何処へ行くの あの日レビュー     
       何処へ行くの あの日
〜光る明日へ…〜 感想



タイトル:何処へ行くの あの日 〜光る明日へ…〜
メーカー:プリンセスソフト
機種:PS2
ジャンル:ADV
原画:かんの糖子 鷹乃みすづ
シナリオ:呉

オープニング曲「追憶の破片」
作曲編曲:たくまる
作詞・歌:霜月はるか
コーラス:ミズヒ


↓以下ネタばれにつき注意。







マージとは可能性を探す薬。
そして可能性を現実に変える力がある。(歴史を変える力)
可能性の無かった事は変えられない。
例えば昔の幼かった頃の自分が人を殺す。
それはそのときの自分では考えもせず、可能性的にありえない事なので、
マージの夢の世界で行っても、現実世界には影響が無い。

時系列的には

手術前          あの夏(虫食い登場)   恭介の記憶の無い  このゲームの舞台
(絵麻入院時) 絵麻手術 消える予定だった世界   千尋を殺した日    (絵麻生存)
○→→→→→→→→→○→→→→→→○→→→→→→○→→→→→○→→→→→→→→→○
          ↓                     ↑
          ↓             ↑
          ↓      絵麻&恭介の力によって虫食いを撃退
          ↓      世界存続(実際は絵麻の能力)
          ↓
          ○→→→→→→→→→→→→→○
        絵麻手術失敗死亡    本来の歴史(桐李と恋人同士)



このゲーム、簡単に言えば並列世界のお話。
本来の歴史では 手術は失敗し、絵麻は死んでいた。
絵麻が元気になったという過去はなく、あの夏の出来事、
それ自体も現実の世界ではなく、消えるべき可能性世界だった。
この時、主人公の力で消されるという事を阻止する。
消されることを一度否定して進んだ世界が、このゲームの舞台。
絵麻が生きている世界、千尋の存在する世界というのは可能性世界。
絵麻は自分の望まない可能性の世界を消していった。
絵麻の望む世界とは、主人公と恋仲になる世界の事。


絵麻のいない世界。
手術が成功したが、その後、絵麻は自殺。
妹の死を引きずる、過去に呪縛された男の姿があった。
一生忘れられない傷を与えたことで恭介の心を自分のものとする、
ある意味では、絵麻の望みが叶った世界。 


手術が失敗して絵麻は死亡。
桐李と付き合っている世界。
恭介は絵麻の死から立ち直ってはいた。
これが本来の現実世界の模様。


千尋は、死ぬ予定だった智を助けたことで「虫食い」から勘当。
千尋は世界の住人となる。
恭介と絵麻だけの世界ではなく、
絵麻はみんながいる世界を選んだ。
(トゥルーエンド)
トモ、絵麻、両方とも生きる世界。


【国見 恭介】
「あの夏」に「虫食い」を撃退した後、千尋を殺した過去に悩まされていた。
「虫食い」を撃退した炎を操る能力は失われる。
火を操る力 = 消される予定の可能性世界を存続させる力

殺人を犯した罪に耐えられず、絵麻を抱くという
甘えと逃避を行い、一時の安息を得た。
だが、それは過ちであったと後悔をし続けていて、
妹とのただれた関係を何とかしようとしている。
マージを使い、殺した過去をなくすことにより、妹との関係も
元に戻るのではないかと思っているようだ。
(しかし、自分の逃げで妹を抱いておいて、
心が安定したら、過ちだったと否定するそんな弱さが・・・ね。)
ただ自分の恋人に対しては強くなれてるんですよね。
過去が成長させたってことなのでしょうけど。


【国見 絵麻】
心臓が悪く、本当は手術で失敗し、死んでいた。
つまり絵麻のいる世界は、可能性世界。
絵麻が手術で死なず、生き残ったというifの世界。
彼女の本来の力、可能性世界を見る力、
そして可能性世界を存続させる力。
兄の能力は彼女から借りたものに過ぎなかった。

兄を男性として強く意識している。
主人公が絵麻以外の女性と付き合う可能性世界を消していった。
そして全ての可能性を否定し、恭介と自分、千尋だけの世界になったが、
結局、恭介が絵麻に振り向く世界はなかった。
知っていたにもかかわらず世界を消していった絵麻は、
文字通り諦めが悪かったのだろう。恭介と恋人となることを。
だが世界を消していくうちに自分の本当の気持ちに気付く。(トゥルーエンド)
恭介に全ての真相を明かす為、自分が飲んだら、もう目覚めないと知りつつも、
恭介と共にマージを飲み、そして自らは、マージの見せる幸せな夢の世界へ。
まさに自殺とも呼べる行動。
世界に絶望し、夢の世界へと逃避した彼女を誰が責められるのか。(絵麻エンド)

【神崎 千尋】
「虫食い」の命令で世界の監視役としてこの世界に派遣されていた。
裏切り者として主人公に殺される。(未遂)
千尋と恋仲になる世界もまた、「虫食い」によって消える。

【茂木 一葉】
高校に通っていたのは本当は妹の双葉だった。
まあ 双子=入れ替わりというのは想像しやすいので、
あっさり分かりましたが。
双葉は姉を助けられなかったという思いが強すぎた。
精神科医に通っており、自分が双葉である事を自覚していない。
この世界もまた、絵麻の力により望まれない世界として消える。
絵麻と恭介が恋人同士?という疑惑の時、
真っ先に嫌悪感を抱き二人から去ったのは、
姉である一葉が兄に暴行を受けてたせいというのが大きい。
兄妹が付き合うという事に嫌悪感が他の人物より強いのだろう。


本当の一葉
兄に性的暴行を受け続けていた。
家族はそれを世間にひた隠しにし、腫れ物を扱うようにしていた。
その後、一葉は兄をナイフで刺す。その事件で一家は離散。
一葉は双葉の精神異常を知っているせいもあり、双葉と会わない模様。
心情的には、自分が大変なときに助けてくれなかったという思いもありそう。

【麻生 桐李】
妹の死を自分のせいだと思っている女性。
この点は智加子と設定がかぶる。
「現実世界」で恭介と付き合っている。

【青井 智加子】
主人公と恋人同士になった後、街中で拳銃の流れ弾で撃たれて死亡する。
智加子の死を認められなかった主人公は、
智加子が死亡するという歴史を変える為、
マージの力を使い、逆に主人公が身代わりとなって死亡。
主人公が死亡後、自身もマージを使い、主人公を助けようとするが失敗。
世界に絶望し、マージにより主人公と自分が愛し合う
虚構の幸せの世界へ。そして永遠の眠りへ。

【三木村 良】
母親は警察官。仕事の虫であり家庭をほとんどかえりみなかった。
母親の愛が得られなかった為、息子である自分より大切な「仕事」を
母親にもっとたくさんやらせようと画策する。歪んだ愛の持ち主。
実際は母親に振り向いてもらいたいだけのようだ。

母さん、俺は母さんの為に事件を、仕事を増やしたよ。褒めて。

まあ心情的にはこんなとこだろう。実に幼い・・・



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