「スリランカへ行って来た」 2004年9月26日


 2004年夏、8日間スリランカへ行って来た。

スリランカのカレー

 スリランカと言えば、紅茶とカレー。
 紅茶は好きなのでまあよい。カレーももちろん好きなのだが、前回ミャンマーへ行ってからというもの、「カレー」と聞くと、なんとなくげんなりとしてしまうのであった。
 今までの旅行で食事の事でうるさく言ったことはあまりなかったのだが、どうしても「どこで何を食べても、いつも同じ味のミャンマーカレー」の経験が頭から離れないでいた。
 しかしそんなことで悩んでいては、どこにも行けない。旅へ出たら、旅先の物を毎日食べる。たとえ、「この料理はは絶対にマズいに違いない」と判断したとしても、あえて挑戦する。避けることは許されない。マズさを分析し、そして楽しむ。全てはかけがえのない経験の為に。

 そんな我々の願いが通じたのか、スリランカへ着いたその日の一食目から早速カレーであった。
 ミャンマーの様に油っぽいカレールーに具が浸っているカレーを想像していたのだが、それとはほど遠い物であった。
 スープのようなカレールーが、皿に山盛りになったそうめんと共に出てきた。

 写真ではわかりづらいが、麺は小分けになっており、一山ずつとれるように分かれている。 インディ・アパという。
 右にあるオレンジ色の食べ物は、ココナッツやスパイスでできている。これをカレーに混ぜて食べる。強い塩気があり、レモンの風味がす る。お気に入り。

 この麺は米粉でできており、かなり細く、コシはない。クセや風味も特に感じられない。
 この麺を皿に取り、カレーをかける。それを右手でかき混ぜた後、口へ運ぶ。慣れていないので食べづらい。掴むのは問題ないが、口 に入れる時にこぼれそうになる。
 ちなみにこの食べ方、時と場合、その人個人に依るようである。ホテルのレストランでは、スプーンやフォークが食卓に並べられていても 、使わず手で食べる人もいれば、使う人もいる。どちらでも良いようだ。
 カレーの味は日本人の想像するカレーにかなり近く、食べやすい。ただし、各種独自のスパイスが入っているようで、日本で普段食べるカ レーとは味や匂いが異なる。
 ルーはさらさらのスープ状。タイ料理のトムヤムクンをご飯と一緒に食べているような感である。
 具にはマグロ(だと思われる)が入っており、良い味が出ていた。

 この時は麺とカレーの組み合わせで驚いていたが、他にもいろいろな組み合わせでカレーを食べた。
 通常のライスもあれば、麺もあるし、ナンの様な薄いパンにもかける。また、ピラフの様なスパイスである程度味の付いたご飯にカレーを かけて食べる場合もある。

 ブリヤーニ。これにカレーをかけて食べる。ご飯にのっているたこ焼きの様な物は、揚げたゆで卵。



 ペラガハノハン。鶏肉、卵、ネギなどの野菜類と麺片を鉄板上で炒める。両手に包丁の様な物を持ち、リズミカルに食材を切り刻み、炒める。「カタカタカタカタ」と鉄板を包丁でたたく大きな音が聞こえるので、遠くにいてもベラガハノハンを調理していることがわかる。というか、調理しているところを冷静に眺めてみると、かなりうるさい。これにもカレーをかけたりする。
 目の前のボウル状のものはアパ。米粉をクレープ状に焼いた物。香ばしく、塩気がある。これにもカレーをつける。

 毎食カレーを食べていたが、これだけカレーの食べ方が豊富だと、飽きることはなかった。もちろんカレー自体もバリエーションにあふれ、味も良かった。
 カレーを見直した旅であった。ミャンマーカレー後、インド旅行時のカレーが心配であったが、スリランカカレーによりその心配も払拭された。
 カレーはやはりおいしかったんだ…

アーユルヴェーダ

 アーユルヴェーダと言うと、顔やら頭やらをオイルに浸したりと、過激なものを想像していたが、通常のオイルマッサージ+スチームバスといった意外にシンプルな物が多かった。
 そもそも、アーユルヴェーダは病気治療などが目的で、長期滞在し、薬を処方してもらったりするらしい。
 私の場合は、それほどお金も出していないので、それ相応の簡易な物であったようだ。とはいえ、今まで体験してきた、リフレクソロジーや、中国の按摩などよりは、受けている方にとっても遙かに手間のかかるものであった。
 クイックマッサージの様な感覚で、パッとお店に入り、すぐに出てこられるような軽々しいマッサージではない。
 腰布一枚になり、全身油まみれになる。しかも、ただでなくとも暑いのに、スチームバスやらサウナに入り、さらに汗をかいたあげく、シャワーがないお店も。そうなると、もうホテルでシャワーを浴びることしか考えられなくなる。「この後は買い物して、ホテルでディナーね!」等とは絶対に思えない。
 これはシャワーがない場合で極端な話ではあるが、少なくとも街歩き中に、アーユルヴェーダのお店があったらすぐに入れるような気軽さはない。
 そのため、ほぼ毎日アーユルヴェーダを受けるつもりでスリランカへ来たのだが、2回しか受けなかった。今となっては、多少無理してでも、もっと体験すべきだったと反省している。手間を惜しんではいけない。
 アーユルヴェーダでは、まずはじめに頭のオイルマッサージから始まる。心地よくはあるが、若干オイルが足りない気がしないでもない。髪の毛が擦れて痛んでしまいそうであった。また、髪の毛が抜けるのではないかと心配であった。
 予想は的中し、頭のマッサージ後、私の肩付近を手で払ったり、髪の毛をつまむ動作をしていた。
 「やはりか…」と思い、隣にいたK氏をそれとなく眺めていると、彼のところではそんな事はしていない。
 「まぁ彼は髪の毛が短いからな…」と、今度は頭のマッサージを終えたT氏に目をやると、彼もまた何事もなく次のマッサージに進んでいた。
 たまたまだと信じたかったが、次の日受けたアーユルヴェーダでは、デジャブを体験することとなった。
 今では、「普段日に当たっていないから、あの時は紫外線で髪の毛が抜けたんだろう」と信じることにしている。
 ホ、ホントに大丈夫だろうか…?

 スチームバス。中にハーブが入っている。

スパイスガーデン

 スリランカには、スパイスガーデンなるスパイス販売所兼、栽培所が沢山ある。
 そこでは、様々なハーブの生育状態を紹介してくれたり、においを嗅がせてくれたりする。
 気に入ったものがあれば、お店で抽出液や乾燥したハーブなど購入することもできる。
 どの店でも同じような「小瓶に入った軟膏」をよく見かけた。数種類のハーブの入ったスッとするにおいのするペーストで、「エレファント軟膏」と呼ばれていた。これを見ると誰しもが、かの有名な「タイガーバーム」を思い浮かべることだろう。
 「スリランカの人もタイガーバームを知っているのかな?」と思ったので、店員の説明を聞いた後に「あぁ、タイガーバームね!」と言って理解したふりをしてみると、物凄い勢いで否定した。
 客から同じような事を言われているのか、単に元々タイガーバームを意識しているのかわからないが、どこへ行っても同じような反応であった。スリランカでもタイガーバームは知られているようだ。
 偉大なり、タイガーバーム。

 エレファント軟膏。タイガーバームよりも複雑な香りがする。


 上はシナモン。とてもやわらかく、落ち着く感じの香り。感動した。今まで天然のシナモンの香りを嗅いだことがなかったかもしれない。
 下がカラダモン。レモンの様な、柑橘類の様な爽やかで、ほのかに香る。

思いつきフォト

 前後の脈絡はないが、いくつか写真を掲載したいと思う。

 今まで美味いドリアンに出会ったことがなかったが、これは美味しかった。この品種は濃厚で甘く、クリーミー。においはむせ返るほど強くない。「果物の王様」と言われる理由がようやく理解できた。あきらめずに各地でドリアンに挑戦した甲斐があったというものである。


 キングココナッツ。美味いココナッツジュースも今まで飲んだことがなかったが、これも美味しくなかった。おそらくコ コナッツはこういう味なのだろう。本当に美味いココナッツジュースを体験した人の情報求む。


 蚊帳。ベッドの上に天井から吊してある。夜寝静まった頃、どこからともなく蚊が発生するので必須。寝ていると、気づくと体がはみ出ていて刺されている。要注意。


 インド料理もよく食べた。
 食文化や産業はインドの影響が色濃く、中国圏の様式は見られなかった。 


 Isurumuniya Vihara at Anuradhapura
 岩に登ることができ、頂上からは目の前の湖が見渡せる。岩肌とつながった小屋には、仏像が安置されている。


 Isurumuniya Vihara at Anuradhapura
 Isurumuniya Viharaの目の前の湖。地平線まで森林が続く。


 Isurumuniya Vihara at Anuradhapura
 ここもIsurumuniya Vihara内。朱色を基調とした暖色が多く用いられていて色づかいが派手。仏像の手足の平が赤く塗られているが、指紋はない。上座部仏教。


 ムーンストーン。寺院や遺跡の入り口にある。ここで靴を脱ぎ、裸足になってから入る。この国もサンダルで行動するのが良い。


 Sigiriya Rock at Sigiriya
 真ん中に見える大きな岩がシーギリヤ・ロック。頂上にはその昔王宮があったそうだ。今や建物の壁の一部が残っているだけであるが、この大きな岩の中腹には、壁画が今も綺麗なまま残されている。


 Sigiriya Rock at Sigiriya
 こういうところを登っていく。足場はしっかりしているが、高いところが苦手な人にはちょっと。


 Sigiriya Rock at Sigiriya
 壁画シーギリヤ・レディ。この壁画の人物はApsaraとも考えられている。1400年もの間よく保存されていた物だ。


 Dambulla Cave Temple at Dambulla
 石窟寺院内。岩の中の広大な空間内に、仏像がいくつも安置されている。岩肌には模様が描かれている。


 Parliament at Sri Jayawardenepura
 真ん中の建物が国会議事堂。湖の真ん中にある。セキュリティが厳しいため、これより近寄ることができない。この目の前の広場には、これから建物が建つそうだ。
 スリランカの首都であるが、まだ特に何もない。地理の授業でこの長い名前が気になっていた人も多いだろう。


 Kandy Market at Kandy
 果物屋。いろいろと試食(かなり量は多い!)させてくれる。よく見ると、歩き方に載っていた写真の店と同じでは…?


 Kandy Market at Kandy
 鮮魚も取り扱っている。日本と同じ様なダミ声の威勢の良い声で、競りが行われていた。


 Temple at Colombo
 寺院では、線香ではなくこういうものがよく使われていた。中国周辺国の線香のように白檀の良い香りはしない。


 Shore at Colombo
 インド洋。一応地球は一つにつながっていることが実感できる瞬間。


 Galle Face Hotel at Colombo
 海岸沿いのホテルで昼食。ビュッフェ。たまには綺麗なところで食事をする事も。


 先にはインドがあるはず。


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