大学の概要
都留文科大学は都留市というとても小さな市にある市立の単科大学です。県外の人や関係者以外の人々は、このサイトでも使われているように「つるぶん」と呼びますが、学生や都留市民は愛着を込めて「文大(ぶんだい)」と呼びます。人口の中で10%ほどを学生が占めています。
元々教員養成学校でその後短期大学となり、今では文学部のみの単科とはいえ初等教育学科、国文学科、英文学科、社会学科、比較文化学科の五つの学科を抱える四年制大学となりました。
伝統ある教員養成学校であり現在も毎年優秀な教員を輩出する一方、各学科特色ある教育プログラムを持っています。例として社会学科を見てみると「地域・自然」という特色があり、近年ジェンダー教育プログラムもその特色の一つとなろうとしています。他にも海外の一流大学との交換留学など地方の大学としては異例と言える語学習得環境などもあり、つまりけして教員養成一辺倒ではなく公務員や一般企業でも必要とされる人材育成にも力を入れるようになってきています。

本部棟前の「あかの広場」「アカヒロ」という愛称で親しまれている。ロシアのアレとは直接関係はない
というのがお決まりの都留文科大学の紹介文だと思います。この中に嘘はありませんが、これでキャンパスライフが目に浮かぶという方はよほど想像力の豊かな方で、そのような人はほんの一握りにすぎないと思います。
概要は概要として踏まえていただいた上で、他のページで都留文科大学の学生が感じたリアルな「つるぶん」「ぶんだい」の意見や不満や魅力を参考にしてみて下さい。
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盛んな学生活動
学生活動というと何か危ない雰囲気を感じる方もおられると思います。他にも「社会学科がそういうことしそうなのはなんとなくわかるけど、私は英文学科志望だから関係ないや」と思われるかたもいらっしゃるかと思います。
ところが都留文科大学における学生活動とは「○○闘争、断固反対」といったノスタルジックなものではなく、活動する学生の範囲も活動の内容も社会学科や社会に限定されたものではありません。ここではRevoという団体とwork-waku都留という団体を紹介したいと思います。

『Revo』の表紙です 結構しっかりとした紙です
まずRevo編集部さんは国文学科の学生を中心とする出版サークルです。『“文大生”を楽しむための情報マガジンRevo』というフリーペーパーを年四回発行し、学生に有益な情報を提供してくれたり楽しませてくれています。就職のことからおいしいお店、はたまた防災から恋まで(?)と内容は多岐に渡り、すっかり定着した感があります。
元々Revo編集部の皆さんは都留市に来て最初は少し憂鬱になった方々のようです。確かに都留市にはスターバックスもなければ、もちろん六本木ヒルズはありません。周りを見渡すとヒル(丘)と呼ぶには失礼なくらい険しい山々ばかり。都会暮らしに憧れてきた人にとっては過酷なものがあります。
けれども能動的になりさえすればどこだって楽しいはずです。編集部の皆さんは、フリーペーパーの編集というものに楽しさを感じ、楽しむ極意をフリーペーパーに込めているのではないでしょうか?
もしなんでも揃う都会の大学に編集部の皆さんが入学していたなら、フリーペーパーを作ろうと思っただろうかと考えてみると、思わなかったのではないかと勝手に想像します。
楽しむために都会でそこまで能動的になる必要はありませんし、人口の一割ほどが学生という特殊な環境のなかで、学生の活動に対する理解が地域にも学生ない限り中々難しいのではないかと思います(だからたいした事ではないという意味ではなく)。
そういった点で学生が「やりたい」と思った事を実現しやすいフィールドが都留文科大学にはあるのではないかと思います。
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もう一つ紹介する団体は今都留で一番ホットな団体work-waku都留さんに注目します。
詳しいことはホームページを参照していただいてざっと簡単に説明しますと、work-waku都留さんは社会学科のとある講義からスタートしました。その中で学んだ「自分のエゴから出発する」という言葉を合い言葉に活動をスタートさせたそうです。
なんだか「エゴ」なんて聞くと「おいおいワガママかよ」という声が聞こえてきそうですが、実際創立当初は様々な物議をかもしだしたようです。
彼ら彼女達は地域、大学内や他大学の学生らの中で自分のやってみたい事をぶつけていくなかで、失敗を重ね、色々な事を学びとりながら歩んでいきました。もちろんのことですが、単に「エゴ」というだけですべてが上手くはいきません。しかし自分たちに「やりたいこと・やる気」が無いのに誰がついて来るのか、誰が協力してくれるのかと考えると「エゴ」ということも一理あるのではと私は感じます。
すべては結果が物語っていると思います。その一例としてNHKなどでも取り上げられたwork-waku都留の企画であるアパート改造計画「つる小屋」さんを紹介します(こちらも詳しくはホームページでどうぞ)。
この企画は都留市の現在つるぶんの学生があまり住んでない地域にあるアパートをお借りして、コレクティブ住宅(私的な居住空間をもちながらも、共有スペースがある住宅だそうです)に改造してしまおうというものだそうです。
これによりワンルームで寂しい思いをする事がなくなったり、旧市街地の活性化にも一役かったりするなのではというという利点が考えられますが、なんと言ってもこの企画のメンバーの「アパート改装してみたい」という熱意を現実のものにした自己実現こそが一番の利点ではないでしょうか。

改装中に二階共同スペース(現在は完成)
三階建てのアパートの内装を丸ごと改装してしまうなんてとても考えられることではありません(二階などは三部屋あったものを壁をぶち抜き共有スペースにしてしまっています)。それが実現できたのは企画メンバーのエゴの力なのでしょう。「とんでもないワガママやろうだぜ!!」彼らにとってはこんな批判めいた言葉も、映画のラストシーンの親しみのこもった憎まれ口のようなセリフに聞こえるのではないでしょうか(わかりにくいっすね)。
メンバーの努力はもちろんですが、これも都留市、都留文科大学ならではだと言えると思います。常識で考えれば、大金を積まれたわけでもないのに単なる学生(工業大学ではありませんし、メンバーは大工の仕事をしたことがあるというわけでもありません)に財産であり生活の糧でもあるアパートを自由に改装させるなどまずありえません。大家さん個人の人柄の良さという事もありますが、この地域の学生に対する温かさのあらわれなのではないでしょうか。
ほんの一例でありますが、都留文科大学の学生活動が盛んなことがおわかりいただけたと思います。ぜひ入学されましたら何らかの学生活動をしてみる事をお勧めします。おそらく普通に学生生活をしていたのでは学べない何かがそこにはあると思います。
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各学科の魅力
都留文科大学には5つの学科があります。それぞれの学科について現役の学生さんに語ってもらいます。順不同です、すいません。
国文学科
〜「国文学科」という名が相応しい学科〜
2002年度入学 佐野真之さん
現在、「国文学科」という名称を、よりグローバルな「日本語学科」という名称へと変えている大学が多々ある。そのような風潮のなか、今も「国文学科」という呼び名を残しているのが都留文科大学・国文学科である。
…それが何だといわれればそれまでのコトなんですけど、呼び名ってその呼ばれるもののイメージを形づくるものだから結構大切なものです。それで、都留文科大学の国文学科は「国文学科」という呼び名が実にしっくりくる学科だということを、(私の主観ですが)まずはここのページを見て下さった方にお伝えしようと思ったわけです。
都留文科大学・国文学科は、「国語が好き!で、もっと学びたい!」という人にはお勧めできる学科です。高校生の方々なら、国語といっても現代文、古文、漢文なんて具合に分かれると思いますが、当然のことながらそれらの分野についてより専門的に勉強できる環境はしっかりと整っています。現代文なら「近代文学ゼミ」、古典文学なら「中古ゼミ」、「中世ゼミ」、「近世ゼミ」、漢文学なら「漢文学ゼミ」と、それぞれのゼミで自分の探究心や知識欲を十分満足させることが可能です。
さらにはそこで、「学問」とはどのようなことか再認識するいい機会になると思います。また、上記のゼミ以外にも、言語学、「言葉」を研究対象にした「国語学ゼミ」や国語教員養成を目的とした「国語教育ゼミ」、現代日本の情報や文化を扱う「情報文化ゼミ」などでは、今まで皆さんが考えてきた教科としての「国語」とは別の「国語」に関する専門知識、能力を身につけることができます。どの分野においても、皆さんが「学ぶ」という行為によって自身を向上させていくことを目指すのであれば、それに応えられるだけの度量をこの都留文科大学・国文学科は持っていると私は思っています。
どんな場所にでもいえることですが、自分がその場に行って体験してみなければ実際のところはわからないでしょう。自分の身をもって知ることこそなにものにも代え難い事実です。ただ、先ほども述べたとおり、こと国語に関してなんらかの興味・関心をお持ちでしたら、国文学科に入ったことに少なからず意義があったと感じることができると思います。それこそ身を置いてみないとわからない良さがあります。都留文科大学・国文学科は国語が好きな方、興味・関心ををお持ちの方を大いに歓迎いたします。
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比較文化学科
〜多角的な目線から現在のグローバルな世界をみる〜
2002年度入学 新海秀樹さん
日本からの目線に固執することなく、なぜ日本と違うのか?その違いを学ぶ。理解する。実践する。
10の国から10の人間が集まれば、10の国の文化や風俗、価値観に基づいた10の考え方がある。人種が同じだからといって、言葉が同じだからといって、お隣だからといって、一つとして同一のものはない。これらを学びこれからの時代に活かすべく、日々様々な文化や風習らを学び合い、分かち合い、深めていく。それができるのが比較文化学科というところだ。
都留文科大学では、様々なテリトリーを持つ個性派教授が、ときに広く、ときに深く、ときにおもしろおかしく教鞭を振るい、日々学生たちを新たな好奇心へといざなっている。
彼らは、都留という環境も手伝ってか、のびのびと教壇に立ちながらも、その手腕をいかんなく発揮している。学生は探究心を揺さぶられ、引き出され、ときにはかき回されて成長していく。成長していける。
それが都留文科大学比較文化学科というところだ。
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社会学科
〜地域と環境という特色はありながらも多様な選択ができる学科〜
2002年度入学 佐藤菜穂子さん
この学科の魅力は1・2年次に、社会に関するさまざまな分野の講義を聞く機会が与えられ、学生にとって何を専門的に学びたいかを決める猶予期間があるということです。
入学したての学生にとっていきなり自分の専門分野を決断することは簡単なことではありません。この学科では1年次に社会学概論で社会学に関する大きな流れを学び、現代社会の課題や社会調査といった授業でグループワークを行い、興味をもった分野ごとの簡単な調査を行います。他にも、社会思想や環境社会学、地域社会論、地方自治論といった科目が1、2年次選択必修となっています。
全体的に地域をテーマにした授業が多いのもこの学科の特徴です。もちろん憲法や政治学、経済学といった授業あるいはゼミもありますが、授業数はどれも限られています。この大学にきて学ぶのに一番適しているのは地方自治や地域社会といった地域の課題にどうやって取り組むのかという分野だと思います。
地方公務員やNPO、まちづくりに興味のある学生にとっては、人口3万人ほどの小さなまちの大学は学びの場であると共に実践の場でもあります。実際に社会学科の学生を中心とした学生まちづくりサークルが学内にいくつかあり、都留を舞台に活動を行っています。教授のなかにも何名か都留のまちで活動する学生を支えてくれる教授がいますし、ゼミの調査で毎年全国各地のまちづくりの様子を視察にいくゼミもあります。
私自身、4年間を通して大学や学生まちづくり団体でまちづくりについて学んできました。このような学生は決して多いとは言えませんが、この大学に入学する学生のほとんどは都留に下宿することになるので、期間限定でも住むまちを知り、また自身の考え方やスキルを磨く上で、こういったまちへ出て行く活動は個人的にはオススメです。
学科の話に戻りますが、社会学科ではいくつかの資格を取得することができます。主なものとしては中学・高校の教員免許(社会)、図書館司書、学芸員、社会教育主事、図書館司書教諭といったものです。これらの資格に必要な単位は卒業単位には含まれませんが、公務員を目指す方には良い環境だと言えます。
また、ゼミについてはこの学科は2年次からゼミに所属することができます。しかも2年次には主ゼミ副ゼミといって最高で2つのゼミに所属できます。最終的に3年次に一つに絞らねばなりませんが、選択肢はあるに越したことはありません。ゼミは現在のところ、社会哲学、環境社会学、産業社会学、地域社会学、地域経済論、地方自治論、生涯学習論、憲法、日本経済論、環境生態論、都市環境設計論、地域史といったものが開講されています。
受験の際はこの大学で何を学べるのかを知った上で自分の興味のある分野とマッチするかよく考えると良い志望校選択ができるのではないでしょうか。いなかのまちで学びたい学生の方には特にオススメです。
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英文学科
〜自分の世界を名実ともに広げることのできる学科〜
2002年度入学 清水 慎也さん
英文学科に興味を持ってこの文章を読んでくれている皆さんは、目的はそれぞれでしょうが、「英語が好きだ」、「大学では思う存分英語を勉強したい」、「英語を極めたい」、「異文化について理解を深めたい」という人がほとんどだと思います。都留文科大学英文学科には、そんなあなたの意思の大きさに比例して能力を伸ばす環境が整っています。
まず1・2年次では、主として英語の基礎力を養います。英会話,英文法,英作文などの科目を学ぶのですが、ここでは「何で高校の時の先生は教えてくれなかったんだ」という目から鱗の新たな発見が満載です。さらに、皆さんは幸運なことに、昨年度から一新されたカリキュラムにより、就職や進学、留学に必要なTOEIC、TOEFL対策も、英語基礎科目として学ぶことができます。(今までは特別講習を受けたり、自分で勉強するしかありませんでした。)その他にも、皆さんの知的好奇心をくすぐる様々な科目が用意されており、その中から自分の興味に応じて学習することができます。
3・4年次では文学・文化と言語・文化の2分野、約15のゼミの中から最も興味のあるものを選択し、より専門的な研究を主体的に進めていきます。10人前後の少人数で活発な授業が行われます。
もちろん自分を高める場は授業だけではありません。大学の留学制度を利用して海外で学ぶという方法もあります。留学生のチューター(授業や生活をサポートします)をしてみるのもおもしろいでしょう。アルバイトをして海外旅行に行くのもお勧めです。そんな時間があるのも学生のうちだけかもしれません。
大学をどう利用するかはあなた次第です。英語が好きな皆さん、世界に目を向けている皆さん、都留文科大学英文学科で自分の世界を広げてみませんか。
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初等教育学科
〜「教育は人なり」、教育のエキスパートの養成〜
2002年度入学 渡部健太郎さん
初等教育学科の目的はもちろん、有能な小学校教員の養成にあります。学科創設以来、全国の地域へ卒業生を送り出してきました。これは現在も変わってはいません。
小学校第一種免許状取得が卒業の必須条件ではありますが、もちろん、ただ教員免許状を取得すればよいといった安易な考え方はしていません。教師の仕事というものは「教育は人なり」という考えを持ち、奥行きの深い仕事であるという認識に立ち、きめ細かな教育指導のできる教師を目指しています。初等教育学科は、広い視野と確かな学力、豊かな人間性と高い授業技術を身につけた教育のエキスパートの養成を目的としています。
また、初等教育学科では2年次に専攻コースに別れます。各自の関心に合わせ、より深く研究ができるようなシステムとなっています。また自分が所属する専攻の科目だけでなく、他系の科目も受講することもでき、幅広く研究することもできます。
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