地球劇場18幕
星降る夜空、北山川!
・プロローグ
まずは、お詫び。「地球劇場」と言う、ワールドワイドなネーミングの当ホームページ。しかし、このところ、ただただひたすら、北山川の話ばかり・・・。そろそろ名前を「北山劇場」あたりに変更せざるをえないか・・・、そう思う日々です。しかし、ワタクシは、ここ北山川流域は、地球上で最も楽しい地域の一つと信じています。この18幕も、地球上の楽園、北山川を舞台に繰り広げられました。
1.ラフト&カヌー三昧
初めての夏の北山川。春と違うのは、水が少ないことと、釣り師がいることの二点である。しかし、水は少なくてもきれいだし、釣り師のマナーもとてもいい。そんな北山川なので、気分よくカヌー&ラフト三昧出来た(と思う)。なぜ、カッコ書きかと言うと、この文章を書いているワタクシ自身、今回ほとんどカヌーに乗っていない。何をしていたかというと、ひたすら子守をしていた(詳しくは大地級劇場を)。ゆえに、少々作り話もあるかもしれませんが、ご了承ください。
今回のベースキャンプは玉置口にある、森林浴エリア瀞の郷キャンプ場である。ここは立地条件がとてもよく、上流部のホワイトウォーターに行くにも、下流部のリバーツーリングに行くにも最適の場所である。
まず一日目、下流をツーリングする。景色のいい、本当にのんびりしたツーリングが出来る。初心者も多いので、ゆきこさん・みほこ嬢・ポンチャンの女性三人のインストラクターの下、講習会を交えながらのツーリングである。なお、ゴーリ一人は二沈し、北山川の水をたっぷり飲んでいた。おまけに、ゴーリの持ってきたダッキーは、一日目の河原で、音を立てて空気が抜けていき、何もせぬまま陸沈してしまっていた。
しかし、この日は7人パーティで、うち5人が女性という、周りから見たらすごいうらやましい、ハーレム状態のカヌーツーリングである。もちろん、周りの人間はまさかオトコ二人が初心者だとは思っていまい・・・・。
| 翌日は、ラフトの到着もあって、上流部の筏コースにチャレンジすることになった。カヤックでは中級者以上でないと少し危険性がある(と言うのを、春のツアーでM氏が実践してくれた)。この日はラフトをババが操り、カヤックはゆきこさん・みほこ嬢・ひろこちゃん・ぽんちゃんの女性4人という布陣である。ここで、ゆきこさんのカヤックの乗りっぷりを見て、カヌー病にかかった人間は一人や二人ではない。テント場に帰るや、、皆のゆきこさんを見る目が尊敬のまなざしになっていた。しかし、それ程注目を集めていたゆきこさんも、缶チューハイ一本を飲み干した頃には、テンションがすっかり上がった一匹の鼻の赤い河童となっていた。彼女は彼女で、夜のダウンレバーな面々の飲みっぷりには驚き、尊敬のまなざしを投げかけていた? 3日目。やっとワタクシのカヌー日である。この日は、筏のゴールから玉置口まで下るコース。最初の落込みの瀬と、途中の張りつけの瀬がいやらしい。そんなコースを全員カヤックで下ることにした。チームレスキューの体制を敷いた最初の瀬は、一人を除いて無事に突破。その一人はもちろんゴーリで、彼は瀬を抜けた後のエディーで沈をしたのだった。次の張りつけの瀬では、みきちゃんとなおちゃんが撃沈。二人とも張り付くことはなかったが、みきちゃんのパドルが見当たらない?張り付いているのかと探してみるも、見つけることが出来ない。何故か、ババはゴムボート用のシングルパドルをアンダーカットの岩の下から拾ってきてはいたが・・・・。あきらめかけたその時、シミズが瀬の中に沈む赤いパドルを発見した! さて、どうやって拾い上げようか?思案にくれているワタクシの隣で、ババが提案した。 「サノサン、体支持をしていますから、瀬の中に入って、パドルを拾ってください。」 |
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| ・出発前風景 |
この真っ白に泡立つホワイトウォーターに、背中にくくりつけたロープ一本で入っていくのか・・・・。うーん・・・・。5秒ほど迷いが生じるが、とりあえず突入。滑る岩の上に立ち、ババが拾ったゴムボート用のパドルを使い、てこの原理で沈んでいるパドルを浮き揚げる。結果成功し、パドルは見事に流れ始めた。しかし、下流で待ち構えるタカダヒロコは、まさか成功するとは思ってもおらず、パドルが流れても、気がつかなかった。
しばらく漕ぐと、素敵な三角岩が現れる。高さ約8m、平らな斜面は、滑り台のようである。見つけるや否や、ババとシミズはもう登り始めている。ワタクシも遅ればせながら、カヤック007を持って岩を登る。滑るうえ、足場も悪いので、ちょっと誤ればすぐにドボンである。岩のてっぺんに立つと、やはり恐怖を感じる・・・・。そしてババの一言・・・・。
「さて、誰からカヤックで滑りますか?」 そういいながら、ババはカヤックの後ろにロープをかけてカヤックを支持し続けている。シミズはカヤックの前を支持している。・・・・残っているのはワタクシだけか! 007に体操座りをし、ババ、シミズが手を離す。カヤックは岩の上を疾走し、そしてジャンプして着水!
そのままチンか?と思いきや、水面下からカヤックがピョンッと飛び上がった!
見ている皆は拍手喝さいである。そして、最初の人間が無事とわかると、自分もやりたくなるのが人情と言うもの・・・。その後も、タカダヒロコやゴーリが続いていった。しかし、ゴーリは一度岩から声を上げて落ちてきて、落水していた。最後に、ババシミズの、恐怖心のないコンビが、その急斜面を駆け下りて、川に飛び込んでいった。
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田戸に車を一台置いていき、その中に昼メシを入れておいた。今回から採用した昼飯の方式は、クーラーボックスに直接、茹でた素麺と氷、そしてめんつゆが入ったペットボトルを入れておくと言うものである。これは合理的である!超暑い車内から出てきたとは思えない冷たいソーメン!うまい!! しかし、小さなクーラーボックスを全員で取り囲んで、箸を持ってクーラーの中をつついている様は、不気味である・・・。後日、我々の昼飯風景を見たラフトの方はこう言っていた。 「この団体は、絶対探検部に違いないと思った・・・。」 よほど、ワイルドな食べ方なのだろうか・・・・。 この日は、田戸以降は断崖絶壁の続く上瀞をのんびり漕いでいった。 そして、翌日、またホワイトウォータに魅せられしモノどもが、筏コースにチャレンジしに行った。その中には、ラフトではなくカヤックで挑戦するゴーリの姿があり、彼は、筏コースを一回のみのチンにて無事完漕した。毎日毎日のカヤック三昧で、皆見違えるほど黒くなっていたが、ゴーリだけは日焼け止めを塗っていない上に、生ジャケ状態(裸のままライフジャケットを着ること)だったので、一人真っ赤になったあげく、すぐに脱皮していた。 |
| ・ちびバットに乗るポン |
ともあれ、この夏も、いやと言うほどカヌーをした・・・・・・・・・のは他の皆で、ワタクシ自身は、いやと言うほど飯を作っていた・・・。
2.DOラバーズ’02夏
クソ重い、鋳鉄製の鍋、ダッチオーブン。こいつの魅力にすっかり執り付かれて以来、キャンプの時には必ず持って行く。我が家のキッチンでも、大活躍をしている。今回は、不覚にも8インチのスキレット(鋳鉄製のフライパン)と12インチのスキレットを忘れてしまうという、大粗相をしてしまったが、それを補ってあまりある、10インチダッチオーブン(以下DO)と12インチディープのダイチオーブン(名前の由来は以前の地球劇場もしくは痴呆劇場をご覧ください)の活用であった。
今回初めて、テンバでの揚げ物に挑戦をしてみた。まず、最近のヒット作、フライドチキンを、揚げながら食べる。これが究極に簡単でうまい!実は鳥手羽元を1kg頼んだのだが、実際は2kg入っていた。さすがに、多いと思ったが、食べ始めてみると、あまりのうまさにすぐになくなってしまった。同時に揚げたフライドポテトやポテトチップもカリカリでうまかった。なお、二日目はひたすらDOでかき揚を揚げ続けた。熱の効率がいいせいか油が全然減らない。最後に、10インチのかき揚というものを作ってみたが、結局食べにくし、うまく揚がらなかった。、他にも、一日目は、ラタトゥユを川で冷やして作ったのだが、これはあまり冷えなくて、中途半端な味になってしまった。
| 二日目は、丸鳥を使ってローストチキン。鳥、野菜、汁・・・、全部うまい。翌日は、その出汁で、朝からラーメンを作る。みほこちゃんの焼津風ちょっぴり塩辛いラーメンだが、昔タイで食べたような味がした。この日の夜は、やはり出汁を使ってのカレー。ただのカレーではない。檄うまのカレーなのだが、3級炊飯士のシミズ、ご飯が固い。 同じ日に、ババがかぼちゃとトマト、ベーコンでラタトゥユを作る。ラタトゥユとは、野菜のごった煮である。かぼちゃとトマトの組み合わせが意外にもおいしく、密かにワタクシのレシピの仲間入りをしておいた。 4日目、朝から、DOでピザを焼く。DOがあれば、焼くという作業は難しくない。苦労したのは、一枚のピザを16等分するという作業である。この日の朝ごはんは15名!ピザはおいしかったが、完全に一人当たりの量が少ない。 最終日とあって、食材もさすがにさびしくなってきた。しかし、料理人の数はどんどん増える!鈴鹿のDOラバーズ、別当君が10インチDOを持って登場!別当君が、ホワイトソースのドリアを作ると言うので、ワタクシはトマトソースのピラフを同じく10インチDOで作ることにした。最後の晩餐なので、DO紅白ごはんの登場である。この日のトマトご飯は成功したけども、翌朝の炊き込みトマトご飯は失敗し、ババ及びなおちゃんのレスキューを受ける羽目になってしまった・・・・。 今回もフル稼働のDOを見た面々・・・。目を輝かせていた面々は、きっと近い将来購入するだろう。そして、来年のツアーには、もっともっとたくさんのDOラバーズが北山川に押し寄せることだろう・・・・。 |
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| ・生チキン | ・ローストチキン |
3.資格社会を強く生き抜く
ダウンレバークラブでは、数多くのアウトドア資格を公認しています。この不況の中、資格はあるに越したことはありません。ぜひ、頑張って指導員になれるよう、日々たゆまぬ努力を続けてください。
アウトドア料理の基本は米を炊くことから始まります。水の量、火加減、炊飯時間・・・・。うまい米を食べるには、その3つが大切です。ダウンレバークラブでは、力量に応じて、指導員・一級・二級・三級・四級の炊飯士の免許を公認しています。なお、現況、指導員の免許保持者はおりません。
三級炊飯士や四級炊飯士の炊いたご飯は、芯があったり焦げ臭かったり、またまた軟らかすぎたり・・・。そんな炊き損ないのご飯をおいしく甦らせる、そんなセンスのある方々には、炊き損ないご飯取り扱い主任の免許を公認しています。今回初めて登場した資格で、なおちゃんそしてババタイチローの二人が認定されました。四国にはよほど上手に米を炊く人間がいないらしく、二人とも慣れた手つきでおいしく仕上げてくれました。
夏の暑い季節、河原にもテン場にも、この食材はかかせません。そう、ソーメン。ただし、ただ茹でて食べるだけでは飽きてしまいます。そんなソーメンを刺激的にうまく、ワイルドに味付けをする、そんな素麺取り扱い主任の必要性を感じました。4日連続ソーメンという食生活を、感激的で飽きのこない味付けを何度も披露してくれたゴーリにその資格を公認しました。
ほかにも、キャベツの千切りを鑑定する、センキャベ鑑定士の免許を持参したタカダ、毎食毎食センキャベを作った彼女の手には、センキャベタコが出来るほどだったとか・・・。
ブーラウマイスターの資格を持つ清水は、今回も密造酒を持って登場し、オマケに自分で作った自家製ハムも持ってきた!(さらにオマケに彼女も連れてきた)あのハムの味が忘れれず、今度はワタクシが挑戦しようとたくらんでいます。
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極めつけは、鋳鉄製鍋取り扱い主任。いわゆるダッチオーブンを使いこなし、独自性と創造性の溢れる料理を次々と作り出す。ワタクシは今は丙種鋳鉄製鍋取扱い主任ですが、年内には乙種を、そして3年後には甲種を取得したいとたくらんでいます。 皆様、次回には、得意技を一つ披露してください。ダウンレバークラブが、公認いたします。 |
| ・DO PIZZA |
4.合言葉は、「ゴーリ的」
テン場に響き渡る、「がははははっ」という笑い声。山田豪利通称ゴーリの笑い声は大きく、その名のとおり、豪快である。個性豊かな彼は、今回の舞台に多くの笑いを持ち込んでくれた。
ダッキーを膨らませれば、空気が音を立てて抜けていく(いかんいかんと騒々しい)。
フネに乗ってはなにかと沈みまくり、撃沈王の名を欲しい侭にしていた。しかし、ひっくり返っても楽しそうなのである。(沈脱して、流されていても騒々しい・・・)
メシを作れば、ソーメンを素敵に調理する。和風、中華風と見事に作り分けるゴーリを、今回素麺取扱い主任に認定いたしました。(メシを作っているときも騒々しい・・・)
メシを食っていると、何故かカメムシに襲われ、一人ひたすら臭い!(臭い臭いと騒々しい)
しかし、そんな人間が一人いるととても楽しい。彼を見て以来、なにかと騒々しい楽しい出来事があると、つい、「ゴーリ的だ」と口から出てしまう。こういう人的造語は「えどった」以来で、我が辞書に語彙が増えてとても嬉しくおもう・・・。
5.河原にひっくりかえってみると・・・
ひたすら、星があり、次々に星が流れていく。川のせせらぎを聞きながら、真上には天の川が悠々と流れる。テン場は、暗黙の了解で次々とランタンを消していく。紀州の山奥には、本当に何もないが、ただ、ひっくり返ってみると、そこには、ちっぽけな人間には受け止めきれないほどの感動が降り注がれている。キャンプをしている全員が空を見ながら、静かに物思いにふけっていた・・・・・・・・。と思いきや、ブルーシートのタープの下で、ゴーリがやっぱり(カメムシ)臭い臭いと大騒ぎをしていた。
流れ星を見ながら、この日何本目か数えることも出来ないスーパードライの缶をプッシュッ!と開けた。
・・・・最高の夏である。