「神社と喫茶店」 2005年7月17日 English version is available.


 今回は「一度行ってみたかったが、行ったことがないところ」へ行ってみた。

靖国神社

 まずは朝から九段下で待ち合わせをし、靖国神社へ行った。
 何かと話題の多いこの神社、実際にどんなところか見てみたいと常々思っていたのだ。メディアで名前はよく聞くが、行ったことがない人も多いのではないか?
 また、元々社寺仏閣は国内外問わず好きなので、一つの神社としても気になっていた。

 靖国神社(当時は東京招魂社)は明治2年(1869年)、戊辰戦争で亡くなった人を祀るためにつくられた。以後、諸外国との戦争で亡くなった人たちも祀ることになったそうだ。現在(2004年10月17日)、2,466,532人が祀られている。

 24 神社入り口の一つ(第一鳥居)。ここから境内まで長い道が続く。
 靖国神社のウェブサイトにある境内のマップと見比べながら写真を見ると、位置関係がよく分かると思う。冒頭の24という数字は、境内のマップ上の位置。

 21 大村益次郎銅像をすぎたあたり。左右に土産物屋や休憩所がある。土産物屋には、日の丸の入ったはちまきや扇子などが売られている。
 参道の両脇に見える桁には、みたままつりで提灯が下げられる。

 3 拝殿。ここにお賽銭を投げ込む。
 この奥にある本殿には、受付を通らないと入れない。1000円からの気持ちが必要との事。本殿のさらに後ろにある建物には霊璽(靖国神社へ合祀されている人の名前が記入されている帳面)が安置されている。

 20 遺族の方々はバスツアーで来ているようであった。
 欧米人の個人観光客の姿も多数見られた。

 故人を偲んで参拝に来ている方々や、土産物屋で売られている商品は、あまり他の神社ではみられないが、神社としては「立派ではあるが、まぁ他の多くの神社とさほど変わらない」というところで、際だった特殊性などはあまり感じなかった。特に何かを意識するわけでもなく、普通にお参りに行くような神社であると思う。

軍事博物館 遊就館

 靖国神社の敷地内には、遊就館なる明治15年(1882年)日本で最初に開館した軍事博物館がある。日本の近代史についての説明、他国との関わり、当時使用されていた品々が展示されている。また、靖国神社に祀られている人たちの写真、遺品、手紙などもある。
 この博物館の展示物、展示の仕方、説明の付け方など非常に丁寧にできていて、飽きさせない作りとなっている。コンテンツの端から端まで、力を入れて作り込まれているという印象を受ける。あまり普段知る機会もないような事も数多くあり、思わず時間を忘れて見入ってしまう。4時間くらいではすべて見られなかった。

 外国にてその国の軍事博物館を見に行くことはしばしばあるが、自国の軍事博物館を先に見ておくべきであったと後悔した。そうすることで、自国語でじっくりと説明を読み、理解することで、自分なりのある一定のスタンダードができただろう。
 軍事博物館には、各国の伝えようとする歴史観が少なからず存在するのだと思う。その意図を確実に伝えるためにも、コンテンツは英語だけでなく、多言語で記載すべきであろう。それは伝える側の思惑などだけではなく、来館者側からの希望でもある。
 しかし気をつけたいのが、その思惑に極度に左右されるのではなく、当然受け手も歴史観が一つではないことは十分に認識していなければならない。提供される情報が事実に基づいたものだとしても、提供のされ方により、受ける歴史観は相当異なるだろう。その「差異の発見」が、昨今の大きな隔たりを実感し、認識できる一つの方法であると思う。
 そうすることで、よりいっそう自国・他国への理解が進み、考えの広がりも期待できるだろう。
 ということは、どこの博物館でも英語での表記があるので、まずは英語をすらすらと読めるようになることが近道となりそうだ。自分にとってはあまり近道でもないのだが…。
 ところで、「英語は世界語」といつから言われるようになったのだろうか?


 14 遊就館入り口。靖国神社敷地内にある。

 土産物屋にあった軍人将棋。なかなかクールな絵柄。

 玄関ホール。
 零戦や、泰緬鉄道(タイからビルマまでの415kmの鉄道)を走っていた蒸気機関車が展示されている。
 この玄関ホールは撮影可能。他のエリアは不可。

 日本のこの軍事博物館も、特殊であるとは特に感じなかった。しかしながら、英霊を非常に大切に扱い、祀っている様子は、靖国神社とは切り離せない側面があるように思う。
 展示全ては到底見切れないので、この後の予定の事を鑑みて、途中で切り上げることとなった。残りの分はもう一度来て見ようと思う。
 充実した博物館であった。


メイド喫茶

 前の話とは全く関係のないタイトルであるが、別に記入する場所を間違えたわけではない。
 我々は靖国神社参拝後、秋葉原へ直行し、その足でメイド喫茶へ向かった。
 このメイド喫茶。数年前から名前を聞くようになったが、やはりこれも某神社同様に行ったことのない聖地であった。両方とも一日でいっぺんに済ませてしまおうという魂胆である。

 歩行者天国でチラシ配りのメイドさんを激写するK氏。頼みもしないのにポーズまでとってくれた。ありがたや。

 目線を入れると、一気に怪しいサイトの雰囲気に。
 近くに他のメイドさんの後ろ姿が見えたので、カメラ片手にウキウキしながら近寄って見に行って…そのまま帰ってきた。洋風の悪夢に出てきそうなメイドさんであった…。

 さすが聖地秋葉原。日曜日の歩行者天国に感謝である。秋葉原に来て早々、メイドさんの写真が撮れるとは幸先がよい。午前中にお参りに行ったせいであろうか。

 メイド喫茶へ向かう我々。入り口付近があまりに禍々しかったため、
「このお店ヘンなお店じゃないよね? 本当に大丈夫だよね?」
と引く友達。

 …と、肝心のこの後の写真がないのである。店内撮影禁止となっていた。んじゃ、店外から店構えくらいは良いだろうと思ってフラッシュをたいて激写したら、メイドさんに怒られる始末。とはいえ、メイドさんにもっと激しく怒られてもよかったかもしれない。残念である。

お帰りなさいませ、ご主人様

 「お帰りなさいませ、ご主人様」
入店後の第一声にくらっと来た。一見様なのにお帰りなさいませとは、これ如何に!? 30分待った甲斐があるというモノである。こ、今年の流行語大賞か…?
 と、一瞬盛り上がりはしたものの、その後はメイドさん達と大したコミュニケーションもなく、気が付くと普通の喫茶店で、普通の休憩になりさがってしまっていた。
 「これではいけない。何とかしてメイドさんとコミュニケーションを…」
 頼んだ飲み物は既に甘いにもかかわらず、果敢にもガムシロップを注文することにした。
 一同ごにょごにょと相談した上で注文する人を選ぶと、全会一致で黒髪の人。男女問わず絶大な黒髪人気であった。
 この世知辛い世の中、黒髪復権の兆しが見え始めたようだ。いや、正直言うとあの服になんか似合っていただけのような気もするが。
 ところでこの黒髪の人、かなりのりがよくて感じも良い。おかげでいろいろと聞く事ができた。黒髪万歳!
 話を聞くと、この人、まもなくメイドでCDデビューするらしい。グループでデビューだそうだ。
 今この手の商売は景気がよいのか、メイド喫茶のバイトも大人気で、この店でも3次選考まであるそうだ。メイドになるのもなかなか簡単ではないらしい。
 メイド喫茶以外のメイドさん関係ビジネス調べてみると、メイドさんのリフレクソロジーメイドさんの出張サービス(家事手伝いやパーティーの給仕など)、メイドバー等があるようだ。
 中でもやはりメイド喫茶が人気のようで、昨年夏には台湾で一店舗オープンしたそうだ。ちなみに現在は閉店している。

 冷静になって店内を見回してみると、意外と普通な人が多いことに気づいた。
 我々のように「試しに来てみました」的なノリで、カップルや男女のグループで来ている人たちが多い。とはいえ、中にはハードコアな人もいたようだ。聞くところによると、たまに困った主人もいるそうだ。
 店内にはカウンター席が15席程度、通常のテーブル席が20席程度あった。我々は待ち時間の少ないカウンター席に座ったのだが、テーブル席では、テーブルチャージ料として300〜500円かかるようである。
 しかしここはメイドカフェ。ただ座って休憩するだけのところではなかった。
 メイドさんとトランプなどで遊んでみたり(10分1000円)、メイドさんと一緒にプリクラを撮ったり(1回1000円)、好みの衣装を選んで着替えてもらったり(10分間の変身で1000円)…などなど。
 店内撮影禁止のためか、1000円にもかかわらずプリクラが大人気であった。というか、プリクラ以外の上記サービスを利用している人を見かけなかった。今にして思えば、プリクラだけでなく、ここは一つ挑戦してみるべきであった。


 メイドさんは1000円/1人だが、客は何人入ろうがかまわない。
 今回はこんな写真しかなくて申し訳ない…。

 メイド喫茶の後は、アラビアンロックなる居酒屋に行ったのだが、そこにはひらひらのアラビア衣装を着た店員さんがいた。
 「…こっちのがいいな」
 結局のところ、新鮮であれば何でも良いようである。

 「人生いろいろ、コスプレもいろいろ!」


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