬は,複雑な流れと洗濯機のような渦が特徴である。気田川1番のロデオスポットである。彼らは,ここでロデオ何ぞはやらない。ただただ、流され,ぐるぐる廻され,それで喜んでいるのだ。清水は,何故か,川底をとことこ歩いていた。普通,人間の体は浮くものであるから、不思議な風景である。ひろこちゃんは石を持って入っていき,洗濯機を楽しんでいた。この風景はここでは流行らしい。
「流しそうめんじゃなくて,そうめんを鍋ごと流して,人間がつゆを持って流されながら食べる,流されそうめんはどうですか?」
 こんなカッパ的水遊びも楽しいかもしれない。
 ちなみに、夏休みが終わり,家に帰ってホームページの掲示板を見てみた。寛子ちゃんから,こう入っていた。
「昨日も,流されビールしてきました。社会復帰が難しそうです。」
社会復帰より、人間復帰のほうが難しそうだよなあ・・・・。

 Bたくま&はた君
  14日から気田川入りしていた私達。たくまは前日から、喜び勇んで食材と酒の買出しにいそしんでいた。そしてキャンプ場での宴が始まる。ダッチーオーブン2個に燻製器2台を駆使した夕食は最高に美味く楽しい。気分もイイ。
 ・・・・・・・ところが、ところがなんと、ビールが尽きてしまったのだ!
 これからスモークサーモン食べようというのに!ビールをたった1ケースしか買わなかったのは誰だ!たくまである!おまけに,1番飲んでいるのも彼だ!はた君は暴動を起こしそうだった。ブルーシートの下に緊張が走る。・・・・ドウスルンダ?
 結局,近くの門前屋という店に行って,200mlの超ショート缶を200円という大金で購入し,はた君の暴動を未然に防ぐことが出来た。
 前日,たった100円安いから、という理由でわざわざ家から離れた酒屋にまでビールを買いに行ったたくまの苦労は全くもって、ビールの泡と消えてしまった。

 Cえど
 いつものことであるが、彼はなにをしても面白い。しかし、紙面の都合もあるので,今回は一つだけ。
 場所は焼津,某お嬢様の家のプールでのお話である。家のプールにカヌーを浮かべ,水中からそのカヌーに乗るという練習をしていた。カヌーの中ほどを押さえ、後ろからよじ登るようにコックピットに入りこむ。私,室田と練習を終え,エドの番である。
 そのえど、途中まではいいのだけども、カヌーに完全に乗った頃から、海水パンツがずり下がり始め,半ケツ状態でカヌーを押さえ込んで、もがいている。腰を動かせば動かすほどパンツは下がり、フネは水上を暴れる。それを力づくで押さえつける。周りから見ていると、まるで半ケツのエドがカヌーを強姦しているようだった。ちなみに,フネは光帆子のフライであった。



3.キャンプケタ

 ツアー直前,アウトドア用のベットを購入した。以前から欲しかったもので,ますますオートキャンパー化しつつある今日この頃である。しかし、軟弱と言われようと、このベットは気持ち良かった!
 1日目。たくまとはた君は地面にロールマットを敷いて眠りに落ちようとしていた。あいにくの雨である。水が流れてくるのが気になる。しかし,ワタクシには関係がない。水深50cmまでは大丈夫のはずだ。
「下々の衆よ、大変だのう。」
 たくまとはた君は,多分ベットを購入するだろう・・・。
 2日目。ベットに横になり,ふと後ろに手をやると、ビアサーバーがそこにはセットしてある。寝転んだまま,ビールを注ぎ、燻製された肉や魚,チーズを食べる。ダッチオーブンで作ったアジもおいしい。10Lのビールを空けて、そのままベットで即沈。幸せである。
 室田と清水,ひろこちゃんもベットを購入するだろう。
 3日目,まずは新美さんとふたりで一杯やり始める。新美さんの七輪も登場し,新美さんもベットを組み立て,二人それぞれベットにひっくり返って、至福のひとときを過ごす。気分最高!と言う時に,室田のレスキューに駆り出されたけども・・・・。
 4日目,カヌーをせずに、1日テン場にて過ごす。朝からビールを片手に読書を始める。三島由紀夫『金閣寺』。1ページを読んで,そのままベットの上にて陸沈。一時間後,いかんいかん,と目を覚まし,眠気ざましにもう一本ぷっしゅ!っとあけ、今度はひろこちゃんの椅子に座って、もう1度ページを開ける。・・・・・が、又、即沈!
 4日目のキャンプは、エド,室田,ワタクシの3人のわびさびキャンプ。学生時代、我々は下宿が近かったので(室田は向いの部屋)、よく3人で飲んだものである。昔話といまのむふふっな話で盛り上がる。
 キャンプケタ、最高! 今年の夏も,最高! 



おまけ 佐野ポンのお嬢様論

 ふと周りを見渡して,自分の友人に,お嬢様と呼べる人間が何人いるのかしら?知的、清楚、ブランド、ハイヒール、色白、ピアノ,お琴、おしゃれ、外車・・・・・・イメージは浮かぶ。こういう人がお譲さまなんだあ。
 が、しかし、突然,この夏、お嬢様を見かけてしまった。(上記イメージとは,まるで違うけども)

                  増田光帆子である。
 
 彼女の家はすごかった。20mのプール,天を突くソテツ、白いテーブルセット・・・・・・。ここは日本か!
 わたし、エド,室田の3人は、なにも考えずに、パンツ一丁になって泳いでいた。パンツ一丁で騒いでいるわしらを、光帆子のお母さんも温かく(?)見守っていた。イイご家族だ。また、今度はカヌーを持って遊びに行こう。プールでロールをしたり、カヌーポロをしたり、・・・・。・・・・・・・光帆子ちゃんと仲良くしようっと!
 教訓:人間,見かけで判断してはいけません。