ア メ リ カ ン フ ッ ト ボ l ル の 魅 力 |
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VOL.07 2001 New X league 始動〜Pearl Bowl final / Onward Skylarks vs Kajima Deers激突(2001-06-11) |
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. VOL.01 - なぜMBAのビジネス戦略理論なのか * |
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* アメリカンフットボールはU.S.A.でもっとも人気のあるスポーツです。ちなみに2位はバスケットボール、その後に野球、アイスホッケーなどが続きます。 なぜこんなに人気があるのでしょうか? これは欧米人の個人主義志向とアメリカ人の合理主義とが見事に融合されたスポーツだからです。 アメフトは、一見団体スポーツのように見えますが、実は限りなく個人のスポーツに近い感覚を持っています。アメリカ人に愛されるポイントはここにあります。もちろん、勝利を目指すには全員の統一したpolicyは絶対に必要です。しかし、アメフトは見事に一人一人の分化された役割を持ったスポーツであり、それに伴った数字=成績が確実に反映されます。ここがアメリカ人をしてあのようにまで熱中させるといえるのです。 さらに、限りなく知力と体力の両方を兼ね備えていないと、勝利には結びつかないという非常に合理的な面を持っているのです。 MBA (Master of Business Administration) = アメリカのビジネス経営学の大学院制度は皆さんよくご存知と思いますが、この学習内容にもかなりアメリカンフットボールの理論がとりいれられているのは、すでにあまりにも有名なことです。 * |
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* VOL.02 - 極限の諜報スポーツ * |
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* スポーツにおける正々堂々とは何か? それは体力だけを使って一生懸命やりました−というものではありません。正々堂々とは、知力と体力の両方を使って戦うことをいうのではないでしょうか。その点、アメリカンフットボールというスポーツは過激です。それはすべてのスパイを容認するからです。といっても、直前の相手練習場におけるスパイは禁止されています。しかし、野球などと違うところは、例えば野球では先乗りスコアラーが、バックネット裏で相手ピッチャーの球種などをチェックしたりすることはありますが、これも非公式に容認されているものなので、時々サイン疑惑などという事件が起きたりします。 アメフトの場合は、“公式”に諜報活動用のspotter席なるものが、最初からスタンドの上部に設置されています。ここから、あらゆるツールを使っての敵情視察をしてもよいのです。現在では、双眼鏡や、無線マイク、レシーバーなどは当然のこととして、パソコン、デジカメ、ビデオなど考えられるすべてのツールを使ってチェックし、この情報はすぐにfield上のサイドラインにいる、headcoach (野球では、監督に相当します)、coordinator (野球でいう作戦コーチのような存在、offense, defense、kicking team の3人います。さらにそのスタッフが加わります。)に伝達され、直ちにお互いのレシーバーやパソコンの交信により、敵の作戦や現状分析をした上で、味方のチームの作戦変更や検討に適用されます。 具体的にいえば、今プレーしたシーンが数分後にはサイドラインの首脳陣のパソコン上にVTRやPHOTOとなって表示され、その布陣に対する対応法が即座に分析され自軍の次のプレーへ反映されるということです。 またNFL(NATIONAL FOOTBALL LEAGUE - アメリカのプロフットボールリーグ)では、攻撃チームの司令塔であるQB(QUARTER BACK)の、ヘルメットの中に無線レシーバーが取り付けられており、その作戦情報を瞬時に伝えられるシステムになっています。 このようなすべての知力を網羅した上で、さらにあのような鍛えぬかれたすばらしい肉体で体力の限りを尽くして戦うスポーツですから、合理主義であるアメリカ人にはたまらない魅力となるわけです。 * |
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* VOL. 03 - 確立された分業システム * |
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*+ VOL.02でも述べましたが、アメリカンフットボールは確立された分業システムによって成り立っているスポーツです。すなわち、OFFENSE, DEFENSE, KICKING の3つのTEAM により成り立ちます。 彼らはどれかのチームにその特性によって分かれます。もちろん、CONVERTもありますが。OFFENSE TEAMのプレーヤーはずっとOFFENSEの時にだけ出場します。DEFENSE, KICKING も同じです。ただし、1プレーごとに、控えのプレーヤーとの交代は頻繁におこなわれます。各選手の特徴や長所を生かしたプレーをさせることにより、いかに敵のチームにこちらのプレーを読ませないかー という大きな命題があるからです。 極端なことをいえば、OFFENSEのプレーヤーでありながらボールに触ってはいけないポジションすらあります。ひたすら相手をタックルして、味方OFFENSEの指令塔であるQUARTER BACK, RUNNING BACK, WIDE RECEIVERなどが、いかに個々のプレーを完遂させるかということのアシスト役に徹したりするからです。 また、DEFENSEであれば、どれだけ敵のOFFENSEを止めるかによって、そのポイントが公式記録として残るのです。KICKING TEAMは、ボールをとって敵陣にリターンしたヤード数が記録されます。OFFENSE TEAMは、当然, 司令塔であるQUARTER BACKは、どれだけパスを成功させたか、どれだけ相手DEFENSEに止められたかなどにより、総合的なRATINGを表示され、QUARTER BACKとしての能力を問われます。またRUNNING BACKは、その走った距離により評価されます。WIDE RECEIVERは、パスされたボールをキャッチしその後の獲得した距離によりそのレベルを評価されるのです。 もちろん、最終的な得点であるTOUCH DOWNや、KICKING TEAMのSPECIALISTによるFIELD GOALなどすべて明確な数字として、野球での打撃、打点、ホームラン、防御率、勝利数のような成績として出されます。もう少し詳しく言えば、野球の数字よりも詳細で明確な数字による評価がおこなわれるのです。 たとえば野球では、守備の分野がいま一つ明確に出ないときがありますが、アメリカンフットボールでは、このDEFENSE分野でも、確実に数字が提示され、逆にいうと、非常に正確で厳しいスポーツであるといえます。 したがって、個々の得意な分野−走る、体力を生かす、ボールのキャッチ力を競うなど、体の大きさには関係なく、個性豊かな能力を発揮してチームに貢献するという、たいへん合理的な、ドライでありながらさらに個人を生かすというプラス思考によるスポーツなのです。 アメリカ人が好きな理由はこういうところにもあるといえます。 +*** |
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* VOL 04 - 日本のアメフト事情 + |
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++ 日本におけるアメリカンフットボールは、残念ながら、全国的にはまだマイナースポーツの域を出ていないといえます。しかし、首都圏、関西などの都市部では、かなり盛んです。ラブビーに近い人気があります。関西ではむしろラグビーよりも人気度の高いスポーツといえます。なぜかわかりませんが、いまのところ関西の方が首都圏よりも盛んであるといえます。 日本のアメフトのチーム構成は、本場アメリカの地域割りと同じように設定されています。
アメリカのリーグ構成は上のようになっていますが(全部で30チーム以上あり、今後さらに増えることになっています。 日本のX LEAGUE (社会人)は、これとまったくおなじように作られています。ただしチーム数が少ないのでEAST, CENTRAL, WESTに各6チームずつで構成されています。東京がEAST,CENTRALで、関西がWESTという構成になっています。 以下では主に大学リーグに関して述べてみます。 現在の大学アメフト界では西高東低が続いています。関西における大学アメフトは大変人気があり、特に人気校の対戦になると数万人の観客が集まり阪神タイガースも勝てないようなカードが10試合ぐらいあります。関学、立命館、京大がらみのカードです。これに対して関東リーグは残念ながら多くて5,6千人、リーグの頂点をきめる準決勝や決勝(今年よりCLASH BOWLと名づけられました)で1万人から2万人ぐらいです。 しかし、毎年確実に観客は増えており、今年からシーズンパスも導入したのでさらに増加するものと思われます。この傾向を続けるためにも現在2部リーグになっている慶応、立教、上智、一ツ橋、青学などのチームの奮起を望みたいと思います。現在、関東リーグを引っ張る法政、日大、中央、早稲田、東大、明治、日体、帝京、専修、東海、筑波などに絡む戦いを期待します。 しかし、今後に期待できるのはアメフトの場合、付属高校からそのまま引き続きプレーをする選手が圧倒的に多いことです。つまり高校の強豪校は、関東でいえば次のような高校です。東京の中大付属、日大三高、早稲田学院、早稲田実業、日大桜ヶ丘、日大鶴が丘、明治学院、神奈川の慶応、法政二高、埼玉では立教志木などです。さらに付属高校でなくとも駒場学園、麻布、都立西高、都立戸山、江戸川学園、埼玉栄、三島、暁星国際などです。これらの高校から、そのまま大学でプレーする選手が数多くおり、高校時よりの固定したファンもたくさんいます。 また数年まえより北海道でも立命館慶祥高校もアメフト部をスタートさせました。もともと人気のある関西の高校、関西学院高等部、大産大付属、関大一高、立命館、甲南、箕面自由学園、同志社国際などの強豪校はますます力をつけてきているので、これからの大学リーグもさらに発展するものと思われます。 なお大学リーグのチーム構成、2000年リーグ戦スケジュール、PRE-SEASON
RATINGなどに関しては、ここをクリックして参照してください。 ++* |
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VOL. 05 - がんばれ桜美林大学アメフト部〜Three Nails Crowns + |
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+ 私は桜美林大学とは縁もゆかりもない人間ですが、いちアメフトファンとして桜美林大学アメフト部Three Nails Crownsに応援のエールを送りたいと思います。 9月15日、久しぶりに桜美林大学Three Nails Crownsの試合を見る機会がありました。相手は、日本大学Phoenixです。Three Nails Crownsはこの数年、そのメンバーの少なさにもかかわらず一部校として入れ替え戦の苦しみに堪えながらも、かなり健闘しているといえると思います。 しかし、今年はかなり厳しい状況に陥っているといわざるをえません。なにしろ登録メンバー数がわずかに26人ですから、offense, defense両面でがんばらざるを得ないのです。ちょっとでも主力にけが人でもでたらどうなってしまうのだろうかと関係者でもないのに心配になってしまいます。桜美林のそのアメリカとのルートによって、名門米大学(ブリガムヤング大)の第3quarter backがせっかく留学したというのに、留学手続き事情でリーグ戦前に帰ってしまったのは大変残念なことです。この試合も案の定、Phoenixにかなりいろいろな面で苦しめられていました。QUARTER BACKが孤軍奮闘しているといった感じです。 桜美林大学・短期大学のcheer leading部は、今年の全国大会でも優勝するぐらいのすばらしいcheer leader部です。ざっとみて、40人ぐらいのcheer leaderがいたと思います。アメフトのメンバーよりもcheer leaderのほうが多いのです。Three Nails Crownsやその関係者にとってこんなに大きな味方はありません。これを桜美林のプラス方向に考えて、ぜひ勝利を勝ち取ってもらいたいと思います。アメフトに理解ある桜美林カラーをぜひ発揮してほしいと考えます。 + |
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+ VOL.06 - X LEAGUE、2000年のUPSET〜鹿島、オンワード敗戦 ( 知人の親戚の方がX リーグの某強豪チームのOffensive Cordinatorをやっていらっしゃいます。応援メッセージの意味も込めています。) + |
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+ X Leagueの2000年が少し変!Central Divisionで常勝鹿島Deersが日産プリンス東京Skylinersに敗れ、その日産プリンス東京が東京三菱銀行Centuriansに敗戦。またEast Divisionでは、オンワードOaksが富士通Frontiersに敗れるという波乱があった。 私は鹿島対日産プリンスをMX TVのVTR観戦しただけなので、詳しいところまでは論評できませんが素直に感じたことをここに記したいと思います。 最終的なリーグ終了時にはある程度のところに落ち着くとは思いますが、基本的に思うのは、X Leagueにここ数年から10年ぐらいの勢力移行図がそのまま出ているような気がします。特にこの数年の関東での勢力図、例えば、法政の7連覇、日大の衰退、地味ながらも東大、中央、専修など各校の底上げがX Leagueにじわじわと移行しているような感じを受けます。 鹿島Deers対日産プリンス東京Skylinersの対戦だけをとりあえげれば、これは日産プリンス東京のdefense陣の踏ん張りが一番目立ち、戦前の対鹿島へのscoutingがかなり綿密にされたのではないかという印象を受けた。これに対して鹿島は第一戦の東京海上Dolphonsとの試合でも感じたが、4人ものすばらしいタレント能力の高いQBによる攻撃システムがあまりにも豊富で多様すぎ、どんな攻撃パターンでもできてしまうのが、逆にもったいないほどのレベルでしぼりきれてないような気がします。しかし、10月9日の東京三菱銀行Centurians戦ではきっちり修正し快勝、その地力をみせつけたのはさすがです。 今のところエースQBを鈴木(日大・28才)を軸にするようであるがここ1〜2年に入社した日大レシーパー陣の八百板、椎野、志田らとやや年代が違うので意思の疎通をするのにもう少し時間がかかる感じです。また川上(立命館大・25才)、笹野(専修大・25才)やルーキー岩野(東大・22才)などすべて大学時代にエース級のQBとして活躍してきた人材たちをどのように生かしていくのか非常に興味深いものがあります。特に笹野はオプション攻撃(パス、ラン)に加え笹野自身の足の速さでスクランブルも可能なすばらしいQBとして、主にショットガンの鈴木の後継者として彼を上回るスケールのQuarterbackに成長しそうです。 しかし、膠着した状態のリーグ戦よりは、このように混戦模様の方がファンにとってははるかに面白い戦いといえます。これからも“下位チーム”といわれるチームが奮起することで白熱したX Leagueを期待します。 + |
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VOL.07 2001 New X league 始動〜Pearl Bowl final / Onward Skylarks vs Kajima Deers激突 2001−06−08・東京ドーム・観衆22,000人 |
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合併・統合などで大幅にチーム構成などが変わった2001年X Leagueの幕開けともいえるPearl Bowl/finalを観戦。 オンワード&すかいらーくの合併により強力な布陣ができあがったOnward Skylarks が今年のX leagueの優勝候補を彷彿させるプレーを随所に発揮して34対21で快勝した。内容は点差以上のものを感じさせるものであった。 NFL Europeで研鑚中のエースQB笹野(#19〜専修大・26才)を欠く鹿島は、スターターに岩野(#15〜東大・25才)を起用したが、強力なOn-SkyのDefenseにことごとくブロックされいいところなく2Q途中よりベテラン鈴木(#8〜日大・29才)のリリーフを余儀なくされた。 Onward Skylarksは1Q・10分19秒に#13QB富沢(日大・27才)から#80WR浦(日体大・27才)への36ヤードのTDパス成功で先制、2Q・3秒に#10QB/RB小島(帝京大・23才〜帝京大時代はショットガン&ランの俊足QB)、さらに7分36秒、それまでに再三いい走りをみせていた#34RB加畑(防衛大・28才)の8ヤードランで三本目のTDで一方的な展開となった。 しかし鹿島は鈴木の投入で鈴木〜#32TE板井(京大・30才)のホットラインで2Q・9分51秒と12分10秒にTDパス成功、ようやく反撃を開始した。 3Qに入りOn-Skyは2本のFG(21ヤード、42ヤード)に成功。6点を加える。(#88・WR福田〜法大・26才)。 さらに4Q・8分12秒、再び富沢〜浦のTDパス(15ヤード)に成功、勝利を決定的にした。 鹿島は12分15秒に、鈴木〜板井、鈴木〜#82WR矢尾板(日大・25才)をフェイクに使い、最後は、鈴木〜#21関澤(専修大・30才)から鈴木〜#81志田(日大・25才)のTDパスを決めたが時すでに遅しの感。#29RB池場(法大・25才)や#35RB平手(近大・23才)が目立つランをさせてもらえなかったのが痛かった。 鹿島は笹野が秋には戻ってくるので期待したい。 全体的に今年のX Leagueは大きく変わったのでかなり面白いゲーム展開が期待でき、ファンとしては楽しい2001になりそうである。 ・ |