| 2003年4月29日(火) @アルゼンチン側イグアスの滝へ 時差ぼけのせいか眠りが浅く、起きても疲れがあまり取れていない。おまけに天井の扇風機が壊れ、備え付けの扇風機の電源はシャワールームの中しか使えず、シャワールームのドアは開けっぱなしになるので、湿度がすごく、部屋の外の廊下に出るととても涼しく感じる。 それでも起きて、シャワーを浴びて汗を流し、アルゼンチン側イグアスの滝へ行く準備をする。準備を終えると朝食の為に、隣りの部屋へ移動。 部屋には昨日知り合ったチリ人のクリスが朝食をとっていた。彼もあまり眠っていないだろうが、さっぱりした顔をしている。朝食は大き目のコッペパンと、ドーナツ状の小さなビスケットが数個、後はバナナと紅茶だ。十分な内容である。 クリスと話をしながら朝食をとっていると、今日一緒に滝へ行く、デンマーク人キャスパーがやって来た。これから30分後に出掛ける事となった。 9時半頃にホステルを出て、バスターミナルへ向かう。ターミナルにいる従業員にプエルト・イグアス行きのバスが来る場所を聞き、すぐにバスがやって来たので、手を挙げてバスに乗った。 バスが街を南へ下って行くに連れ、道の両側が緑で覆われた田舎道になった。そしてバスが出発して30分もしない内に、ブラジルを出、 アルゼンチンの国境に到着する。そこで乗客全員、バスを降り、現地の人は身分証明書を見せ、外国人の僕等はパスポートを見せて、コンピューターにデータをインプットされ、荷物をX線に通してアルゼンチンに入国した。バスでほんのちょっと移動しただけで、言葉はポルトガル語からスペイン語になるのだ。日本では考えられない面白い世界である。 プエルト・イグアスのバスターミナルに到着し、そのまま滝行きのバスのチケットを買う。往復で5.6ペソ(約250円)だったが。キャスパーはアルゼンチンのお金を持っておらず、立て替えてあげる事に。 滝行きのバスに乗って滝へと向かう。キャスパーがどこかで貰って来た、アルゼンチン側イグアスの滝のパンフレットを見せてくれる【下の地図を参照】。クリスが言っていた様に、ブラジル側とアルゼンチン側とでは、回れる範囲が全然違うのが分かった。【ブラジル側は32番のみ】キャスパーは既にどう言うルートで回るのか考えていて、僕にそれを教えてくれた。もちろん、僕も彼について歩く事に決めたが、地図を見ただけで大変なのが分かる。 途中でイグアスの滝の入場料30ペソ(約1320円)を払う。意外に入場料が高く、ここで手持ちのアルゼンチンペソの半分以上を使い、少し不安になるが、キャスパーはブラジルレアルで払っていたので、特に問題はなさそうだ。 イグアスの滝公園の入り口に入り、地図に従って道を歩く。あまり人はいず、所々でインディオらしき人達が土産を売っているが、商売っ気がないのか、何も言って来ない。また、ここでは滝の気配は全くなく、音すら聞こえない。かなり奥の方に存在しているのだろう。公園内には滝へ向かう汽車が走っているそうだが、最初はキャスパーに従って、ちょっとしたジャングルの道を歩いた【地図10】。ジャングルの道は涼しくて気持ちが良い。自然のクーラーである。そして綺麗な蝶がたくさん舞っていて、僕等の目を楽しませてくれた。 1キロほど歩くと、鉄道駅に到着した【地図13】。丁度、滝から帰って来た観光客がゾロゾロと汽車を降りた。公園の入り口ではあまり人を見なかったが、やはり世界的に有名な観光地だけあって、この後は大勢の観光客を見た。 キャスパーは、 「汽車に乗る?それとも後にする?」 と尋ねて来たが、丁度良いタイミングでやって来たし、体力のない僕は既に少し疲れていたので、汽車に乗り、滝へ向かった【地図28へ】。 駅を降り、川に掛かった簡素な橋を渡りながら滝へ向かう。地図では短そうに見えるが、軽く1キロは超えている。だが、川の景色は良く、キャスパーとの話も弾んで来たので、なかなか楽しい道程となった。 滝に近づくに連れ、遠くの方で水煙が上がっているのが分かり、少しずつ胸もワクワクして来る。 そして、ついに滝壷に到着した【地図29】 。膨大な水の勢い、滝の合間を縫って生きている草木、自然が織り成す風景はやはり素晴らしいと感動する。万里の長城やピラミッドよりも遥かに見ごたえがあった。本当、とてつもない水が勢い良く川へ向かって叩き落ちて行き、下方は水量が凄い為、全く見えない。いつまで眺めていても飽きないが、そういう訳にも行かない。2人とも十分に満足して元の鉄道駅に戻った。 更に汽車で最初の駅に戻り、次は先ほどよりも少し小さい滝群を歩いて回る事になった【地図14→24・25・26・27】。時間も昼の12時を回り、腹が減って来たし、暑くなって来た。気温は軽く35℃は超えているだろう。だが、あれだけ素晴らしい滝の眺めを見せられたら、他の滝も見ない訳にはいかないのだ。もう少し我慢して歩く事にする。 我慢して歩いて正解であった。先ほどの滝の迫力はないが、小さな滝群がジャングルの中にお行儀良く並び、そこに虹が掛かっていてとても美しい。暫く歩いているとファーストフードの店【地図17】に辿り着いたので、ここでサンドイッチを注文し、クーラーの効いた店内で暫く休憩する。 再び歩き始め、滝が一番間近に見られる場所【地図20】に着いた。そこには赤ん坊を抱いた若い夫婦がやたらと写真を撮っていた。見ている方は、赤ちゃんを滝壷に落としやしないかとヒヤヒヤする。ここに立っていると水しぶきが体にかかって気持ちが良い。このまま、最後のスポット、サン・マルティン島へのボートに乗るために川岸へと歩いた【地図21へ】。 サン・マルティン島へのボートは公園入場料に含まれているが、他には有料でリバークルーズのボートツアーがあった。値段もそんなに高くなく、滝壷へ突っ込んだりして楽しそうだが、びしょ濡れになっても大変なので参加はしなかった。 ボートでサン・マルティン島に到着し、そこから傾斜のきつい階段を上るのだが、僕は足がガタガタになったので、そこで休憩し、若いキャスパーはそのまま歩いて行った。その間僕は日陰の場所を探して、日記をつけたり、友達に絵葉書を書いて時間をやり過ごした。 40分程でキャスパーが戻って来たので、そのままボートに乗り、先ほどのファーストフードで再び休憩後、公園を出てバスでプエルト・イグアスのバスターミナルへ戻った。もうクタクタだが、素晴らしい景色が見れて本当に良かったし、ハードなアルゼンチン側を先に回っておいて正解だったと思う。明日はブラジル側のイグアスの滝へ行くつもりだが、これは楽勝であろう。 フォス・ド・イグアス行きのバスがなかなか来ないので、ターミナルにある店に入り、お菓子を買ったりして時間を潰す。バスが出発する前に、10歳くらいの女の子2人がドーナツを売りにバスに入って来た。キャスパーが値段を聞くと、3個1レアルだったので買い、僕に1個分けてくれた。女の子は1人が黒人の血が少し混じった子で、もう1人は完全に白人の子だった。2人とも着ている服は汚れていたが、白人の子はとても可愛く、将来はかなりの美人になるだろうなと思った。 Aまだまだ時差ぼけ? 夕方ホステルに到着すると、新しい客が数人来ていた。胸に刺青が入っている、オーストラリアから来た中年女性。フランスから来た、20代後半くらいの女性2人組で、1人はかなり大柄な黒人、もう1人の白人も大柄で、それ以上にバストが今までに見た事がないくらい、めちゃくちゃ大きかった。120センチくらいあるのではないかと思った。後はイスラエルから来た20くらいの可愛い女の子、きつそうなので残念ながら僕のタイプではなかった。昨日の夜、話をしたコロンビアとベルギー人のハーフの子はもうホステルを出ていた。 部屋で1時間くらい休憩した後、クリスとキャスパーと3人で夕食に出掛けた。クリスが連れて行ってくれた店は、食べ放題のバイキングの店で、たったの3.8へアイス(約170円)。しかも、シュラスコと言うブラジル風の焼肉を付けても6へアイス(約270円)と安い。ブラジルは東南アジアほど物価は安くないが、農業が盛んなだけあって食べ物は安い様だ。それに昨日の晩クリスに、「シュラスコが食べたい」と言っていたのを覚えてくれていたのが嬉しかった。 口内炎が出来ているのであまり味が分からなかったが、この値段なら満足な内容である。僕はポケットからカメラを取り出し、キャスパーにクリスとの写真を撮ってもらった(キャスパーとの写真は滝で撮った)。 写真を撮ってもらうとクリスが、 「これでこの瞬間は永遠になったね」 と粋な事を言う。僕が写真をやたらと撮るのも、良く考えて見たらその為なんだなと納得する。 夕食を終え、散歩をしながら宿に戻る。夜のフォス・ド・イグアスはちょっとやばい人達がいてちょっと怖い。サン・パウロはこんなもんじゃないんだろうなと心配になって来る。 宿で旅人同士が話を始めるが、皆英語が堪能なので、くたくたに疲れた僕は彼等に付いて行こうと言うパワーがない。男連中は皆、可愛いイスラエル人を囲んで話をしていた。 僕は黙って部屋に戻り、相変わらず蒸し暑い部屋で雑誌を読んで横になっていると、何時の間にか眠りに入ってしまった。 |

![]() |
![]() |
|
滝行きの汽車【地図13】
|
滝までの長い道【地図28〜29】
|
![]() |
![]() |
|
迫力満点の眺め【地図29】
|
ジャングルの中から現れた滝群【地図27】
|
![]() |
![]() |
|
すぐ後ろは壮大な滝【地図20】
|
ドーナツ売りの女の子達
|