クラース「さぁ、今から夏らしいことをするぞ!」
アーチェ「なになに、肝試し?」
クラース「チッチッチッ、それよりもっとおもしろいことだ」
アーチェ「え??なになになに!?」
クラース「これだ!」
クレス「これだ、って、クラースさん、このスイカがどうかしたんですか?」
チェスター「それもこんなでかいの。よく運んでこれたな」
クラース「オリジンを呼んで運んでもらった。それよりこれからスイカ割りするぞ!」
クレス「すいか」
チェスター「わり?」
ミント「スイカを割ってどうなさるんですか?」
アーチェ「っていうか、全然おもしろくないじゃーん。夏と言えばアイスでしょー」
クラース「あまいな。スイカ割りとは食べるだけの物じゃない!娯楽なんだ!」
アーチェ「ぜんっぜんわかんない。だいたいあれを割るってどうやって??」
クラース「もちろんこの棒でさ。やったことないのか?」
チェスター「ないことはないけど」
ミント「本で読んだことなら」
アーチェ「しらなーい」
クラース「なんで同じ年代を生きてるお前が知らないんだ?まぁ、いい。スイカ割りとはなぁ、目隠しをして何も見えない状態で、スイカのある方向に見当を付けてこの棒で割るという……」
すず「いわゆる遊戯の一種です」
クラース「と、いうことだ。どうだ?」
アーチェ「へぇ、なかなかおもしろそうじゃん!やるやる!」
クラース「よし、じゃぁ私から」
チェスター「ちょっとまったぁ!」
クラース「……なんだ?順番に対する異議なら却下だぞ」
チェスター「そうじゃなくて、俺に目隠しさせてくれねぇ?」
全員「「なんで」」
チェスター「いいじゃねぇか、減るもんじゃあるまいし」
クラース「減らんことは減らんが……」
チェスター「じゃぁいいだろ!このはちまきでいいんだな?」
クラース「あ、ああ……」
チェスター「んじゃ、やるぜ」
クラース「正面からか?後ろの方が付けやすいだろ?」
チェスター「いいんだよ。目、瞑ってくれよ」
クラース「ん(目を閉じる)」
チェスター「(この体制を待ってました!)」
クラース「まだか?はやくしろ」
チェスター「りょーかい」
クレス「チェスター!?なにを……!?」
チュ
クラース「……(固)」
クレス「なにやってるんだ、おまえっ!」
ミント「クラースさんクラースさん、大丈夫ですか?」
チェスター「なんだよ、こんぐらいのキスなんてもう挨拶みたいなもんだろ」
クレス「不意打ちで無抵抗の人にするようなものは挨拶じゃないっ」
アーチェ「チェスター、あんた随分開き直ったね」
チェスター「おう、そうでもないと盗られちまうだろ、そこら辺の奴らに」
クラース「ば、ば、ば、馬鹿者ーっっ」
クラースの硬直が溶けたと同時に投げられたスイカは見事チェスターに命中。
そうしてスイカ割りは強制終了をむかえたのだった。
地面にはスイカの赤い汁と血を流して倒れているチェスターがいた……。
ところで、スイカを運ぶためだけに呼び出されたオリジンはその後呼ばれることなく、蚊帳の外扱いだったという。