地球劇場 第22幕


多漕ぐ瀬喜軍、北山川上陸!



      1.プロローグ


     2004年5月GW。地球上のどこかで、今日も戦争が行われている。とても、痛ましい映像がリアルタイムで手元に届く。歴史を振り返ったとき、地球上に争いがなかった瞬間など、一度たりともない。人類の歴史は、争いの歴史なのだ。安穏とした日々など、クソ食らえ。今年も、紀州の山奥、北山川に多漕ぐ瀬喜軍が集結し、様々戦いを執り行なったのだ。



      2.水軍、北山川攻略

     カヌイストがどんどんテン場を離れ、川に漕ぎ出していく。北山川の上流はホワイトウォーター、下流はのんびりとしたブルーウォーターである。どちらも独特の表情があり、攻略をするのはとても楽しい。今回は 2日/下流にカナディアン一艇、カヤック二艇  3日/上流にラフト一艇、カヤック4艇、下流にカナディアン2艇、  4日/上流にラフト1艇、カヤック4艇  5日/上流にカヤック2艇  といった出撃内容だった。

 下流のブルーウォーターは、子供を連れてオープンカヌーで下るのにもってこいのゲレンデである。あまりにも水が透明なこの川では、緑色の戦艦アリーはあたかも、宙に浮いているかの如くである。このリニアカヌーで北山川をガシガシ漕いで行き、気持ちイイを連発しつつ、ビールを飲み干すのである。そんなお父さんの楽しみを知ってか知らずか、子供たちはいつの間にやら眠りに落ち、こくりこくりと鼻ちょうちんを膨らませてフネを漕ぐのである・・・。
 近い将来の漕ぎ手を育成するため、子供たちにはパドルを持たせている。しかし、司令官の期待どうりには事は運んでいないのである・・・。

 
 上流部は完全なホワイトウォーター。激流下りと銘打った「いかだ下り」がここの観光スポットになっているくらいなのだ。5月3日・4日と出撃した隊員達は口をそろえてこういうのだ。

 「ホワイトウォーターにもみくちゃにされることほど気持ちいいものはない!」


 チェコ国軍が利用していると言う、烏賊型ラフトを四国から持ち込んだババ・ユーキ・三浦の、脳みそも烏賊レタ、匂いも烏賊臭い三人はもちろん、アキちゃんやユカリチャン、カヤックデビューに等しいショーキチなども、北山上流部の攻略にとても満足いったようであった。ちなみに、撃沈し、北山の水をたらふく飲んでいたのは、予想通り、ウッキー三浦とショーキチだった。5月3日は子供を連れての下流攻略、4日は陸軍部隊としてテン場に残っていた司令官のワタクシとしては、とてもとても悔しかった!ワタクシも、立場も何もかも捨てて、北山川の上流に行きたかった!前線で戦いたい!残された時間は、5月5日の早朝しかない!ワタクシとタクマ氏は部隊を離れ、単独行動にでることを前夜に硬く決めたのだった!

 5月5日午前5時30分。二人は時間通り飛び起き(普段はありえない)、寸暇を惜しんで積み込み、そしてそそくさと出発していった。司令官失格である。しかし、それでも、ワタクシの心の中は北山のホワイトウォーターを攻めることで一杯だった。オトノリの瀬を乗り越え、ナイアガラの滝で3mほど滑り落ちないと、ワタクシのGWは終わらないのである。6時15分、あまりの嬉しさに、雄叫びを上げながら出発!

 しかし!北山川には全く水がなかった!

 オトノリの瀬はまるでクリークのように岩がごつごつしていて、まともに下ることが出来ない。そこで、岩に乗り上げたタクマ氏が、フネをパドルで押し出そうとして、パドルの先を折ってしまったくらいなのだ・・・。数々のチャラ瀬をほとんど手で操船しながら、やっとやってきたナイアガラ!その風景は・・・・・・

 まるで、50cmおきの階段のようだった・・・・・・。

 期待が大きかった分、すっかり打ちのめされて、また、ほとんどパワーカヌーだったせいもあって、ぐったり疲れて、皆が待つテン場に戻ったのだった・・・・。おそるべし?、北山上流部・・・・・。
 


      3.陸軍、胃袋&肝臓集中攻撃


 今回の多漕ぐ瀬喜軍の水軍司令官は、タクマ氏であった。彼は、GWの連休中、全て出撃し、川の上を満足行くまで駆け回っていた。一方、陸軍司令官は、ババ氏である。はるか四国から、神戸経由でダッチオーブンを大量に引っさげてやってきた。その神戸では、住宅展示場のイベント会場でダッチオーブンのスペシャリストとして料理の腕をイベントに集まった方々に振舞ったらしいのだ。彼は、そのイベント会場では、こう呼ばれていた。

                      「ダッチババ」
 
 住宅展示場にアナウンスが響き渡る。

 「ただいまより、イベント会場にて、ダッチババ氏によるダッチオーブン実演料理会を行います。皆様、試食も出来ますのでぜひともイベント会場までお集まりください。」

 彼は、100ショップで買ったスキレットを強くお薦めしていたらしい・・・・。

 ちなみに、水軍司令官のタクマ氏は、普段のダッチオーブンの使い方から、「ダッチパパ」と呼ばれている。しかし、その女房のマスミチャンは、決して「ダッチワイフ」とは呼ばれていない・・・・。


乾杯の風景
 そのダッチババ司令官と、総司令官(幹事さんとも言うけども・・・)のワタクシ、何故か、この川に来ると良く気が合う。決して、仲が言い訳ではない。どういった具合に気が合うかというと、2年前は、ワタクシが大量にビールを買ってくると、彼もまた大量にビールを買ってきたのだった。昨年は、その前年の反省もあって、ワタクシはチューハイを大量に買ったのだったが、なんと、彼も大量にチューハイを買ってきていた。しかも、同じ銘柄を・・・。
 そして、今年!前以て、彼から彼自身は一切飲み物を買ってこないという話を聞いていた。しかし、彼のクーラーを開けてみると、

 チリコンカーンの材料を始め、全く同じものが大量に買ってあった・・・・。お互い、目がテンである・・・。

ダッチオーブンとビールのある風景

原人料理人、チリコンカーンを作る
 料理人がたくさんいるのはとても楽しい。色んな味が楽しめるし。
 
 DOがたくさんあるのは、見ていて壮観である。今回は、全部で8個のDOがテン場に転がっていた。

 クーラーの中がいつもビールで一杯なのは、幸せである。

 シミズの作った密造酒が、うそ臭いハーブの味がする。

 胃袋&肝臓爆破作戦の準備は整っていた・・・。

W鋳物コンロ!

 今回の胃袋&肝臓集中攻撃の作戦は以下の通りであった。

5月1日  スペアリブ/フライドチキン
5月2日  トンポーロー/煮込みハンバーグ/スモークサーモン
5月3日  イカス(タコス失敗・・・)/トルティーヤ/チリコンカーン(鈴鹿バージョン)/チリコンカーン(四国バージョン)/ジャンバラヤ/フライドチキン
5月4日  ローストチキン/パングラタン/ビーフジャーキー/フライドチキン

・・・・・・作戦は成功し、全員、胃袋も肝臓も爆破されてしまったようである。


      4.テ・ロリ・スト

 瀞の郷キャンプ場は、芝生の広がる、とても気持ちのいいテン場である。ここは子供たちの格好の遊び場なのだ。ここで、将来水軍となって川に出撃する多漕ぐ瀬喜軍や、陸軍となってメシを手早く作るダッチオーブニストを養成すべく、様々な訓練が行われる。

訓練風景1

訓練風景2
 しかし、総司令官の思惑通りに事は進まず、結局子供たちはめいめい勝手に遊びまくり、下の標的を「穴だらけのおっさん」や、「ババのおっさん」といって、散々振り回していた。いつもの事ながら、父親として、皆に感謝である。

 来年には、朝起きたら薪を拾い、火を起こし、メシを炊いているアウトドアチャイルドに育て上げたいものである。

標的1:穴だらけのおっさん

標的2:ダッチババ氏




      5.家庭の瀬に突入せよ?



 我が軍の中に、めでたく今秋結婚すると言うカップルがいた!

   「おめでとう!ユーキ&ユカリチャン」

 二人の前途を祝し、二人の共同作業として、まずは

    「チキンカット」

をしていただいた。二人が切り分けたローストチキンはとても美味く、幸せの味がしたものである。お幸せに!


 なんと!我が軍にもう一人、結婚すると言う人間居るではないか!「清水の舞台から飛び降りる」気で結婚報告にいく彼!我が軍は全力でサポートし、彼の前途多難もとい、前途洋洋の未来に乾杯したい。

 彼が作ってくれた密造ビールは、とても微妙な幸せの味がしたものである。

   おめでとう、シミズ。お幸せに!


 こうして、多漕ぐ瀬喜軍もどんどん、家庭の瀬を乗り越えてたくましくなっていくのである。


 6.ネクスト ミッション


 ・・・・・・・・・命令・・・・・・・・再び、来年のゴールデンウィーク、この地に集えええええい!

 楽しいGWをありがとう。以上、解散!